「 FR ERATO LDE3229-30 クルト・レーデル ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ ブランデンブルク協奏曲全集」を通販レコードとしてご案内します。
質実剛健な音楽の構築によってバッハ演奏のスペシャリスト ― として知られるクルト・レーデル指揮による録音の中でも、代表的名演とされているのが「ブランデンブルク協奏曲」全曲の2度目の録音。録音も「これが1962年」と驚くほど新鮮。好きずきはあろうが、モダン楽器は鳴り方が自然だ。この小味で明るくしゃれた雰囲気、しっかりした骨組みの上に、そしてラインホルト・バルヒェット、ピエール・ピエルロ、モーリス・アンドレなどエラート・レーベルを代表する名手たちによる、のびのびとした温かい妙技を楽しく満喫できる贅沢なアルバムです。特に、カール・ミュンヒンガーが主宰するシュトゥットガルト室内管弦楽団のコンサートマスターに就任し、1952年までその任に当たった。この時期に〝ヴィヴァルディの四季〟を含む録音でソリストを務めている、録音の少ないバルヒェットのヴァイオリンは貴重だ。第二次世界大戦終結までリンツ・ブルックナー管弦楽団で困窮の中でも踏ん張って活動した、バルヒェットは、1952年からは、ウィル・ベー、ヘルマン・ヒルシュフェルダー、ヘルムート・ライマンらシュトゥットガルト室内管弦楽団の団員たちとバルヒェット四重奏団を結成。オイロディスク・レーベルにベートーヴェンやシューベルトらの弦楽四重奏曲を録音した他、後にエラート・レーベルにジャック・ランスロとモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」、ピエール・デル・ヴェスコーヴォと「ホルン五重奏曲」のそれぞれを録音している。また、ヴォックス・レコードからエミール・ケシンガーを加えたモーツァルトの「弦楽五重奏曲」全集のレコードも発売された。1955年にフリードリヒ・ティーレガントの率いるプフォルツハイムの南西ドイツ室内管弦楽団のコンサート・マスターに迎えられ、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの「ヴァイオリン協奏曲」や「ブランデンブルク協奏曲」などをオイロディスク・レーベルに残している他、ロベール・ヴェイロン=ラクロワとバッハの「ヴァイオリン・ソナタ」やレーデル指揮ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団と再び ― つまり本盤である『ブランデンブルク協奏曲』や明々後日に紹介するヴィヴァルディの『四季』などを録音している。1962年にドイツ・バッハ・ゾリステンのメンバーとして初来日するが、その年の7月5日、自動車事故によりシュトゥットガルトで急逝した。その芸風は「堅固な造形感覚に基づいて作品の構成を明確に再現し、そのうえで豊かな感情を演奏に反映させたが、構成は常に厳格で、同時に端正であった」と評される。レーデルのフルートはもともと音量がなく、フルート独奏家としての存在は比較的地味ですが、弦楽器の中に溶けこむというか、音の味わいには独特なものがある。聴けば堂々たるバッハに脱帽させらるる、平成最後になる天皇誕生日に放送された、「天皇 運命の物語」でオープニンとエンディングに使用された名曲。敗戦国の皇太子は、幼少期から教育係、侍従らから福沢諭吉の「帝室論」を叩きこまれ、戦後は英国女王エリザベスと長く続く親交、チャーチル首相の言葉を得て、平成の天皇として戦争のない時代を作り上げてきた。この音楽の成立に、象徴的だ。番組で選ばれた演奏はなんだろう。本盤は久しぶりに聴いて感動した。ひとつひとつの音が丁寧に仕上げられており、〝ブランデンブルグ協奏曲〟はこうでなくては、と心から満足できる。
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