DE DGG 2740 155 クーベリック ロンドン響 ベルリン・フィル ウィーン・フィル バイエルン放送響 クリーヴランド管 ベートーヴェン 交響曲全集

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34-20431

商品番号 34-20431

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交響曲全9曲を別々のオーケストラで演奏し、それぞれの個性的な響きが楽しめるユニークな全集 ― ラファエル・クーベリックには「その音楽は概して中庸で、素朴な味わい云々」といった評が付いてまわる。ベートーヴェンの交響曲の解釈は1980年代から随分と変化を見せているが、近寄りがたいところもなければ、なれなれしく媚びることもない。全曲通してベートーヴェンの音楽を丁寧に汲み尽くしているアプローチで際立っています。中庸を得ているクーベリックがベートーヴェンの交響曲全9曲を、別々のオーケストラで演奏したユニークなセット。クーベリックの特徴は、強烈で個性的な音にこそある。それぞれの個性的な響きが楽しめるのがポイントです。それまでの概念を打ち破った企画で大きな話題を提供したクーベリックの1970年代の代表作。中には正規録音は唯一となるオーケストラとの競演もあり、その意味でも貴重。オーケストラの特徴と曲調を見事に合致させた企画力もさることながら、オーケストラが異なってもクーベリックには一貫した解釈の統一感があることには驚かされます。1971~75年ステレオ録音。クーベリックの希望だったのか、それとも企画ものだったのか、イギリス・デッカでヘルベルト・フォン・カラヤンがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で一連の録音をするときに、クーベリックを使った轍を踏む。この全集と前後してカラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の全集も発売になった。例えば、クラシック初心者はカラヤン盤を手にしやすいが、クーベリック盤でオーケストラの個性を聴く経験は大きいことなので、ぜひお薦めしたい。至高のベートーヴェンの交響曲全集だとは断言しないが、他の指揮者ではなかなかこうは ― 各オーケストラはその特徴を表出しながらも全体としては統一感のあるレコード芸術として究極の〝ベートーヴェン交響曲全集〟として ― 成功しなかっただろう。そして、この全集の一番意味あるところは私は録音年代だと考えている。数多くレコードを聴いて通になるほどにクラシック音楽界の背景で、この時期ほど面白いことはない。ドイツ・グラモフォンが一貫した音質で取りまとめていること。熊本地震で断層が地表に出てきたようにオーケストラと指揮者の図式がごそっと動く直前の、まだ戦前からのローカル性を残していた9つの世界的オーケストラの音色の違いを楽しめる全集として、最高に面白い全集だ。

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