「 クライバーのワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」全曲 DE DGG 2560 016/020 STEREO デジタル 5LP」を通販レコードとしてご案内します。
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―6月10日―ワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》が初演された日(1865年)。作曲家自身がヨーロッパに伝わる恋愛伝説を元にして台本を書いた悲劇のストーリー。禁断の関係にあるトリスタンとイゾルデは慎ましく愛を育むも「惚れ薬」によって、その関係がオープンになってしまう。この世での愛の成就を捨て「死」によって結ばれることを願う2人の心理を描いたワーグナーの代表作の一つ。

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DE DGG 2560 016/020 ルネ・コロ(テノール) クルト・モル(バリトン) ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン) マーガレット・プライス(ソプラノ) カルロス・クライバー(指揮) シュターツカペレ・ドレスデン ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲
- ヴィンテージ盤レコード→ドイツ/ブルーラインレーベル。1980~82年の優秀録音です。ボックス入り。
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理想的なイゾルデ
- ― 録音嫌いで知られた指揮者カルロス・クライバー(1930〜2004)が正規のセッション録音で残したオペラ全曲盤はわずか4つ。そのうち最後のセッション録音となったのが、1980年から1982年にかけて3年がかりで収録されたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」です。全曲盤はLP5枚組で発売されましたが、音楽の流れを途切れさせたくないというカルロス・クライバーの強い希望によって、演奏を休止させること無く各面の切れ目はフェイドイン/フェイドアウトで処理されていたのは異例でした。約一時間のリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCDになって、スコア通り途切れのない形で聴けたことが嬉しかったことを改めて思い出しました。カルロス・クライバーが初めて「トリスタンとイゾルデ」を指揮したのはシュトゥットガルト・オペラ時代の1969年9月のことで、故ヴィーラント・ワーグナーの演出プランと舞台装置をもとに、トリスタン役のヴォルフガング・ヴィントガッセンが演技指導をする形で行われた新演出で、ヴィントガッセンのほかイングリット・ビョーナー、オットー・フォン・ロール、グスタフ・ナイトリンガーら当時の名歌手を揃えた公演は絶賛を浴びました。やがて1973年にはウィーン国立歌劇場に同じ「トリスタンとイゾルデ」でデビュー、さらに翌1974年から1976年にかけてはバイロイト音楽祭でも「トリスタンとイゾルデ」を指揮するなど、このオペラは、リヒャルト・シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」、ヴェルディの2大傑作オペラ「オテロ」、「椿姫」などと並んで、1970年代のカルロス・クライバーにとっては必ず成功を収めることのできる十八番ともいえる代表作となりました。そうした状況を受けて、ドイツ・グラモフォンはバイロイト音楽祭などでのライヴ収録を提案したものの、長時間の公演での歌手の疲労やオーケストラとの不十分なバランスなどを憂慮したカルロス・クライバーの同意を得ることができず、最終的には、カルロス・クライバーが1973年にウェーバーの歌劇「魔弾の射手」で初めてセッション録音を手掛けた時のパートナーである名門オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンを起用し、セッション録音のプロジェクトとして実現したのです。カルロス・クライバー最後のセッション録音にして、カルロス・クライバーが指揮した唯一のワーグナー。引き締まった力によって音楽の最深部にまで精妙な光を当てた点で、カルロス・クライバーの演奏はすぐれてユニークである。この楽劇の官能性やロマンティックな情感をしなやかに抑えて、愛の悲劇を厳しいまでの美しさをもって鋭く浮き彫りにしており、しかも、その底には、あくまで澄んだ情熱が燃えている。マーガレット・プライスをイゾルデ役に起用したのも、そうした澄んだ陰翳の深さと品格を演奏に求めたからだろう。

- トリスタンにはちょうど同役を手掛け始めていたルネ・コロ、マルケ王には既にバイロイト音楽祭でクライバーと共演していたクルト・モル、ブランゲーネにはミュンヘン国立歌劇場の「ばらの騎士」や「こうもり」でカルロス・クライバーの盟友だったブリギッテ・ファスベンダー、クルヴェナールには伝説的なヴィルヘルム・フルトヴェングラーの「トリスタンとイゾルデ」全曲盤にも参加していたディートリヒ・フィッシャー=ディースカウら、綺羅星のごとき名歌手がカルロス・クライバーの希望でカルロス・クライバーの指揮でうたっているときは「天に昇っていけるし、地獄に堕ちることだってできる」と言ったのは、プライスもそうだったのだろうと思わせるほど、この結集しています。何よりも素晴らしいのは、マーガレット・プライスを起用したカルロス・クライバーの慧眼と指揮である。確かイレアーナ・コトルバスだったが、マーガレット・イゾルデは素晴らしく、そして美しい。モーツァルト歌手として一世を風靡していた強くはあっても、暗くも重くも太くもないマーガレット・プライスの声が、カルロス・クライバーのもとでイゾルデを歌ことによって最大限生かされている。イゾルデ役はもちろんのこと、ワーグナーのオペラとも縁がなかったマーガレット・プライスは、既成概念に縛られず、ピュアでのびやかかつ情熱的な声と明確なドイツ語のディクションとで、カルロス・クライバーの望む通りのイゾルデ像を描き出しています。モルのマルケ王もいいし、コロのトリスタンもいいが、その持ち前の声を活かして完璧にうたったプライスの素晴らしさにはおよばない。
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宿命の調べ、海に散る花
- ──騎士と二人のイゾルデの物語
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第一章:癒やしの指先と秘めたる想い
- コーンウォールの騎士トリスタンは、主君マルク王への忠義に厚い若者であった。しかし、アイルランドの騎士マロースとの戦いで、彼は毒刃による深い傷を負ってしまう。マロースは死の間際、その毒を消せるのは姪であるイゾルデ王女だけだと告げる。

- 正体を隠し、吟遊詩人に扮したトリスタンは、アイルランドへと渡る。王女イゾルデは、目の前の負傷者が叔父の仇であるとは知らず、その傷を癒やすために懸命に看護を尽くした。献身的な世話を受けるなかで、二人の心には言葉にならない絆が芽生え始めていた。
- その後、国を脅かす竜を討ち取ったトリスタンは、恩賞としてイゾルデを叔父マルク王の妃として迎え入れることを約束させる。しかし、その帰路でイゾルデはトリスタンの剣の欠けた刃から、彼こそが叔父の命を奪った張本人であることに気づく。憎しみと慕情の狭間で揺れる彼女だったが、過酷な運命を受け入れ、コーンウォールへと向かう船に乗るのだった。
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第二章:運命の杯、断たれた理路
- イゾルデの母は、娘が嫁ぎ先で王と睦まじく暮らせるよう、一度口にすれば永遠に愛し合うようになる「魔法の飲み物」を侍女に託していた。しかし、船上での不慮の出来事により、トリスタンとイゾルデがその杯を共に飲み干してしまう。

- その瞬間から、二人の運命は決定づけられた。かつての義理や立場といった理性を超え、魂の深いところで結びついてしまったのである。コーンウォール到着後、イゾルデはマルク王の妃となったが、トリスタンとの絆を断ち切ることはできなかった。やがてその秘められた関係が露見し、トリスタンは追放の身となって異国を彷徨うこととなる。

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第三章:白い手のイゾルデ、拭えぬ面影
- 放浪の果てに、トリスタンは「白い手を持つイゾルデ」と呼ばれる女性と出会う。かつての恋人と同じ名を持つ彼女と婚姻を結ぶことで、過去を忘れようと試みたトリスタンであったが、その心は依然としてコーンウォールに残した王妃イゾルデに向けられていた。
- 妻となった白い手のイゾルデは、夫の心が自分にないことを悟り、静かな悲しみと嫉妬を募らせていく。そんな折、トリスタンは再び戦いの中で毒を浴び、瀕死の重傷を負う。彼は最後の望みをかけ、医術の心得がある王妃イゾルデを呼び寄せるべく使者を送った。「もし王妃が来てくれるなら白い帆を、拒絶するなら黒い帆を掲げてくれ」と言い残して。
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第四章:帆の色、そして愛の終焉
- 海を見つめるトリスタンの枕元で、白い手のイゾルデが船の到着を告げる。地平線に見えたのは、王妃が乗った「白い帆」の船であった。しかし、嫉妬に駆られた白い手のイゾルデは、夫に「黒い帆が見えます」と偽りの報告をしてしまう。
- 絶望に打ちひしがれたトリスタンは、その瞬間に力尽き、息を引き取った。遅れて駆けつけた王妃イゾルデは、冷たくなった恋人の姿を目にし、深い悲しみのあまり彼の傍らで命を落とした。

- 三人の男女の想いが交錯した物語は、激しい後悔と悲しみの中で幕を閉じる。それは、運命という名の嵐に翻弄された、あまりにも切ない伝説の結末であった。

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プロダクト・ディテール(ヴィンテージ盤)
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演奏者トリスタン:ルネ・コロ(テノール)、イゾルデ:マーガレット・プライス(ソプラノ)、マルケ王:クルト・モル(バス)、クルヴェナール:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ブランゲーネ:ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)、メロート ヴェルナー・ゲッツ(テノール)、舵取り:ヴォルフガング・ヘルミヒ(テノール)、若い水夫:エーバーハルト・ビュヒナー(テノール)、牧童:アントン・デルモータ(テノール)、ライプツィヒ放送合唱団 (合唱指揮:ゲアハルト・リヒター)、歌唱指導:ヘルムート・ヴィーゼ。
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オーケストラシュターツカペレ・ドレスデン
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指揮者カルロス・クライバー
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作曲家リヒャルト・ワーグナー
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曲目
- 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲
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録音年月日1980年8月26日、27日、29日、31日、10月18日~26日、1981年2月5日~10日、4月10日、21日、1982年2月27日、4月4日
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録音場所ドレスデン、ルカ教会
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録音カルテ[プロデューサー]Dr.ハンス・ヒルシュ、[ディレクター]ハンス・ヴェーバー、[レコーディング・エンジニア]カール=アウグスト・ネーグラー。1980~82年デジタル録音。VEBドイッチェ・シャルプラッテン(当時のドイツ民主共和国、ベルリン)との共同制作。[初出]2741 006(1982年)、[日本盤初出]00MG0440~4(1982年12月25日)。
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レーベルDeutsche Grammophon
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レコード番号2560 016/020
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録音種別STEREO DIGITAL
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製盤国DE(ドイツ)盤
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レーベル世代ブルーラインレーベル
ショップ・インフォメーション(このヴィンテージ盤はショップサイトの扱いがあります。)
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品番381003
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盤コンディション良好です(MINT~NEAR MINT)
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ジャケットコンディション良好です
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価格27,500円(税込)
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商品リンク
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ショップ名輸入クラシックLP専門店 ベーレンプラッテ
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ショップ所在地〒157-0066 東京都世田谷区成城8-4-21 成城クローチェ11号室
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ショップアナウンスべーレンプラッテからお客様へ
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