「 カラヤンのアダム/「ジゼル」 GB DECCA SXL6002 ステレオ」を通販レコードとしてご案内します。
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―8月10日―グラズノフが生まれた日(1865年)。19世紀ロシア音楽界の橋渡し的存在である。ロシア5人組を率いた先輩バラキレフにも作曲家としての才能を見出され、指揮者としてもラフマニノフの交響曲第1番を初演している。ペテルブルク音楽院の教授に就任してからは、後進の指導にもあたり、ストラヴィンスキーらへも影響を与えた。

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GB DECCA SXL6002 ヘルベルト・フォン・カラヤン ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 アダン/ジゼル
- ヴィンテージ盤レコード→GB(イギリス)/ED2(ラージ・溝あり)レーベル。1961年、ウィーンのゾフィエンザールでの録音。
カラヤンの録音のなかでも、ちょっと珍しいレパートリーです。
録音はこれ一回のみ。超優秀録音! -
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漆黒のタキシードが描く軌跡、そしてウィリの森へ
- ― カラヤンが遺した『ジゼル』という名の奇跡
- ヘルベルト・フォン・カラヤンという指揮者を想うとき、私の脳裏にまず浮かぶのは、その圧倒的な「身体の美しさ」です。
- 若き日からスキーに興じ、セーリングで風を読み、自ら航空機を操縦したこの世紀の帝王は、驚異的な身体能力とリズムの感覚をその肉体に宿していました。目を閉じ、全身をしなやかなバネのように使ってオーケストラを煽り立てる彼の指揮姿は、それ自体が完璧に洗練されたひとつの「ダンス」であったと言えるでしょう。
- この「踊る指揮者」としての卓抜した身体性こそが、あの、一瞬の隙間もなく音と音を滑らかに繋いでいく「カラヤン・レガート」の源泉だったのだと、私は確信しています。ダンサーの指先が空間に美しい曲線を残すように、カラヤンのタキシードの袖から放たれるボウイングの指示は、音楽に極上の流麗さを与えていくのです。
- だからこそ、カラヤンが遺した「バレエ音楽への偏愛」の背景には、単なる通俗名曲へのサービス精神を超えた、深い芸術的ドラマが存在していました。
- かつて彼がベルリン・フィルと録音したショパンの《レ・シルフィード》を聴いたとき、私たちはその冷徹なまでの美意識に息をのんだものです。カラヤンはそれを、単なるピアノ曲の伴奏用編曲としては扱いませんでした。まるでラヴェルの《ボレロ》やドビュッシーの《海》を振るかのような、色彩感とテクスチャーが緻密に計算された最高純度の「近代管弦楽」として鳴らしきってみせたのです。さらに、後に彼が《時の踊り》や《ファウスト》のバレエ音楽など、「オペラの中の挿入バレエ曲」を何度もセッション録音し続けたことも、自らのレガートが肉体のステップといかに完璧に同調するかを証明するための、幸福な実験だったのではないでしょうか。
- そのカラヤンのバレエ美学が、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の甘美なヴィルトゥオジティと出会い、最高の実りを結んだのが、この1961年録音の《ジゼル》です。
- 針を落とした瞬間から、私たちはアダンが書いたスコアが、見たこともないほど濃厚な官能性を帯びていくのを目撃することになります。とりわけ圧倒的なのは、第2幕。裏切られた愛の末に命を落とした乙女たちの亡霊、ウィリ(精霊)たちが踊る、不気味で甘美な森の情景です。
- ここで、当時のデッカの録音聖地であったゾフィエンザールのあの奇跡的な残響が、最高の魔法を宿します。カラヤンがウィーン・フィルの弦楽器から引き出した極限の弱音(ピアニッシモ)に、ゾフィエンザールの空間が、まるで夜霧のような湿り気のある艶を与えていくのです。冷ややかに、しかし恐ろしいほどの愛おしさを持って迫る精霊たちのステップが、スピーカーの向こう側に妖しく立ち上ります。
- 第1幕の華やかな農村の情景から、第2幕の幻想的で悲劇的な深淵まで、LPレコード1枚という限られたサイズの中にすべてのドラマを凝縮し、物語の明暗を完璧にコントロールしきった手腕。これは単なるバレエの記録ではありません。音響技術の黄金期と、帝王の最も瑞々しい感性が交錯した、まさにレコード芸術の頂点なのです。
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Strauss, R.Decle2000-03-06
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