GB EMI ASD290 ユーディ・メニューイン ユージン・グーセンス フィルハーモニア管 ラロ スペイン交響曲 サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ ハバネラ

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「 GB EMI ASD290 ユーディ・メニューイン ユージン・グーセンス フィルハーモニア管 ラロ スペイン交響曲 サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ ハバネラ」を通販レコードとしてご案内します。

34-5047

商品番号 34-5047

通販レコード→英マジックノーツ・セミサークル黒文字盤

大器晩成の作曲家エドゥアール・ラロ〜スペインの血の共鳴と、サラサーテのヴィルトゥオージが協奏曲へのモチベーションを与えたラロの出世作。 ― 1823年といえば、ワーグナーが10歳、シューマンとショパンが13歳の時である。この年、ラロはスペイン系の血を引いてフランスのリールに生まれた。パリ音楽音でヴァイオリンと作曲を学んだが、彼が作曲家として知られるようになったのは50歳近くなってからのことで、その点で彼は大器晩成型の人であった。そこで彼は成功するまではアルマンゴー(Jules ARMINGAUD, 1820〜1900)=ジャカール(Léon JACQUART, 1826〜1886)弦楽四重奏団のヴィオラ奏者をつとめたり、サロン風の音楽を作って糊口をしのぐ有様だった。ラロが作曲家として認められた作品は、オペラ=リリック座のコンクールに入賞した歌劇「フィエスク」からのバレエ音楽『嬉遊曲』(1872年)だが、当時の欧州楽壇に名声を轟かせたスペイン生まれの大ヴァイオリニスト、パブロ・デ・サラサーテ(Pablo de Sarasate y Navascuéz, 1844〜1908年)のために書いた「ヴァイオリン協奏曲第1番ヘ長調」(1872年)が1874年にサラサーテによって演奏され、それが大好評を博したことは、彼にとって大きな転機となった。ラロはそれに力を得て、翌年には再びサラサーテのために「スペイン交響曲」を作曲して捧げたが、これは1875年2月7日、コンセール・ポピュレール演奏会(クラシック音楽大衆演奏会, Concerts populaires de musique classique)に於ける初演で同じくサラサーテが弾いて素晴らしい大成功を収め、一晩にしてラロの名は器楽作曲家として不動の地位を得たのである。その後、彼は歌劇「イスの王」、「チェロ協奏曲」等の傑作を書いているが、最も広く知られているのは「スペイン交響曲」であって、彼の作曲家としての成功の裡に、大ヴァイオリニスト、サラサーテの力が授かって大であることは見逃すことが出来ない。本盤はユーディ・メニューインの古典的様式感の手堅いヴァイオリンの歌わせ方と、エキゾチックなユージン・グーセンスの解釈で、面白いコントラストを聴かせる。伴奏が破天荒にはじけていて、荒馬を御しているのはメニューインの図柄。ワクワクさせる「スペイン交響曲」の一つの公準とみなすこともできるでしょう。

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