DE EMI ASD4185 アンネ=ゾフィー・ムター リッカルド・ムーティ フィルハーモニア管弦楽団 モーツァルト ヴァイオリン協奏曲2番、4番

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商品番号 34-14456

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〝天使の音色〟若き18歳のムターの名演。 ― 指揮者としての、楽譜の学習法を質問されて、小澤征爾はヘルベルト・フォン・カラヤンのもとから独り立ちしたばかりの頃を懐かしそうに絡めながら。協奏曲の場合はだいたいにおいて、ソリストの方がより濃密に練習しているんです。指揮者の場合はまあ、2週間くらい前から練習に入りますよね。でもソリストは半年くらい前からその曲に取り組んでいます。 … たとえばヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターね。あの人はカラヤン先生が見つけ出してきて、最初にモーツァルト、次にベートーヴェンのコンチェルトを録音しているんですよ。それなんかもう圧倒的にカラヤン先生の世界ですよね。それでたまには違う指揮者でやろうっていうことで、選ばれたのが僕なんですよ。カラヤン先生が『今度はセイジとやりなさい』と言って、僕が指揮をした。ラロの、なんたっけなあ、スペインなんとかっていう曲……。彼女がまだ14歳とか15歳とかそれくらいのとき。 ― ピアノのゲザ・アンダ、ヴァイオリンのクリスチャン・フェラス、過去にカラヤンに可愛がられたソリストは一人も大成していない。それをカラヤンも意識していたのか、最後の秘蔵っ子ムターには〝私の操り人形にならぬように〟と意図的に共演を減らした。ムター18歳。カラヤンとの一連のレコーディングの後、ムターは、ムーティ、サルヴァトーレ・アッカルド、小澤征爾、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ジェームズ・レヴァイン等の指揮者と共演し、モーツァルト、ヨハン・セバスチャン・バッハ、ラロ、グラズノフの協奏曲、小品集などを録音する。本盤はリッカルド・ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団のコンサートで共演後、そのメンバーのまま翌日、1981年11月25日にロンドン、アビー・ロード・スタジオで録音された。ムターの初の英EMIでのコンチェルト・レコーディング。ムーティの指揮するフィルハーモニア管の響きは、弦楽器のアンサンブルを中心としたバス声部を厚みよく響かせたバランスで、この青年モーツァルトの音楽には充分立派な演奏になっています。ムターの演奏もロマンティック。ムターの作品の捉え方は、一聴して明らかだ。歌うべきところと歌わないところ、テンポを速める箇所と遅くする箇所、または煽るところと踏みしめるところなどを明快に区分けしているが、それが分かり過ぎるほど。第2楽章になるとゆっくりとなるが、演奏技巧をアピールするムターの独壇場。ソリストがムターであることを実感させられる。もちろん、見事に美しい。ムターの特徴はまず、むせるような濃厚な音であろうか。どんな時でも、刺激的だったり神経質な音を奏でることは無い。そして、自身に満ちた、ゆったりしたテンポ感。まさにドイツ音楽の王道を行くという感じである。15歳でカラヤンと録音した天才少女は、すでに円熟期といっていい完璧な演奏を聴かせてくれます。単に、指が回るとか、早く弾けるというような次元の〝上手さ〟ではない。ヴァイオリンの魅力をたっぷりと伝えてくれる官能的な音色。中身のぎっしりと詰まった音楽的にも充実した演奏である。しかし、カラヤンという手綱を引き締めてくれる騎手を失い、ムターは迷走してしまったのか。骨太の表現が、説得力を欠き、時に恣意的な表現に傾いてしまうことがしばしば感じられたものである。それでも、彼女の官能的なヴァイオリンの音に一度はまるとそこから抜け出すことは困難である。やがて、自身のアンサンブルを組織して録音したタルティーニで、独り立ちを感じさせ。ドイツ・グラモフォンのモーツァルト生誕250年記念「Mozart Forever 1756〜1791」新録音シリーズで、ヒラリー・ハーンのヴァイオリン・ソナタ集に続く第2弾として、ムターによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集がリリースされたのは2006年のこと。ムター自身の弾き振りだったことには驚いた。モーツァルト生誕250年と自身のデビュー30周年を記念しての意欲的な取り組みとなったが、13歳でカラヤンの指揮の下、協奏曲第3番を弾いてザルツブルクでデビューして以来、モーツァルトは常に彼女の人生とともに在りました。「モーツァルトについて考えるのをやめたことはありませんし、つねに彼に近づく新しい道を探しています。彼は私の成長に欠かせなかった作曲家であり、いつも私を待ち受け、私のキャリアの節目にはかならず彼がいます。」と語る彼女は何かをつかみとっている。それが感じ取れる内容だった。ザルツブルクの生み出した音楽家としてモーツァルトをカラヤンは愛していたといいます。それにしては意外なくらいに録音は少なく、小さい編成の室内楽的な作品は録音している。カラヤンはわが楽器のようにオーケストラを操ったが、自身がその楽器で、一個の音符もないがしろにしない丁寧な弾き方をすることで、この〝カラヤン美学の継承者〟もメンデルスゾーンには慎重だった。ナチズム15年の国家支配と、以後半世紀を超えるドイツ文化の不毛現象の間には100%の相関関係がある。ドイツの批評家は仮借なき非難の矢を浴びせるが、ロマンティシズムの復興 ― 新しい音楽への挑戦を見たい。

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