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この四重奏団に会いたい、これでやっと永年夢みていたピアノ四重奏と五重奏の録音ができそうだ。 ― 情感豊かでスケールの大きいアルトゥール・ルービンシュタインのピアノと、密度の濃いアンサンブルを誇るグァルネリ四重奏団とが合体した、充実感を残す演奏によりロマン派室内楽の名作が奥深く堪能できる。ルービンシュタインの常として付きまとってくる大仰さとは正反対の、派手さとは縁遠いそれは、多分彼自身がそうした地味にブラームスと対峙することを志向していたからと思われる。ゆっくりとしたテンポで音楽を進めていく。これは弛緩ではなく、この1音1音の響きこそをしっかりと聴かせて進むスタイルは、この曲の求めているものではないか。特に室内楽のルービンシュタインのセンスが素晴らしい。音楽性を引っ張る、出るところは出る、他の楽器を引き立てるべきところは伴奏に徹するなどピアノの理想的な役割を果たしています。とてもいいブラームスです。ただこのテンポをルービンシュタインだけでは支えきれないようで、これにルービンシュタインのパートナーとして世に出されたと言っていい若い四重奏団がしっかり合わせている。しかし、ルービンシュタインはどうして彼らとの録音を希望したのだろうか。当時のレコード評でも、四重奏団の若さというか、表現の踏み込みの弱さのようなものを指摘しているものが多かったけれど、現在は、このようなスタイルだと間が持たないだろうが、聴いていてほっとさせられる深々とした余裕を感じられる。
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