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音が動きまわるというと安っぽさを思わせますが、フルオーケストラと大合唱、登場人物たちの立ち位置が明瞭。 ― レコードのステレオ録音は、イギリス・デッカが先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマンSX-68を導入するまで続けられた。ヴェルディの歴史悲恋劇《アイーダ》、第2幕の「凱旋行進曲」は聴くもの誰もが心高ぶる。オペラの舞台で見る迫力よりも大スクリーンの映画で古代エジプトのスペクタクルを味わうようなレコード。制作はデッカのジョン・カルーショー、エンジニアはジェームス・ブラウン&ゴードン・パリーの二頭立てという《ショルティの指環》制作陣がそのまま担当するという力の入れよう。デッカ社のオペラ第1黄金期を象徴する傑作と言えると思います。魅力を列挙しますと、1959年録音で充実した歌手陣は空前絶後、ヘルベルト・フォン・カラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との録音。ウィーン・フィルの奏でる美音はこのオペラの他の録音とは全く別次元の高みに達しています。豊麗にして精妙無比、まさに耽美の極みです。51歳の気力充実したカラヤンの迫力ある演奏には今聴いてもも吃驚の連続。カルーショーお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッション。ステレオによる視覚的なオペラの録音として合唱・演奏に舞台裏での左右拡がり感及び前後奥行き感を持ち込み遠近感を再現すべく当時最新の技術FFSSで名プロデューサー・カルーショーを軸にこれ又当時の名歌手レナータ・テバルディ、カルロ・ベルゴンツィ、ジュリエッタ・シミオナートを集結、比較的ストレートでしかも上手い語り口と運びが臨場感と共に偉大な名盤。本盤はナローバンド・レーベルながら、Gスタンパーかつ1面/6面、2面/5面と初版のオートチェンジャー仕様の面取りの高音質セットです。
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