GB DECCA LXT2759 ジャンヌ・ドゥメシュ エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ヘンデル オルガン協奏曲Op.4-1&Op.4-2

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GB DECCA LXT2759 エルネスト・アンセルメ ヘンデル・オルガン協奏曲Op.4-1/Op.4-2

商品番号 34-18244

通販レコード→英オレンジ金文字フラット盤

珍しいヘンデル。 ― 「ロマンド管の音を味わっていただくのには、ジュネーヴのヴィクトリア・ホールで聴いてもらわなくてはなりません。」エルネスト・アンセルメが来日時のインタビューで語った、ダニエル・バートン設計の同ホールは低音が極端に抑えられ、高音は艶やかさと華やかさにあふれた独特の響きをもつために、ドイツ音楽には不向きだがフランス音楽には最適とされる。ここでは管楽器の独特の音色やニュアンス、とくに鼻にかかったような木管のイントネーションとラテン的で華麗なブラスの響きに特徴があり、今では失われてしまったフランスの古き良き香りが引き立つ。本盤はオルガンの音でオーケストラ全体を包みこむように録る〝デッカ・ツリー〟のマイク・セッティングによるもので、やわらかな金属和音がオーケストラにしっとりと溶け合う。個別にマイクを向けたオーケストラとオルガンの演奏を合成して仕上げた不自然な響きとは次元の異なる質の高いサウンドを堪能させてくれる。表面はサラッと流しているようだが、その実、細部まで神経のよく行き届いた表現で、ことに管楽器のバランスと、リズムの扱いの巧妙さという点では抜群だ。オルガンの明るい音色とスイス・ロマンド管弦楽団との息がぴったりと合っているのも、こころよい。残念なことにヴィクトリア・ホールは1980年代に火災に遭い、オルガンなどを消失してしまった。オルガンは世界的女流オルガン奏者のジャンヌ・ドゥメシュ(Jeanne Demessieux)。1921年2月13日フランスの南部、中世からの学園都市であるモンペリエに生まれる。1936年から39年まで、マルセル・デュプレに個人的にオルガンを師事。作曲をアンリ・ビュッセルに師事。1946年にパリのサル・プレイエルでオルガニストとして初リサイタルを果たす。ドゥメシュは驚異的な記憶力の持ち主で、暗譜で弾けるレパートリーは優に2,500曲にものぼった。録音数も数多く、フランクのオルガン曲全集(1958年)は、1960年にディスク大賞に輝いている。もともと虚弱体質であったため、1960年代中ごろに健康上の不安から演奏活動を制限した。1967年にデッカ・レコードと契約して、オリヴィエ・メシアンのオルガン曲全集を録音することになったものの、病臥してから数ヵ月後の1968年11月11日にパリの住居で他界したため、この企画は実現を見なかった。しかし作曲は数多く、オルガン曲を軸に室内楽、歌曲に及ぶ。本盤で聴ける、ヘンデルの《オルガン協奏曲》の2曲のカデンツァもドゥメシュが書いている。特に本盤を録音した1952年は充実している。ドゥメシュのオルガンは上品にヘンデルの軽妙さと味わい深さを抽出。アンセルメ指揮スイス・ロマンド管も端正にして優雅。作品の魅力を充分に伝えてくれる。アンセルメの響きは英デッカの技術の恩恵で出来上がった。ストラヴィンスキーの3大バレエをはじめ、デ・ファリャのバレエ音楽など彼らが世に紹介し広めてきた音楽の、その演奏が多くの人々に支持されたことによってアンセルメとスイス・ロマンド管は第一級の「売れる」オーケストラとなっていった。1968年の日本公演で「オーケストラが二流」、「名演奏はレコード録音のマジック」という風評が巻き起こり、このコンビの評価と人気は急落する事態を招くが、決して一流ではなかったスイス・ロマンド管をヴィルトゥオーゾ・オーケストラように聴かせたデッカ・サウンド最大の〝マジック〟を、オーディオファイルは身を持って体感したという。

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