GB DECCA SXL6544 ズービン・メータ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 フランツ・シュミット 交響曲4番

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34-9395

商品番号 34-9395

通販レコード→英ナローバンド ED4盤[オリジナル]

ウィーンっ子たちが、緩徐楽章のヴァイオリン・ソロのメロディーを口ずさんで往時を懐かしんだ ― というのは有名な話。〝シュミットの交響曲第4番〟はウィーン好きには堪えられない一枚です。日本では人気がありませんが、ブルックナーに馴染んでいれば、オペラ《ノートルダム》、交響曲4曲、《ハンガリー騎兵の歌による管弦楽のための変奏曲》へと聴き進んで欲しい。ブルックナーを師に持つフランツ・シュミットは終始調性を保持し、12音音楽の方向へ進むことはなく伝統的なスタイルの中で独自の作風を展開しました。しかも、変奏曲形式に対する愛着があったことは「ハンガリー騎兵の歌による管弦楽のための変奏曲 」の愛らしさに表出しているし、シュミットにとっての〝不安の時代〟の和音が支配する本盤でも魅力を発揮している。表現主義から無調、12音技法へと進み、20世紀前半の革命的は作曲家であったシェーンベルクと同い年で、1874年生まれのシュミットはブルックナーがウィーンで教えた直接の弟子にあたる人物であり、マーラーがウィーン国立歌劇場の指揮者を務めていた時代に音楽アカデミーを卒業後に宮廷歌劇場管弦楽団を経て、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でチェロ奏者を務めていたそうなので、ドイツ後期ロマン派の時代にどっぷり生きた人物と言えるでしょう。同時に作曲家としても活躍、後にウィーン音楽アカデミー院長を務めた。《交響曲第4番》は、早生した娘の追悼のために書かれ、同院長時代の1933年に完成した。単一楽章だが楽想は4つの部分に分かれる。冒頭のトランペットのテーマが第1部で濃密に展開、第2部で葬送行進曲的な部分が現れ、第4部では冒頭の主題が回帰して曲が締めくくられる、後期ロマン派の伝統を受け継ぐ大作。若きズービン・メータが29歳のときに、はじめてウィーン・フィルを指揮したブルックナーの交響曲第9番の名演は、1965年と66年にゲオルグ・ショルティの指揮で第7番と8番。1969年にはクラウディオ・アバドと第1番。1970年以降に、カール・ベームと第3番と4番。ロリン・マゼールと第5番、ホルスト・シュタインと第2番と6番を録音しウィーン・フィルによるブルックナーの交響曲全集がデッカにより完結、日本でも国内盤でそれが売り出される原動力となった。その成功を祝って録音した、ご褒美のような本盤。シュミットの《交響曲第4番》は個人的な追悼としての音楽ではあるのかも知れませんが、ウィーンの伝統に深く根ざした音楽もことさら深刻にならず、自然な流れの方が強く印象に残る。これは後期ロマン派における最大の交響曲作曲家の両雄であるブルックナーやマーラーの名演を数多く聴かせてくれるウィーン・フィルだからこその演奏でしょう。推薦盤。そう多くはありませんが、ハッタリのない〝シュミットの交響曲第4番〟の快演盤のひとつで、オルガンが伴っていそうな壮麗なサウンドをもったいぶらずに輝かしく響かせ音楽の大きなうねりが実に感動的なのですが、まっとうなテンポと声部バランスによって作品の細部に至るまで丁寧に示しています。第1楽章の情熱がアダージョに転じてから登場するチェロのソロは、ウィーン・フィルのエマヌエル・ブラベッツが憂いや悲しみの色合いが増した音楽の中に、その旋律を口ずさみたくもさせる際立った腕前を聴かせている。そのブラベッツは1956年にヒンデミットに率いられウィーン・フィルが初来日した際に同行しており、チェロ首席奏者としてブラームスの「二重協奏曲」のソロを引き受けている。スコアに含まれた〝歌〟を丹念に、耳にはっきり聴こえるようにクローズアップしていく録音。木管のソロは、スポットライトを当てるのも当然と言えるほどの美しさ。その美しさは煌びやかさや光沢の度合いではなく、特徴あるウィーン・フィルの楽器の音色をリアルな質感で捉え、ゾフィエンザールを満たす豊かな響きを捉えた、1960年代から1970年代にかけてのウィーン・フィルのデッカ録音の魅力全開。

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