「 GB DECCA SET534-5 ゲオルク・ショルティ シカゴ交響楽団 ハーパー ポップ オジェー ミントン ワッツ コロ シャーリー=カーク タルヴェラ マーラー 交響曲8番(千人の交響曲)」を通販レコードとしてご案内します。
ショルティ屈指の壮大なる名演 ― サー・ゲオルク・ショルティが「19世紀最後にして最高の作品」と語っていたマーラーの交響曲第8番は、初演時に、250名ずつの混声合唱団2組、350名の児童合唱、8名の独唱者、146名のオーケストラに25名のバンダという千人を超す演奏者が舞台にのったため、音楽祭のマネージャーが興業の成功を狙って『千人の交響曲』という名前を付けた。軽く〝ベートーヴェンの第9〟の数倍を超えてしまう大規模編成。音楽は通常の楽章に分かれた形式ではなく、第1部、第2部に分かれ、第1部はラテン語による聖霊降臨祭の賛歌で、第2部はゲーテの「ファウスト」の最終場面である。「ショルティ自伝」によれば、1969年9月にショルティがシカゴ交響楽団の音楽監督に就任した時点で、同響はアメリカ5大オーケストラのうちヨーロッパ・ツアーを行ったことのない唯一の楽団だった。そこで、ショルティの組織指導者としての手腕が発揮され、手兵シカゴ響をウィーンに招いて録音した記念碑的名演で、各パートの見通しの良さと祝祭的な雰囲気がある。巨匠ショルティにとって最も重要なレパートリーのマーラー・交響曲8番は、その比類ないオーケストラ・サウンドで聴き手を魅了します。合唱団の編成の大きさまで感じられるバランスの良さ。オーケストラの各楽器が明瞭に聴き取れ、高音から低音まで伸びやかに捉えた優秀録音。オルガンの凄い響きと、くっきりとしたハープの音色に厳かな打楽器と金管楽器の迫力で演奏・録音共に高い評価を得た定盤です。ただし、大音量の音の洪水であるから、この盤で初めて聴く人は、きっと圧倒され茫然自失で終わるような気がする。聴き手の好みがはっきりしてしまう内容かもしれないが、ルネ・コロの甘い声が印象に残り、弱音でゆっくり歌いあげるルチア・ポップの声が柔らかく響く第2部では、雲の上の心境で聴き惚れてしまう。同じデッカでの有名なワーグナーの「ニーベルングの指環」の録音に匹敵する演奏レヴェルの高さ、〝ベートーヴェンの第9〟のような人生肯定的で一般聴衆に受ける曲を、という意図で書いたマーラーの音楽を鮮明に描ききった稀有なる演奏の記録です。ヘザー・ハーパー、アーリーン・オジェー、イヴォンヌ・ミントン、ヘレン・ワッツ、 ジョン・シャーリー=カーク、マルッティ・タルヴェラをはじめとした素晴らしい歌手陣を得て、マーラーを知り尽くしているショルティと、迫力と美しさを併せ持ったシカゴ響だからこそ築き上げた究極のマーラーの演奏である。
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