DE DGG 2707 097 カルロ・マリア・ジュリーニ シカゴ交響楽団 マーラー 交響曲9番

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DE DGG  2707 097 カルロ・マリア・ジュリーニ マーラー・交響曲9番

商品番号 34-17974

通販レコード→独ブルーリング盤[オリジナル]

カルロ・マリア・ジュリーニのマーラー録音は、非常に少な過ぎました。 ― カルロ・マリア・ジュリーニはシカゴ交響楽団とのコンビでのマーラーの交響曲録音は、第1番《巨人》を録音していました。完全主義者として知られ、徹底した準備のもと、全力でレコーディングに取り組んだというジュリーニならではの高水準に仕上げられた重量級名演の数々。シカゴ交響楽団との、息があったバランスの良い演奏が心地よい。オーケストラをパワフルに鳴らして情念をぶつけまくる、レナード・バーンスタインのマーラー演奏とは驚くほどに正反対の演奏。じっくりと聴かせるマーラーです。構造物として強度に纏められた演奏ですが、冷たさは微塵もありません。これ以上鳴らすと音が濁り、割れると言う限界のところでストップをかけています。ジュリーニならではの至芸の典型例でしょう。31分45秒をかけてじっくり構築した第1楽章は、遅いテンポにもかかわらず、息長くコントロールされたフレージングのおかげで全く弛緩せず、実に美しい演奏を聴かせてくれます。展開部の大詰めで炸裂するシカゴ響の強大なパワーにも凄いものがあり、複雑で錯綜とした面もあるこの楽章に明解な見通しとメリハリをつけていて聴き応えも十分。第4楽章でもジュリーニは感情に溺れることなく美しく澄んだ世界を希求していきます。自制の中で作りだされる純粋で繊細きわまりない音色を駆使して、マーラーがスコアに書き込んだ微妙なニュアンスを表現し尽くしています。この曲を愛する人ならば取りあえず手元に置いておくべき基本的なアイテムです。ゲオルク・ショルティが音楽監督を務めていた時期(1969〜1991)のシカゴ響と制作した、それらのレコーディングは主としてドイツ・グラモフォンとEMIにおこなわれており、EMIが1969年から1976年、ドイツ・グラモフォンが1976年から1978年にかけてステレオでセッション・レコーディングされています。そして《大地の歌》はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に変わりました。ジュリーニは、ショルティの着任直後からたびたび招かれ、首席客演指揮者として、ショルティとは大きく異なる芸風でこのオーケストラの美質を引き出してコンサートやレコーディングで高く評価されています。レパートリーはどちらもジュリーニが得意とするものばかりで、独特の息の長い気品に満ちた歌と重厚なアンサンブルの仕上げにより、ジュリーニとシカゴ響の組み合わせでしか実現できない独特の世界が築き上げられているのが印象的でした。ジュリーニは1998年に引退、その後2005年に逝去しましたが、今なお、ファンはもとより世界的に活躍する音楽家たちから尊敬され続けている大指揮者。ジュリーニと言えば、最晩年のゆったりとしたテンポによる巨匠風の名演の数々のイメージが強いために、温厚篤実な演奏をする指揮者との印象を持たれがちであるが、劇場たたき上げの指揮者で、若くしてミラノ・スカラ座の音楽監督に就任したことからもわかるように、オペラでも卓抜なる才能を発揮したことは周知のところ。若き日はスカラ座でヴェルディのオペラを得意とした凄まじいまでの迫力溢れる豪演の数々を行っていた。オペラ指揮者としてだけでなくコンサート指揮者としての評価も高い。プラシド・ドミンゴら、人気歌手を相伴した録音でも、お定まりの〝スッタカ・タッタ〟の伴奏形も弾き飛ばすことなく丁寧に演奏しているし、一曲一曲に真摯に愛情を持って音楽に取り組んでいる姿勢が犇々と伝わってきます。それがマーラーの大交響曲に変わろうと、繊細かつダイナミックな指揮は、もう名人芸の域に達している。ジュリーニの才能と名声にあらためて納得の一枚。旋律を気品高く歌わせることにかけて最高の水準に達したマーラーの9番。数多ある〝マーラー第9〟のなかでも屈指の名演として独自の光を放ち続ける。

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