US ODYSSEY 32 26 0016 ブルーノ・ワルター キャスリーン・フェリア ニューヨーク・フィル ウィーン・フィル マーラー 交響曲5番、亡き子をしのぶ歌

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「 US ODYSSEY 32 26 0016 ブルーノ・ワルター キャスリーン・フェリア ニューヨーク・フィル ウィーン・フィル マーラー 交響曲5番、亡き子をしのぶ歌」を通販レコードとしてご案内します。

34-19805

商品番号 34-19805

通販レコード→米ダーク・レッド黒文字盤

これがワルター唯一のマーラー交響曲第5番 ― マーラーと親密だった弟子として、早くから作品紹介に務めたブルーノ・ワルターのマーラー演奏には特別な説得力があります。マーラーがハンブルク歌劇場の音楽監督(1891年〜1897年)だった時代、その下で副指揮者を務めながら研鑽したワルターが唯一残したマーラーの交響曲5番は、ワルターがニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督時代の録音です。全体的に速めですが、第1楽章のクセのない葬送行進曲から、第2楽章第1主題は激しさを増し、第2主題で叙情性強く変化させ王道の解釈。第3楽章第3主題はマーラーの「より遅く、落ち着いて」の指定が見事に展開されます。そして、ゆったりと冷静なアダージェットを経て、最終楽章は軽量軽快な第1主題と第2主題が絡みながらフィニッシュまでは迫力いっぱい盛り上げて、アッチェレランドを強烈に決めます。マーラーの演奏に関しては別格の完成度を見せる、このオーケストラとの共演ならではの深い理解に基づく美しく雄大な名演奏です。心臓病を患った後のコロムビア交響楽団との一連の録音よりドラマティックな感情の表出が烈しく、彼が本来歌劇場育ちだったことを思い起こさせる。20世紀の悲劇。数多くの優れた音楽家がナチス・ドイツの暴挙を嫌い、憤怒の涙を流しながらヨーロッパからアメリカに亡命した。ヴィルヘルム・フルトヴェングラーと並び称されたドイツの大指揮者、ワルターもそのひとりである。一度も来日しなかったのに、今もなお日本で最もファンの多いワルターの指揮した『大地の歌』は現在、ライヴも含めると複数の録音が知られています。しかし、その中での双璧は1952年、キャスリーン・フェリアーが歌っている英デッカのモノラル録音と1960年、ミルドレッド・ミラーが歌って米コロムビア盤にステレオ録音した2種のセッションでしょう。ワルターの指揮によるフェリアーの黄金のコンビによるマーラー。このコンビの出会いは、1947年に「亡き子をしのぶ歌」によって共演したことから始まります。清冽で暖かみを持ち伸びやかな彼女の歌声は、指揮者の気に入るところとなり、後に数多くの録音を残すことになったのでした。ワルター指揮によるマーラーの「大地の歌」や「亡き子をしのぶ歌」の名唱は、フェリアーの録音は今なお決定盤と称えられています。ワルターも彼女の声の資質を高く評価し残された「大地」の録音のうち3回、彼女をソロに起用しました。「亡き子をしのぶ歌」の歌詞の内容は本来、愛児を亡くした父親の悲哀ですから、男声であるべきだという向きもありますが、フェリアーの歌唱技術は、そうした男声・女声の区別を超越した素晴らしさを持っていると、高く評価されています。フェリアーが当時有名な声楽教師であったバリトン歌手のロイ・ヘンダーソンについて学んだこと。卓越した指導者のもとにあったとはいえ、天賦の才能で、音楽と詩のひと次元高い合一を成就させてしまう歌手もいないではない。私はフェリアーがそうした人だったと思っている。

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