GB COLUMBIA SAX2576 ジョージ・セル クリーブランド管弦楽団 ウォルトン ヒンデミットの主題による変奏曲 ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容

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34-17818

商品番号 34-17818

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現代音楽 ― という日本語には敷居の高さを受けますが、〝コンテンポラリーミュージック〟は同時代の音楽を意味しています。ダンスミュージックやジャズを含み、セルにとっては文字通り同時代の音楽だった。ロマンティックで、イギリス的な雰囲気な作風のサー・ウィリアム・ターナー・ウォルトン(1902〜1983)は2つの世界大戦中から戦後にかけて純音楽の分野で活躍しました。クラシック音楽の様式に則って作曲されているのはもちろんですが、エルネスト・アンセルメやフェルッチョ・ブゾーニの助言を受けたとされるが、ほぼ独学で作曲家となった。彼の音楽は、ディーリアスやヴォーン=ウィリアムズのようなイギリスの田園風景を彷彿とさせるものではないが、明確な調性に基づきながら用法は新鮮かつ大胆。さまざまな作曲家との交流のうち、伝統的な調性音楽の延長上にあるネオ=ロマン主義ともいうべき領域で自身のスタイルを確立、オーケストラ作品に非凡な才能を発揮し、ストラヴィンスキーやプロコフィエフら同時代の作曲家からの影響のみならず、ジャズやラテン音楽といった幅広い音楽語法も巧みに採り入れて、あらゆる分野において万人に愛される明快で情感豊かな作品を残している。ドイツの作曲家であるヒンデミットとウォルトンは、かなり親密だったことが知られている。パウル・ヒンデミット(1895〜1963)は20世紀のモダニズムを代表する作曲家。約600曲の夥しい数の作品があるが、ヴィオラ奏者だったこともあり、通常のオーケストラに定席を持つほとんどの楽器のための独奏曲を残したことは然り乍ら、音楽理論家、教育者として精力的で幅広い活躍を行った。ヒンデミットの音楽はその独創性にもかかわらず、あるいはそのためか、後の作曲家たちに何ら重要な影響を与えなかった。しかし、その非の打ちどころのない完成された作曲技法と音楽全般への情熱の大きさにより、20世紀の新古典主義の理想に合った不朽の名作として独自の位置を確立している。《ウェーバーの主題による交響的変容》は、彼の晩年1943年にアメリカで書かれた老練な職人的技巧の見事さと、独自の和声理論(=和声的勾配)に基づく協和音と不協和音の交差が印象的な曲です。交響曲「画家マティス」と並んでヒンデミットの作品の中では最もよく演奏される曲でありながらも、音楽史や20世紀音楽の解説書などでは存在感を示さない不思議な作品である。また指揮者としても実績のあったヒンデミットは、ウォルトン作曲の、この《ヒンデミットの主題による変奏曲》を気に入り、自らも指揮をする構想を持っていたが、結局果せないまま、数ヵ月後には世を去ってしまった。ヒンデミットをカリカチュアライズしたような木管のトリルや弦の動き、これはヒンデミットを皮肉っているわけではなく親友だからこそできた技だろう。初演したボストン交響楽団の強力なブラスセクションを想定してか、全曲で金管がかなり活躍する「チェロ協奏曲」の第2楽章を数分に凝縮したうえで、得意の不規則にキレたリズムからはじまりウォルトン化していく。引用元で主題がどう展開するか分かっているだけに、創作力の衰えが見えていた頃でありながらも、ウォルトンが施した変奏の作曲技法は飛び抜けて聴き映えがする。その様と仕上がりには、ブラームスがハイドンの主題を借りて変奏曲にした大名曲が思い出されます。まずヒンデミッドの《ウェーバーの主題による交響的変奏曲》は、名指揮者であり、厳しいオーケストラ・ビルダーの腕前でクリーヴランド管弦楽団を全米一流に作り上げることに成功したジョージ・セルにぴたりと相性の合う曲だろう。定規できっちりと製図したかのようなシャープな音楽作りの印象が強く残る、豪快なオーケストラ・ドライヴは聴きもので、近代管弦楽曲を聴く醍醐味ここにありと言える。《ヒンデミットの主題による変奏曲》は、ウォルトンの重要な管弦楽作品で、この録音はおそらく、演奏解釈の上でも重要な記録として将来に残るものだろう。

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