FR FONTANA 698 058 CL フランツ・コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 シューマン 交響曲3番「ライン」、「序曲、スケルツォとフィナーレ」

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「 FR FONTANA 698 058 CL フランツ・コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 シューマン 交響曲3番「ライン」、「序曲、スケルツォとフィナーレ」」を通販レコードとしてご案内します。

34-16172

商品番号 34-16172
通販レコード→仏ブルーラベル銀文字盤
勇壮なホルン、オーケストラの〝いぶし銀〟の響きとあいまって聴きごたえ十分。 ― 重厚にして壮大。仄暗いが、底光りのする渋い響き。これら旧東ドイツのオーケストラの特徴がシューマン特有の厚手で灰色掛かった世界と見事な一致を見せ、まことに素晴らしいものとなっている。シューマンではオーケストレーション(管弦楽法)の問題が必ず取り沙汰されますが、堅実で節度のある演奏だからこそ見えてくるものがあるのか、私たちの知るシューマンとは違う。シューマンは、基本的にはピアノと歌曲の作曲家ですね。たとえばベートーヴェンの場合は、基本的には器楽の作曲家だと思いますし構築性ということが第一になってきますね。ブラームスになるとベートーヴェンよりは歌の要素が入ってきますが、ブラームスはシューマンよりも、よりシンフォニックで楽器法がうまかった。シューマンのオーケストラ作品によくあるメンデルスゾーンに似た弦楽器のキザミでも、効果的でないことが本当に多い。ブラームスくらいの人だったら、シューマンの交響曲の欠陥である構成の弱さは見抜いていたでしょうね。たとえば交響曲第3番「ライン」の第4楽章などは変ホ短調の中を往来するばかりで結局のところ調性としては、どこにも発展しない。そういう点は作曲としては欠陥がありますが、同時にこの楽章には音楽として非常に深いものがあって、やはり聴く者をとらえずにはおかない魅力があるのです。これは、霊感という言葉でしかいい表せないようなものです。シューマンはオーケストレーションだけでなく、楽器の使い方が全般的に下手でピアノ協奏曲やチェロ協奏曲ではまだ問題は少ないのですが、個々の楽器の持っている性質や特徴を充分には理解していなかったのでしょう、ヴァイオリン協奏曲になると楽想は素晴らしいけれども無理があり、ピアノで弾けばきれいに響くけれども、他の楽器で弾くとよさが伝わってこない。だから、どうしても「名曲」にはなり得ないような部分があるのです。べートーヴェンのようなシンフォニックな世界よりも、もっとリリックで壊れやすいデリケートな要素が強いので、そのあたりを大きなオーケストラで表現するのが難しい。しかし、彼は生まれながらにして持っていた自分の性格を犠牲にしても、ベートーヴェンなどが作り上げたいわゆる構築的なドイツ音楽の伝統を自らの意志で受け継いでいこうとしたのです。だから彼の交響曲は本能の趣くままに作曲されたのではなく、憑かれたような義務感をもって作曲されたと思います。シューマンは、自作の構成力の弱さも敏感に感じ取っていた。その意味で、彼はとても責任感の強い人でもあったのですね。取りも直さずシューマンが、ドイツ的な音楽の伝統であるシンフォニックなものを本当に愛したからこそ、こうした奇跡のような作品を生むことができたのではないでしょうか。

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