DE DGG 2532 032 アンネ=ゾフィー・ムター ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス ヴァイオリン協奏曲

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34-23361

商品番号 34-23361

通販レコード→独ブルーライン盤 DIGITAL RECORDING[オリジナル]

豊かな音楽性に裏打ちされた堂々たる演奏で見事にカラヤンの期待に応えているムターは、カラヤン&ベルリン・フィルの鉄壁の演奏に支えられながら伸びやかに歌っています。 ―  ヴァイオリンの音色といい、容姿といい、妖艶な香りをふりまく近年のアンネ=ゾフィー・ムターが、ヘルベルト・フォン・カラヤンに見い出され弱冠14歳時のドイツ・グラモフォンでデビュー盤がモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番と第5番でした。意外なことに、これはカラヤンにとって唯一のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲セッション録音です。若年無名でメジャー・レーベルで行われた、このデビュー録音は、14歳とは信じられない豊かな天分を感じさせる名演で今もなお現役盤として人気の高い録音ですが、それで終わらず、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブルッフを一年間隔でリリース、そしてブラームスを18歳で、当時カラヤンの秘蔵っ子として独墺の有名ヴァイオリン協奏曲を、いずれもオーケストラは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と画期的なシリーズ録音が実現した。ベルリン・フィルにおけるブラームスの演奏の伝統は、1887年にブラームスの友人だったハンス・フォン・ビューローがベルリン・フィルの芸術監督に就任したときにさかのぼります。カラヤンがしばしば好んで語ったように、ブラームスの音楽の解釈について、ブラームスとビューローの考えは常に一致したわけではありませんでした。ビューローが正確なテンポに価値を置いたのに対し、ブラームスはより緩急のある感情表現を好んだからです。後に芸術監督となるヴィルヘルム・フルトヴェングラーはブラームスの考えに共感し、優れた解釈で名をなしました。最近の新しいブラームス像をつくろうとする演奏では、やや失われた感がある。その豊かでほの暗いオーケストラの響きと、テンポへの自由な扱いといった演奏スタイルは、カラヤンも受け継ぐことになります。第一印象。カラヤンは協奏曲になると遅いことが殆どだが、この演奏は速め。とは言え速過ぎはしないのだが、ブラームスらしいとされる重厚さとは違った、全体に厚みのある美しさがある。ここでもカラヤンらしく得意のレガート奏法が聴かれるも、ひかえめ。その昔のクリスチャン・フェラスとカラヤン指揮ベルリン・フィルのLPでは、フェラスを自分の楽器のようにして、あげく使い捨てたみたいに言われてから約20年、今度は18歳のムターを起用したカラヤン3度目の《ブラームス・ヴァイオリン協奏曲》。カラヤン中心に聞こうとしていたのを、ムターがものの見事に打ち砕いてくれました。若いとはいえ技巧はすでにきわめて高く、しかも存在感もしっかりとアピールしていて後年の大成を予感させる内容。18歳で、このブラームスの演奏は、やはりとんでもない才能です。基本的に濁らない音質の持ち主であるものの、かなり意識してブラームスらしい厚い響きをよく表現している。同じ美音のイツァーク・パールマンがカルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団と録音したLPとの比較をするならば、パールマンはブラームスであっても誰の曲であっても、とにかく自分の美音を活かそうとするし、評価に価する。しかしながらムタ-の弓使いのテクニックは若いだけ有って非常に端切れが良い。美音に拘らず、健康的で明るく、女性的で優しい『ブラ-ムス』です。天才少女が大人になった豊潤な音色を聴かせてくれます。ブラームスらしさを追求しているように思える表現の多様性はブラームスから学び、自分から身体を合わせていくようだ。この録音に採用されている、ヨアヒムのカデンツァの歌いまわしなんかは、ただただ絶句して陶酔していました。若さの勢いも感じさせてくれますし、若さゆえの感情の振幅の激しさも嫌みがなく、素直に受け止めることができます。たっぷり歌わせるヴァイオリンは、この楽器を聴く楽しみを十二分に満足させてくれるものです。ここではパールマンより強弱のメリハリがあり、男性的、女性的という表現が適切かどうかはさておいて、この演奏を聴くと、パールマンやアイザック・スターンよりよほど男性的である。豊かな音楽性に裏打ちされた堂々たる演奏で見事にカラヤンの期待に応えているムターは、今やヴァイオリン界の女王として貫禄十分の彼女の若き日の記録である。カラヤンの指揮は先に書いた第一印象通り、ドッシリとして重厚であり、若いソリストをしっかりと支えている。このコンビのレコードは、何度聴き返しても聴こえてくる音楽は変わらない。このブラームスの協奏曲に限って、こうした仕上がりになったのはムターのせいなのか、カラヤンが仕込んだのか、思いだけが頭のなかを支配する。このセッションを終えると、1981年10月にカラヤンはベルリン・フィルと通算7回目の来日公演を行なった。カラヤン自身は9度目の来日となる。またベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」のソリストにカラヤンにその才能を認められた天才少女ヴァイオリニスト、当時18歳のムターを迎えることで大変注目を浴びその公演チッケトは早々に完売した。そのときのカラヤンは記者会見上わざわざムターについて推薦のことばを述べるという熱の入れようだった。当時の彼女の愛用のヴァイオリンは「エミリア」と名付けられたストラディヴァリウスで、西ドイツ政府が彼女に永久貸与したもの。この公演はTBSテレビが「カラヤンとベルリン・フィルのすべて」と題し民放としては珍しく2時間半特別枠で放映している。

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