【赤ステレオ/独最初期盤】フィルクスニーのムソルグスキー/「展覧会の絵」ほか DE DGG 138 679 SLPM STEREO

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「 【赤ステレオ/独最初期盤】フィルクスニーのムソルグスキー/「展覧会の絵」ほか DE DGG 138 679 SLPM STEREO」を通販レコードとしてご案内します。

  • 3月21日
    ロシアの作曲家、モデスト・ムソルグスキーが生まれた日(1839年)。バラキレフ、キュイ、ボロディン、リムスキー=コルサコフらとともにロシア5人組として、ロシアの独自音楽の発展に貢献した。また、《展覧会の絵》の作者としても知られる。当時、建築家兼画家のハルトマンという友人を失い、彼の遺作展を観に行ったムソルグスキー。その中から10作品を選びその絵の印象を音楽として描き表した。

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  • 赤ステレオ/独最初期盤。1961年の録音です。優秀録音。ジャケットは1961年5月印刷です。
  • 1960年代初頭のドイツ・グラモフォンの看板ピアニストだったリヒテル、アルゲリッチと同格かそれ以上の存在だった、フィルクスニー。

  • 幅広いレパートリーを持ち、気高い品が演奏からあふれ出ていたルドルフ・フィルクスニー (Rudolf Firkušný, 1912〜94)のピアノ演奏。チェコを代表する名ピアニストです。当時のオーストリア=ハンガリー帝国のナパイェドラ ― 現在はチェコ東部のモラビア出身、ヤナーチェクやマルティヌーを得意としましたが、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスをはじめとするドイツ・オーストリア系の作品やショパンなど、スタジオ録音しているレコードは限られているが、その音楽性の高さはわかる。フィルクスニーは晩年に近づくにつれてその音楽は透明感を極め、美しさを究極まで高めていった。フィルクスニーのモーツァルト演奏は、透明な音の粒を生み出す神がかり的なタッチを聴かせた至福の音楽だった。それはあたかも朝露が草花を転がり落ちるかのような至福の美しさに満ちていた。モーツァルト演奏ではフィルクスニーは、透明感ある音を大切にしながら、モーツァルトの曲の内面に潜む美質を最大限引き出そうとしている。そこにはモーツァルトの協奏曲を明瞭に弾いたシュナーベル、冷徹なカーゾンといったウィーン派の伝統を見出すことができる。日本ではフィルクスニー(ドイツ語読み)で知られますが、チェコ語発音はフィルクシュニーです。現在の表記ではチェコ語本来に近いフィルクシュニーと記載される事が多いです。が、フィルクスニーで馴染んでいるので、この場はドイツ語読みで通します。
  • レオシュ・ヤナーチェクの下で学び、1912年生まれのフィルスクニーが5歳の時、その演奏を初めて聴いたヤナーチェクは「百年にひとり現れるかどうかわからない才能だ」と言ったという。以来、ヤナーチェクと愛弟子は ― と書き留めると、語彙力不足で今話題の〝性加害問題〟に転じるといけないので補足すると、息子を小さい時に亡くしたヤナーチェクにとって、父親を幼少期に失ったフィルクスニーにとって、実の親子のように親愛の情で結ばれていたともいう。ヴィレーム・クルツの門下。フィルスクニーの師はヤナーチェクのほかに、ピアノのヴィレーム・クルツ、アルトゥール・シュナーベルに、作曲のスーク。10歳の1929年にプラハ交響楽団との共演でピアニスト・デビューし、20歳にならないうちに東欧を中心に有名になったが、1940年からアメリカに移住、1941年に米国に亡命。生涯、チェコの作曲家(ドヴォルザーク、スメタナ、ヤナーチェク、マルティヌーなど)の曲を得意とした。
  • ニューヨークでのリサイタルだったか、停電が起きて会場が真っ暗になっても最後まで弾き続けたとか。評論家に「なぜ演奏が続けられたのですか?」と聴かれ、「そういう訓練を受けています」と一言明快に答えたとか。このエピソードにも表れているように、本当のプロフェッショナルの技術を持ったピアニストです。
  • ただ、録音には恵まれたとは言えないです。が、フィルクスニー世代の演奏家ではありがちな不遇でもある。RCAやCOLUMBIAを始め、数々の名演を遺したフィルクスニーですが、1978年の初来日以降、度々来日し、日本録音も数枚発表しています。来日時が66歳。レパートリーは幅広がったが、スタジオでのレコード録音は少なく、レーベルも多岐に分散していること、日本では国産レーベルのオーディオ・ラボだった、《幻の巨匠》という言葉が帯に踊る分類。あまりご存じない方が多いでしょう。ぜひこれを機に知ってください。
  • リヒテルの演奏と比べると、ピアノはかなり華やかに響いている。

  • ドイツ・グラモフォンにはピエール・フルニエの伴奏をしたブラームスの「チェロソナタ1番、2番」がありますが、そのほかのメジャーレーベルではデッカにエリカ・モリーニの伴奏をしたベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ5番『春』、7番、9番『クロイツェル・ソナタ』」、フランク、モーツァルトと。伴奏者として聴く機会の方が多く、キャピトルに録音したピアノ協奏曲5番「皇帝」(ウィリアム・スタインバーグ指揮ピッツバーグ交響楽団)でも、オーケストラが主役のような仕上がりでしたが、わたしは、理想的な演奏を見つけた、と夢中になったものです。このほかに晩年、RCAにドヴォルザークやマルティヌーの協奏曲やヤナーチェクの「草陰の小道」などを録音しており、貴重な遺産と言えます。ダニエル・バレンボイムや、グレン・グールドがセールスポイントで人気を上げていた一方で、リヒテルの教信者を育てていた時代。後進に道を開ける〝幻の巨匠〟は少なくない。
  • はじめてフィルクスニーの名前を覚えたのはウェストミンスター盤のドヴォルザーク(ラズロ・ショモギー指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団)録音でした。ドヴォルザークの交響曲をイシュトヴァーン・ケルテス指揮ロンドン交響楽団の全曲盤を聴き、協奏曲はチェロ協奏曲だけかなと探していたとき。スプラフォン盤のヴァイオリン協奏曲を手に入れたときに出会いました。
  • ドヴォルザークのピアノ協奏曲は、リヒテル&カルロス・クライバー、バイエルン国立管弦楽団のEMI録音は有名らしいけれど、リヒテル自身が慎重になりすぎた窮屈な演奏と自己批評していた。原典版を使ったリヒテルの演奏と比べると、ピアノはかなり華やかに響いている。
  • 知名度は低いピアノ協奏曲だけど、自国の作曲家の音楽だからという誇りか、魅力を広める使命感か。この協奏曲は度々スタジオ録音している。どれも心の通ったピアノ演奏は普遍だが、伴奏次第で表情が違っていて、其々に面白く聞けます。ウェストミンスター盤以前には1954年にジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団の伴奏で録音しているが、デイヴィッド・デュバルの『ピアニストとのひととき』という本のなかで、フィルスクニーがセルとのエピソードについて話している。アドルフ・ヒトラーが政権を掌握した後、シュナーベルはドイツを離れてイタリアで教えていたらしく、フィルクスニーはそのシュナーベルに師事することにした。そこでセルと会ったというが、ほとんど話すこともなく別れた後で、セルから電話があって、ドヴォルザークのピアノ協奏曲のソリストを依頼された。驚いたフィルクスニーは、自分の演奏を一度も聴いたことのないのにと、セルに理由を尋ねると、シュナーベルからフィルクスニーのことは聞いているので、その話だけで充分、と何とも割り切った回答。セルは演奏家の才能を見抜く能力は高かったらしいから、シュナーベルの話なら間違いはないと思ったようだ。
  • フィルクスニーは優れたピアニストだったが人柄も温厚だったせいか、セルとは相性が良かったらしく、友人にもなった。セルから演奏解釈について、彼の考えを押し付けられるようなことは一度もなかったという。
  • ウェストミンスター盤のあとには、ワルター・ジュスキント指揮セントルイス交響楽団と1975年に録音。60歳くらいのフィルクスニーのピアノの音が瑞々しくて綺麗。80歳前後の1990年には、ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で最後のスタジオ録音をしている。齢から来る力感は後退しているが、音楽の流れが滑らかでしっとりとした叙情が流れるドヴォルザーク。フィルクスニー独特のちょっと甘くて可愛らしいリリカルな音色は、高齢になっても全く変わっていない。ピアノに品があって、特に高音の美しさは格別。
  • イリーナ・メジューエワが推薦するフィルクスニー演奏する、《展覧会の絵》。

    • 大げさな表現は皆無ですが、それぞれの絵画が持つ喜びと悲哀を描いて余すところがない。

    • さてムソルグスキーの《展覧会の絵》は1958年のザルツブルグ・ライヴや、1980年ロンドン・ライヴなどでも演奏を聴くことも出来ますが、このドイツ・グラモフォン盤は、ハノーファー、ベートーヴェンザールに於けるセッション・レコーディングで、フィルクスニーの絶妙なタッチから繰り広げられる《展覧会の絵》の新たな一面を聴かせる演奏です。豊かな音で伸びやかに歌う。クリアなタッチと明瞭な解釈が心地よい。フィルクスニーのピアノはメカニックの正確さに加え、タッチに無限のニュアンスを込めながら、それぞれの曲では音色の変化を利かせます。「プロムナード」の最初の一小節から、引き込まれる。4回再現する「プロムナード」の楽曲全体における音楽的重みが感じられる。雰囲気の良さに聞き入ってしまう「古城」、「ブイドロ」は特に秀逸。曲想の豊かさやテンポ変化の工夫。大きくタメを作って緊張感を演出する場面もあり、決して一本調子には陥りません。そして切迫した感情表現が、最後の曲では至上の愉悦を表現し尽くします。「キエフの大きな門」の終盤で、コラール後にワルツ風のプロムナードが奏でられるのは、なかなかチャーミングなアレンジ。歌うようなリズムの取り方がいい。ピアノ組曲《展覧会の絵》(Pictures at an exhibition)は、ムソルグスキーの言葉の無い歌曲なのかと、今後新たな聴き方ができそうだ。おすすめしたい。
  • 1960年11月14、15日 ハノーファー、ベートーヴェンザール録音。
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    2. 138679SLPM
  • プロダクト・ディテール(オリジナル盤)

    1. レーベル
      Deutsche Grammophon
    2. レコード番号
      SLPM 138 679
    3. 作曲家
      1. モデスト・ムソルグスキー
      2. モーリス・ラヴェル
    4. 楽曲
      1. 「展覧会の絵」
      2. 水の戯れ、道化師の朝の歌、鐘の谷
    5. 演奏者
      ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)
    6. 録音年月日
      1960年11月14、15日
    7. 録音場所
      ハノーファー、ベートーヴェンザール
    8. 録音種別
      STEREO
    9. 製盤国
      DE(ドイツ)盤
    10. レーベル世代
      チューリップレーベル (ALLE)
  • CDと参考本はアマゾンで購入できます。
  • ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」/シューベルト:3つのピアノ小品/マルティヌー:幻想曲とトッカータ(フィルクシュニー)(1980)
    BBC Legends
    2010-11-16
  • Dvorak: Piano Concerto/O'tures
    Somogyi
    Deutsche Grammophon
    2002-06-11
  • Historic Performances
    Czech Po
    Multisonic Records
    1994-03-01
  • SSS0232 「フィルクシュニー ベルン・リサイタル1976年3月16日」ショパン:ピアノ・ソナタ第3番/ヤナーチェク:「草陰の小道にて」第2集、他
    ルドルフ・フィルクシュニー
    WEITBLICK
    2019-07-31
  • ウィーンのエレガンス”エリカ・モリーニの芸術
    モリーニ(エリカ)
    ユニバーサル インターナショナル
    2000-05-17
  • ギュンター・ヴァント 協奏曲集 第2集 ~ マガロフ、フィルクスニー編 (Gunter Wand Concerto edition vol.2 - Magaloff & Firkusny) [2LP] [国内プレス] [限定盤] [日本語帯・解説付] [Analog]
    ケルン放送交響楽団
    ALTUS
    2019-07-19
  • ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(紙ジャケット仕様)
    リヒテル(スヴャトスラフ)
    ユニバーサル ミュージック クラシック
    2004-04-21
  • マルタ・アルゲリッチ アーリー・レコーディングス
    アルゲリッチ(マルタ)
    ユニバーサル ミュージック
    2016-05-13
  • ピアニストは「ファンサ」の原点か スターとファンの誕生史 (河出新書)
    かげはら史帆
    河出書房新社
    2025-11-27

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