「 GB FONTANA CGL1026-7 サー・トーマス・ビーチャム ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 シューマン 劇音楽「マンフレッド」」を通販レコードとしてご案内します。
シューマンの劇音楽を拡大したビーチャム独自版。録音のために時間と私財、意欲を尽くした贅沢さ。 ― 歌劇場における彼は、単なる指揮者ではない。英国史上、サー・トーマス・ビーチャムの名声、威光、人気、議論好きの特質に比肩する指揮者は誰もいなかった。その演奏は世界各地で絶賛され、大富豪の家に生まれたビーチャムは、その持っていた財力をすべて大好きだった音楽に注ぎ込むことのできた幸福な人だった。戦後間もない時期に鮮明なテクニカラー映像で大ヒットしたバレエ映画『赤い靴』で知られる英国のマイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガーのコンビが、製作・監督・脚本を担当した傑作オペラ映画『ホフマン物語』がある。主役のホフマンと人造人間・オランピア、高級娼婦・ジュリエッタ、病気の歌手・アントニアが織りなす3つの恋の物語を幻想的に描きあげたこのオペラ映画は当時高い評価を獲得、ベルリン国際映画祭銀熊賞、カンヌ国際映画祭特別賞を受賞しています。『赤い靴』同様、とても半世紀以上前の撮影とは思えない鮮明なカラー映像が美しく、また、赤い靴で人気をさらったモイラ・シアラーがここではオランピア役を演じているのもおもしろいところです。オペラとバレエと映画を融合したような趣のこの作品は、ビーチャム指揮する音声部分に合わせて映像を収録したというもので、ホフマン役とアントニア役以外は歌と役者の分業となっています。この「ホフマン物語」のサウンドトラックとなったレコードには英国公開には英語歌唱のイギリス盤、ドイツ公開時に使用されたドイツ盤はドイツ語歌唱で別録音したサウンドトラックを用意するほど、大富豪としての金の使い所を芸術に注いだ。そこにはビーチャムは独力で歌手やオーケストラを集め、劇場を借りきってオペラ興行を開いた、19世紀的な興行師の最後のひとりという一面もある。彼は自身の財産を投じてオーケストラや合唱団、歌劇組織を創設したが、ここは大事なところ。趣味の拡大ではなくて天性の音楽家が、たまたま大金持の家に生まれ、好きなだけ使えたお金を「正しく」使ったということだ。半世紀以上にわたって活動を続け、彼の「財力と指揮活動」によってイギリスに紹介された作品も数多い。バイロンの詩をもとにシューマンが、その絶頂期に創作した付帯音楽「マンフレッド」。機知に富んだビーチャムの粋な音楽作りは、ここでも一際生彩を放っている。序曲と15のシーンの音楽にシューマンのピアノ作品から選んだ曲にビーチャムがオーケストレーションをつけて、シューマンの劇音楽を拡大。イギリスの映画女優、ジル・バルコンら4人の舞台俳優を加えてバイロンのドラマをレコードで完全再現した。
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