「 GB CBS SBRG72295 アイザック・スターン レナード・ローズ ユージン・オーマンディ フィラデルフィア管 ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」を通販レコードとしてご案内します。
明るい響きの独奏二人で、スターンの独奏が聞き物。 ― 名ヴァイオリニスト、アイザック・スターンは、バッハから20世紀作品に至る幅広いレパートリー持ち主で、アルバン・ ベルクやバルトーク・ベラ、イーゴリ・ストラヴィンスキー、サミュエル・バーバー、レナード・ バーンスタイン、アンリ・デュティユーなどの20世紀の協奏曲も演奏・録音した。室内楽でも、ユージン・イストミン、レナード・ローズと組んでピアノ・トリオの演奏や録音を行った。ブラームスも得意としており、さまざまな録音を遺しました。若くロマンティックなピアノ協奏曲第1番、オーケストラとピアノが対等で交響曲的なピアノ協奏曲第2番、同じくオーケストラが精密なヴァイオリン協奏曲、そして晩年の渋いドッペル(ヴァイオリンとチェロのための)協奏曲、これら4曲のブラームスの協奏曲はどれも魅力的で、それらのレコードを並べてブラームスらしさだけでなくソリストの聴き比べが面白い。巨匠と言われる演奏家のほとんどが顔を出しているので名匠の個性を知るうえで格好の曲になっている。ブラームスの二重協奏曲は晩年の作品で、最後の管弦楽作品です。1年前に完成した交響曲第4番では古い様式であるパッサカリアを取り入れたブラームス、この作品ではバロック音楽時代の合奏協奏曲から着想を得て、回帰ではない独自の音楽を作り上げています。ヨアヒムとの仲直りを目的とした作曲動機だけにソリストには高度な重音奏法が求められ、切望する燃えるようなフィナーレが圧巻です。〝フィラデルフィア・サウンド〟を印象づけた響きの美しいホールでの録音なので、スターンのヴァイオリン、ローズのチェロともに艶やかで美しく、ユージン・オーマンディ指揮によるフィラデルフィア管弦楽団の華麗な響きと共に、少々無骨なイメージのあるこの作品を魅力的に聴かせています。オーマンディのベートーヴェンも聴いていただきたいが、リスナーを無条件に魅了する「明るき音響美」よりも、少し型にはまった形式美を追求しているようにも感じる。オーマンディは、ソロパートでもトゥッティでも自在にスクランブルして見事な音楽を奏する。オーマンディは、しかし、そのレヴェルにとどまらず、さらにより高き目標にオーケストラを引っ張っていこうという意欲があったのかも知れない。その試みはオーケストラに一層の緊張感をあたえ、慎重な運行はより各パートの至芸を際立たせている。
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