「 GB DECCA SXL2201 カール・リヒター ミュンヘン・バッハ室内管弦楽団 ヘンデル オルガン協奏曲第9番〜12番」を通販レコードとしてご案内します。
カトリックとプロテスタントの対立の苛烈だった当時に於いて、ヘンデルは融和を意図したのか。 ― 偉大なバッハ音楽の布教に生涯を費やした20世紀バッハの第一人者カール・リヒター(ドイツ、1926〜1981)は独アルヒーフ、ドイツ・グラモフォン2大レーベルに膨大なヨハン・ゼバスティアン・バッハ作品を録音しているのは周知の事実です。勿論、指揮者としてだけでなくオルガニスト、チェンバロ奏者としても数々の名録音を残してくれました。ヘルベルト・フォン・カラヤンのバッハ録音の少なさからも判りますが帝王カラヤンと言えども、このリヒターの分野には入ってこれなかった。若くしてバッハ所縁のライプチッヒの聖トーマス教会、ミュンヘンの聖マルコ教会のオルガニストに就任した頃から、1981年に生涯を閉じるまでバッハ一筋。リヒターは若い頃に、ロンドン・レーベルでゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの「オルガン・コンチェルト」全12曲を録音している。リヒターの初期の録音の一つで、ミュンヘンに活動の本拠を移し、名声が国際的なものとなりはじめた1950年代後半の録音。オルガニストとして名手カール・リヒターが独奏しながら、手兵ミュンヘン・バッハ管弦楽団を指揮したもの。大型のオルガンとかなり大きな編成のオーケストラによって、表現の振幅の大きいロマン的なヘンデル解釈を聴かせている。今日の基準からすると、ヘンデルの表現としてはあまりにも厳格にすぎるが、リヒターの音楽にはスタイルの違いを超越した雄弁さがあるのは確かだ。このバッハの化身とも言えるリヒターを遠くイギリス海峡の向こうから早くに注目していたのが英デッカであった。商魂逞しいことは他社の追随を許さない。この商魂から生まれたのが本盤。ドイツ・グラモフォンの本拠地ミュンヘンに直接乗り込んでのセッション、聖マークス教会のオルガンが、一点の曇りもなく輪郭をハッキリ描いて響き渡って参ります。本盤、第3集は9番から12番を収録。作品7の3から作品7の6です。ヘンデルの作品には全部で16曲のオルガン協奏曲があるが、そのほとんどが傑作で、古典的なバロック趣味をよく表している。これらのオルガン協奏曲は、教会ではなくオペラやオラトリオの演奏される幕間に、劇場でヘンデル自身の手で演奏された。ロンドンにおいては当時、オペラが次第に不人気になってきており、ヘンデルは次にオラトリオに取り組むことにしたのである。そして、この試みは成功したのであるが、聴衆はヘンデル自身が演奏する幕間のオルガン協奏曲を非常に楽しみにしていたという。したがって、バッハのオルガン曲とは対照的である。これらのオルガン協奏曲は教会音楽でない。信仰から離れてオルガンの荘重な響きに遊んでいるヘンデルのパフォーマンスに英国聴衆は熱狂したのである。重低音と大音響、ハードロックを好んだのは英国民の血にあるのか、曰く、「表現内容に即応できない事態を招くくらいなら、バッハ時代の楽器にこだわる必要はない」と言葉を残したリヒターと通じるのだ。
from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/3DeYH6Y
via IFTTT
