「 GB EMI ASD3627 オイゲン・ヨッフム ロンドン交響楽団 ベートーヴェン 交響曲4番」を通販レコードとしてご案内します。
この時期の白黒ドック英盤は貴重。 ― ベートーヴェンの交響曲ならば、どうしてもドイツのオーケストラでなければならない向きには、1960年代にベルギーの名指揮者アンドレ・クリュイタンスがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮しベルリンで録音したEMI盤を薦めたい。ベルリン・フィルがステレオ録音した、このモダンな演奏は蓄音器を楽しむ会の会長も認める〝ベートーヴェンの交響曲〟演奏の龜鑑である。やはり指揮者もオーケストラも独墺系でなければすまない向きには、ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリンで最初に録音したベルリン・フィルとの1960年代半ばのドイツ・グラモフォン盤そしてハンス・シュミット=イッセルシュテットがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮しウィーンで1960年代に録音した、ウィーン・フィル初のステレオ録音での全集となったDECCA盤を薦めたい。前者は、明るい色調で軽快な〝ベートーヴェンの交響曲〟を、そして後者は、1970年代後半には希薄になってしまった南ドイツ語圏のローカル・オーケストラの魅力で〝ベートーヴェンの交響曲〟を、それぞれ演奏している。それよりも後になって1970年代後半にロンドンのキングスウェイ・ホールでロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を使ってオイゲン・ヨッフムが録音したブラームスの交響曲全集は、早くから優れたヨッフムの解釈とオーケストラの力演で世評高かった。もうひとつヨッフムがロンドンの同じホールでロンドン交響楽団と録音した交響作品が、このベートーヴェン交響曲全集である。こちらもLP時代からヨッフムの熱いオーケストラ・ドライヴが評判にであった。ヨッフムは〝ベートーヴェンの交響曲〟をブルックナーと同様重要なレパートリーとしており、交響曲全集についても、ドイツ・グラモフォン(1952〜61年)、PHILIPS(1967〜69年)、本盤EMI(1976〜79年)と3度にわたって制作。ロンドン響を指揮した晩年のこの録音でも、経験に裏打ちされた味わい深い演奏です。ドイツ音楽の神髄をなんと英国のオーケストラから引き出すとは … ベルリン・フィル真っ青の演奏。1970年代にすでにアムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団との録音には、ヨッフムの落ち着きのある穏当な解釈と名門オーケストラの名技を聴くことが出来る。しかし、ヨッフムのコンセルトへボウ盤とはまったく違う様相をこのロンドン響との演奏は、響かせる。もちろん指揮者ヨッフムの解釈がより深まったのかもしれないが、一重にクリストファー・ビショップ&クリストファー・パーカーの名録音であったと言える。ロンドン市のビジネス街の端に位置するキングスウェイ・ホールは、クラシック音楽の録音には最適な音響を持つことで知られる、が、この会場にも欠点はあった。そこには録音設備がなかったのだ。そればかりか、録音スケジュールをベイカールー線に合わせなければならなかった。これはロンドンの地下鉄の一部で、地下の深みから鳴り響くそのゴロゴロという音が、録音中に入ってしまう。そのため、地下鉄の音の入っていないキングスウェイ・ホールの録音は本物じゃないと言われていた。キングスウェイ・ホールでの演奏を3本マイクで明晰に捉え、ホルンの響きが象徴するようにあたかもオーディオ装置の前のリスナーが録音会場に臨んでいるかのような遠近感のある録音を行った。見事としか言いようがない。このキングスウェイ・ホールでの録音ならではの音場は広くて深く、木管楽器群が充分な実体感を持ってきれいに定位する音質も功を奏し、どこをとっても音響が充実しているという意味では、これ以上の演奏は考えられないというくらい気持ちのよい音がリスニング・ルームを埋め尽くしてくれます。Quadraphonic 録音。
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