「 GB EMI ASD3135 エイドリアン・ボールト ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 チャイコフスキー 組曲第3番」を通販レコードとしてご案内します。
通販レコード→UK モノクロ切手ドッグ白枠盤 Quadraphonic [オリジナル]
呼吸の深いボールトの指揮芸術と音楽観を知る上でも欠かせない。
1975年発売。プレヴィン/ロンドン響などでEMI社オーディオファイル盤連発していたクリストファー・ビショップ制作盤。イギリスのオーケストラの中でも独特なサウンドを持つロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を神々しいまでのボールト、共感深い演奏を聴かせてくれます。
ボールトは「私は常に指揮をとるということは、船の船長になるようなものだと思ってきた。私には石油のドラムカンといっしょにころげまわる理由はまったくない」と言った。英国の巨匠サー・エードリアン・ボールト(Adrian Boult)はオックスフォード大学で音楽の学位を得たのち、ライプツィヒ音楽院でマックス・レーガーに作曲をハンス・ジットに指揮を学びますが、この地でボールトが最も感銘を受けたのは、アルトゥール・ニキシュによるリハーサルやコンサートの数々だったといいます。ボールトは20歳代初めの若い頃、ライプツィヒで偉大な指揮者ニキシュに私淑したが、晩年に至るまで讃仰の気持ちは変わることがなかった。「ニキシュは私などよりももっと簡素だった。今日、若い世代の指揮者たちには余りにも跳び回る傾向がある。もっとも、彼らはそうすることを期待されているのかもしれないがね。また最近の傾向としては、総体的な建築的構成を犠牲にしてディテール(細部)をほじくることが著しく目立っていると思う。」とは、ボールトの現代批判であるが反面、聴き手はボールトに一種の安全弁のようなものを見出していたようである。少なくともイギリス人はそうであった。ボールトが英国音楽だけでなく独墺系音楽も得意としていたのは、そうした事情が背景にあるとも思われ、これまでにも両分野での人気には絶大なものがありました。どれも堂々たる仕上がりのボールトらしい立派な演奏でリズムの弾力性の高さもボールトの多くの録音の中でも群を抜くもの。ここでもアンサンブルはかっちりと凝縮されており、極めて清潔なその響きにも酔いしれます。チャイコフスキーの交響曲の陰で地味な管弦楽組曲「第3番」ですが、最初の管弦楽組曲2作品も聴衆並びに評論家から非常に好評を博していたものの、チャイコフスキーは新しい組曲が大衆の好評を得るだろうと自信をもっていた。初演の評価について、演奏会の6日後にフォン・メックに宛てた書簡に
現実は私の予想をはるかに超えたものでした。かつてこれほどまでの大成功を経験したことがありません。目にしたのは客席全体が感動し、私に感謝する様子だったのです。このような瞬間は芸術家の生涯を彩る最上の装飾です。これがあるからこそ、生きて仕事をする価値があるのです。とあった。各紙は一様に好意的な評を与え、作曲者の友人であったゲルマン・ラローシはチャイコフスキーの音楽が真の未来の音楽であると絶賛し、作曲者の弟であるモデスト・チャイコフスキーが後年主張したところでは、これが当時ロシアの交響楽における史上最大の成功であった。押し出しの強い立体感豊かなサウンドがチャイコフスキーの旋律美を気品あるものに聴かせる。ボールトのニュアンスに富んだ表現はまさに絶妙である。心をつかむ「憂鬱なワルツ(Valse mélancolique)」、「エレジー(Élégie)」は小細工を一切施さないストレートなアプローチで、純粋にこの作品を心から愛する一途さが漲っています。ときにかなりアグレッシヴな演奏もおこなうという、爆演も辞さぬ積極的な芸風の持ち主であったことはマニアにはよく知られています。その演奏は、ロシア風ではありませんが、気高くこの上もなく美しい演奏でボールト卿はとても優雅な気持ちにさせてくれます。ここまで、この作品に心血を注ぎ切ったロシア人指揮者ではない、ボールトの芸風を知るに打って付けの逸品です。1975年11月新譜だった4チャンネルステレオ(Quadraphonic sound)盤。
- Record Karte
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- 1975年11月発売
- Quadraphonic 録音
- Producer – Christopher Bishop, Engineer – Robert Gooch
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