GB DECCA LXT5314 サー・エイドリアン・ボールト ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲8番

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34-5493

商品番号 34-5493

通販レコード→英オレンジ銀文字フラット盤

各楽章ごとに性格が違う、ヴォーン=ウィリアムズの粋な演出が魅力。 ― 交響曲第8番は1953年から1955年にかけて作曲された。2管編成のやや小規模な曲で、長さも30分に満たないが内容はとても好ましい。いわゆるイギリス郷愁たっぷりの映画音楽的ヴォーン=ウィリアムズ節ではなくて、スッキリとした中にほのかな情緒をにじませたような曲調が清々しいのだ。20世紀中庸に書かれた交響曲としては現代音楽の最先端を切り開いたというような曲でもないし、激しい緊張感や聴く者をぞっとさせるような奇怪なフレーズもないので、刺激に乏しく話題に登り難いのだろうけど、音楽は激しさや話題性だけで評価するものでもない。佇まいから受ける印象も、よくよく聴くと吟味された拘りがある。フォーマルの装いが体型にフィットサイズであることのみならず、ネクタイピンからカフスまで仕立てに含まれているようなものである。楽章ごとに楽器編成を変えることによって、それぞれの楽章の性格の違いを浮き彫りにしている。第1楽章は、「ファンタジア」という表題を持つ異質な変奏形式の楽章で、さらに「主題のない変奏」という副題をつけている ― 後に「主題を探す7つの変奏」と付け加えている。第2楽章は管楽器のみによって演奏されるスケルツォで、歯切れの良いウィットな旋律が面白い。弦楽器は全員が休んでいるが第3楽章は7部に分かれて合奏する弦楽のみで荘厳かつ情感豊かに演奏される。第4楽章はパーカッションをふんだんにとり入れたゴージャスな音の饗宴を聴かせてくれる。使われる打楽器は、トライアングル、シンバル、大太鼓、小太鼓、ヴィブラフォン、シロフォン、グロッケンシュビール、チューブラーベル、音程のあるゴングとかなり多彩で、打楽器奏者は5人も用意しなければならない。このような一風変わった音楽表現によって聴く者を楽しませてくれるところがレイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872年10月12日〜1958年8月26日)の魅力の最たるものだろう。翌1956年5月2日にサー・ジョン・バルビローリ指揮のハレ管弦楽団によりマンチェスターで初演されました。本盤は1956年録音。交響曲第2、3、4、6番を初演するなど、ヴォーン=ウィリアムスの音楽を世に広めることをライフ・ワークとしていたボールト卿による録音となった。サー・エードリアン・ボールト指揮の1952〜1956年のモノラル録音が第1回のヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集。作曲家存命中で、まだ第9番が作曲されていなかった頃で第1番から第8番となる。《二重弦楽合奏のためのパルティータ》は1946年から1948年にかけて書かれた作品で、もともとは二重の弦楽三重奏のために書かれた室内楽作品でしたが、のちに拡大されて二重弦楽合奏のための作品に変貌。そのため第2ヴァイオリン・パートなしという変則的な編成となっています。曲調は新古典主義的な傾向を感じさせるもので、晩年のヴォーン=ウィリアムズらしいドライさを基調に、ときおり美しい旋律を交えながら進められて行きます。

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