「 FR PHILIPS 835.136LY アルテュール・グリュミオー コリン・デイヴィス ロンドン交響楽団 モーツァルト ヴァイオリン協奏曲1番/4番」を通販レコードとしてご案内します。

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FR PHILIPS 835.136LY グリュミオー モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲1番/4番
甘美で美しい音色はまさに洗練美の極致
そのレパートリーは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハやヴィヴァルディといったバロック音楽の作曲家をはじめとして、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスといった古典派やロマン派の協奏曲やソナタ、ヴィオッティの協奏曲、パガニーニの超絶技巧協奏曲や、その他の協奏作品、フランクやフォーレのソナタといった近代以降の定番やヴュータンのようなお国ものに加えて、ベルクやストラヴィンスキーのような20世紀の音楽までに及んでいる。
特にモーツァルトの演奏には定評がありましたが、ヒューマンな心の歌を奏でるのをモットーとしていたグリュミオーのレパートリーの中、極めつけのモーツァルト。ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい。
モーツァルトのヴァイオリン曲で名演を示すのは至難の業である。珍しく短調で書かれた中間楽章での憂いを帯びた感情の表出が印象的な協奏交響曲。因襲的なスタイルから脱して交響的な協奏曲への一歩を踏み出した、フランス風の趣を色濃く反映させた第3番。
モーツァルトの死後、彼はウィーンの名ピアニストだったことで後世に伝えられますが、その通りピアノの曲は生涯にわたって作曲している。でも、モーツァルトの知名度を高めたのは優れたヴァイオリニストでもあったことです。それなのにヴァイオリン協奏曲をウィーンに来てからは何故か作曲の気配がない。彼自身、もはやヴァイオリン協奏曲は完成したと思いがあったのか、そうした背景もあり、一人の作曲家の青年期の作品と片付けられないのがモーツァルトです。
第4番は、第1楽章冒頭に登場する旋律から、よく「軍隊」の名で呼ばれます。第3番に比べると幾らかドイツ・オーストリア的な色彩が強くなりました。とは言え、やはり若きモーツァルトの作品だけあって、非常にチャーミングなことには変わり有りません。冒頭の提示部の管弦楽による第1主題は勇壮な旋律で軍隊ラッパを想わせるのが、この主題が曲中で展開して使われることは無く、全体的には〝軍隊〟と言うには余りに華麗です。
近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。
グリュミオーにとってモーツァルトは晩年まで愛した作曲家のひとり。戦後間もないパリ・デビューもモーツァルトの協奏曲。若きモーツァルトの作品を、覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。
サー・コリン・デイヴィスの万全なサポートを得てベルギーの名ヴァイオリン奏者グリュミオーが甘美で艶やかな音色によって格調の高い演奏を聴かせている一連のフィリップスの録音は、彼の美音もしっかり捉えています。
クララ・ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤を聴くにつけ彼がオランダ・フィリップスを背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。どこを切り取っても、これほどまで品格というものに満ち溢れていて、でありながらとてもチャーミングで爽やかで、清澄典雅という言葉がぴったりなモーツァルト演奏。古今東西、あらゆる「モーツァルト」と名のつく録音をかき集めても見当たらないんじゃなかろうか。20世紀モーツァルト演奏の金字塔と言えるでしょう。
- Record Karte
- 1962年4月ロンドンでのステレオ録音。
from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/NMtxrK8
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