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〝重厚&メタリック〟な音色によって聴いたらすぐに分かる1970年代以降の〝カラヤン・サウンド〟 ― NHK-FMで日曜日午後2時から放送している『きらクラ』では、ここ最近は「ベートーヴェンは冬」、「ブラームスは秋」だとナビゲーターのふかわりょうさんが独断で、クラシック音楽の大作曲家たちを季節に当て込むのがトレンドとなっていて、一昨日の11月初週の放送では「ラヴェルは季節感につながるようなものではなく、別のもの、硬質に感じる」と遠藤真理さんは口にした。わたしは同じ発音の「高湿」をラヴェルを聴いていると自然と感じるのですが、1970年代以降のヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音は〝重厚&メタリック〟な音色によって聴いたらすぐに分かる「クセがある」、「アクが強い」、〝カラヤン・サウンド〟。極めてスタイリッシュかつパワフルで録音も素晴らしく、オーディオ的観点からも胸のすく音の洪水。カラヤン指揮ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。カラヤンのブルックナーの交響曲は多数の録音があるが、本録音はカラヤンの何時もの重厚感がたまらなくいいし、豪華絢爛なベルリン・フィルも健在。当時のベルリン・フィルは木管楽器にジェイムズ・ゴールウェイ(フルート)、ローター・コッホ(オーボエ)、カール・ライスター(クラリネット)、ギュンター・ピースク(ファゴット)など最高の名手が絶頂期を迎えており、そのアンサンブルは他に得られない圧倒的なものです。弦楽器のゴツゴツしたドイツ的な響きも魅力です。この録音はブルックナー・交響曲第4番《ロマンティック》と第7番の2曲がまとめて録音され、3枚組のLPで発売されたのが初出。この時期の英EMIとカラヤンは非常に濃厚な仕事をしています。
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