GB EMI HQS1394 ダニエル・アドニ メンデルスゾーン 6つの前奏曲とフーガ、3つの練習曲

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34-15942

商品番号 34-15942

通販レコード→英ダーク・パープル・スタンプ・ドッグ銀文字盤

ロマンと形式と歌の見事な融合 ―  メンデルスゾーン(1809~47)はショパンやシューマン、リストらロマン派の作曲家と同世代で、ピアノが飛躍的に普及し、傑作ピアノ曲が数多く作られた時代に活躍した。ロマン派といえば、豊かな表現のできるピアノやオーケストラのために数々の傑作が生み出された時代です。メンデルスゾーンが残したピアノ独奏曲は約200曲。そのなかでは、《無言歌集》が飛びぬけてポピュラー。他には、ピアノ協奏曲と独奏曲に加えて、ピアノ三重奏曲、交響曲、ヴァイオリン協奏曲、《フィンガルの洞窟》、など、ピアノ作品では《無言歌集》のほかに比較的有名な曲がいくつか。メンデルスゾーンがいなかったら、今日の私たちのバッハへの評価も違っていたかもしれないし、メンデルスゾーンがバッハのマタイ受難曲を復活蘇演した指揮者として音楽史に記憶されなかっただろうと予測できることと考えあわせると、お互いに時代を超えて切ってもきれない関係。メンデルスゾーンのバッハ復活演奏以後、ロマン派の巨匠達は、バロック音楽とりわけバッハの音楽を研究するため、バッハなどのオルガン作品を学び、オルガン演奏にも精通していたのです。1848年に残された書物には、若い音楽家へ向けて「オルガンを学ぶ事を怠ってはいけない。これほどに、音楽的に間違った習慣を正してくれる楽器は無いのだから」という言葉も残っています。ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作品は、メンデルスゾーンの芸術を語る上で欠く事もできない。メンデルスゾーンのピアノ曲と言えば、どうしても無言歌のイメージだ。「美しい旋律」「穏やかなイメージ」「さわやか」「素直」…こんなイメージがどうしてもある。「メンデルスゾーンは、銀行家の家に生まれ、何不自由なく育った」などと、教えられるものだから、《無言歌集》《ヴァイオリン協奏曲》《夏の夜の夢》の音楽からの印象も合わせて、マイナスイメージを抱いていたら、本盤は、是非聴いてもらいたい。メンデルスゾーンはバッハへ深く傾倒しており、この作品も、バッハの作品に習ってかかれている。バッハの形式と精神を受け継ぎながら、ロマン派の歌と情熱を重ねた素晴らしい曲が、ピアノ曲《6つのプレリュードとフーガ》である。短調と長調を交互にして6曲を配置しているので、明暗のコントラストが鮮やか。とりわけメンデルスゾーンらしい幸福感溢れる変イ長調の第4番以降は、ロマン派的な要素が強くなっているが、ロマン派の時代に生きたメンデルスゾーンが、バッハのフーガをどのように聴いていたのか ― どのような要素を重視して聴いていたのか、メンデルスゾーンとバッハ、それぞれの作品を比較してみると面白いかもしれない。メンデルスゾーンの音楽は、とにかく主題が素晴らしい。ベートーヴェンと比べると聴きやすいし、耳なじみも良いから下手すると浅くとりとめのない演奏に終わってしまいそうですが、深く掘り下げると本質が見えてくるはず。居心地は良いけれど決してBGMのようには聴き流せない、内容の濃い音楽です。

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