「 NL CBS S61022 ブルーノ・ワルター コロムビア交響楽団 モーツァルト 小夜曲 序曲集」を通販レコードとしてご案内します。
巨匠ワルターのロマン味あふれる名演でモーツァルトの小品を ― ブルーノ・ワルターとコロムビア交響楽団とのステレオ録音は、1961年3月が最後となりました。その最終日には本盤に収録された4曲の序曲のセッションが行われましたが、最後の作品がワルターのこよなく愛したモーツァルトだったというのは、偶然とは思えません。ワルターは孫をかわいがるようにモーツァルトを演奏する。『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』をはじめ、ワルターはこの中の何曲かは複数回録音も行っており、このステレオ盤が必ずしもワルターのベスト演奏ではないが。しかし、この偉大な響きは最晩年のワルターにしかなしえない世界であり、唯一のものです。常にワルター指揮の演奏は、モーツァルトの真情に迫り、あたたかく歌い上げようとする姿勢において一貫していますが、この演奏でも早めのテンポで、あまり細部に拘泥しない行き方をとっています。この名指揮者独特の「歌」は、あまり濃厚ではないながらも、全体の厳粛な流れを淀ませることなく凜とした旋律を際立たせています。こうしたことはワルターの個性というより、同世代の指揮者の特徴である。自然の流れのなかで、しかしモーツァルトへの畏敬の念あればこその深みをここに感じる。円熟期以降、全般に金管楽器、打楽器の過度な強調をおさえて、弦楽器と木管楽器の融合の響きを大切にしたが、そうした特質があますところなく表出されているのが本盤である。数多い「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏の中でもワルターのものはとびきりの名演で、この曲の規範ともいうべきもの。いつ何度聴いても新鮮で美しい。オーケストラの楽員が楽しい気持ちで演奏しなければ、聴きに来てくれている皆さんが楽しいとは思えない。とは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスター、樫本大進が信条としていること。ただし、オーケストラがベルリン・フィルだからこそと付帯条件がつく。日本のオーケストラと違い、ベルリン・フィルの楽団員には、どのタイミングで弾き始めればいいなどと言わないでいい人達ばかりだからだ。楽団員それぞれが、物凄いエゴイストばかりで、樫本大進がリハーサルで協奏曲のソリストの代わりに弾くことになったとき、オーケストラは全く違う曲を演奏し始めた。ところが樫本大進は動じないで、オーケストラが弾きだした〝メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲〟のソロを弾き始めた。僅か一小節の伴奏でソロはカデンツァから弾き始める必要がある曲なのにだ。楽団員は、その動じない姿に逆に「面白くない」って言った。
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