GB COLUMBIA 33CX5258 エリーザベト・シュヴァルツコップ ジョージ・セル ベルリン放送交響楽団 リヒャルト・シュトラウス 4つの最後の歌

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34-23522

商品番号 34-23522

通販レコード→英マジックノーツ・セミサークル盤

シュヴァルツコップの官能的ともいえる歌唱ともども感動を誘う。 ―  リヒャルト・シュトラウスはモーツァルトやシューマン、シューベルトと並んでエリーザベト・シュヴァルツコップの最も重要な、また得意なレパートリーでした。特に《4つの最後の歌》は曲自体の魅力、ジョージ・セルの精緻でいながら伸びやかなサポートと相まって、この曲の最高例として、しばしば挙げられる録音だ。セルの伴奏も素晴らしく、未来永劫、本盤を凌駕するレコードは現れないと確信、録音秀逸も含めて。レコード芸術推薦盤。柔らかくて情のある美しい声、完全なコントロールの下にあるオーケストラとの融和。グンドゥラ・ヤノヴィッツとヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏(1969年)と並んで、同曲の演奏史上最高の名演。これ1枚あれば、、、とはいかないのがクラシック好き冥利。本演奏を名演たらしめているのは、シュヴァルツコップによる圧倒的な名唱にあると言えるが、あまりにも上手過ぎるために、音楽そのものの美しさよりも歌手の個性が立ってしまっているが ― 旦那だったウォルター・レッグが、筆頭に立って録音を手がけていること、1951年のバイロイト音楽祭でハンス・クナッパーツブッシュが指揮した《ニーベルングの指環》のうち、「神々の黄昏」が20世紀末になってようやくテスタメント・レーベルからCD発売されたのだが、お蔵入りしていた背景には、デッカのジョン・カルショーらが予定外の行動で録音したその音源について、当時レッグが「俺の妻であるシュヴァルツコップが出ている上演だぞ。デッカなどから発売させてなるものか」と強行に発売を差し止めてきたほどで、片方はワンマンのカラヤンの指揮だからという理由で ― 特に、歌手の個性という意味においては、本盤の演奏の方をより上位に置く聴き手も多いと言えるところだ。しかし、オペラで歌うことを得意とするだけの歌手には成せないと感じさせる。シュヴァルツコップは、歌曲やオペラから、オペレッタ、ミュージカルのレパートリーに及ぶ数々の名演を成し遂げた不世出の大歌手だが、各4つの歌曲に込められた、人生の諦観を感じさせるような奥行きのある音楽を、シュヴァルツコップほど巧みに表現し得た歌手はこれまで存在したか。リヒャルト・シュトラウスが晩年に達成した、声と管弦楽だけの音楽美の探究。シュヴァルツコップ、50歳の歌唱は、テンポもゆっくり。「夕映えの中で」は、夕暮れ時を連想させるその歌唱が限りなく美しく、深い感動に誘います。音声言語医学の専門ドクターとして、来日した世界的な名歌手たちの診療を数多く手がけてきた米山文明・著『プリマドンナの声帯―音楽裏方医者のカルテから [単行本]』(朝日新聞社)に、シュヴァルツコップ自身の言葉が紹介されている。かいつまむと、私の声、特に女性である私の声には常に気を配っており、年とともに声が変ってゆくのがわかります。・・・私は生理的に年々変ってゆくであろう自分の体および声に対して、常に発声も順応させるように心がけています。その当時のシュヴァルツコップにとって、自身を見つめた結果の最良の歌唱だったのだろうし、多くの評論家たちが良く評価している。シュヴァルツコップが遺した数々の名演の中でも、本演奏は、その深沈たる深みにおいて最上位の部類に入る。シュヴァルツコップの素晴らしい歌唱を下支えしているのが、セル&ベルリン放送交響楽団による至高の名演奏である。セルと言えば、クリーヴランド管弦楽団との鉄壁のアンサンブルを駆使した精緻な演奏の数々が念頭に浮かぶが、1960年代も半ばが過ぎ、ベルリン放送交響楽団の、各奏者に自由を与え、より柔軟性のある情感豊かな演奏を行うことが多かった。それが良かったのだろう。

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