JP LONDON SLC7191 ミレッラ・フレーニ ルチアーノ・パヴァロッティ ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィル プッチーニ ラ・ボエーム全曲

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34-23518

商品番号 34-23518

通販レコード→日本初出、全面SET565-6と全く同一輸入スタンパー使用盤2枚組

数々の話題を集めてカラヤンがせつせつとうたいあげた美しくも悲しい恋の物語 ― カラヤンのロンドンレコード復帰第一弾。ベルリン・フィルのロンドンレコード初登場。レコードのステレオ録音は、英国DECCAが先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマンSX-68を導入するまで続けられた。これを以って、〝オペラはロンドン〟とした謳い文句は、堂々たる金看板となった。もしオペラの上演に古典的・規範的名舞台というのがあるとすれば、1963年にミラノ・スカラ座で生まれたゼッフィレルリ演出、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のプッチーニのオペラ《ラ・ボエーム》はその好例として真っ先に挙げられる。1965年には舞台の映像化も行なわれ映画として各地で上映され、主役のミミを可憐に演じたミレッラ・フレーニとともに《ラ・ボエーム》というオペラのイメージを最も鮮明な形で具現化した舞台として定着しました。それから7年、フレーニのミミはそのままに、オーケストラをベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に持ち替え、さらに新進気鋭のルチアーノ・パヴァロッティをロドルフォに迎えて録音が実現したのがこのデッカ盤です。乳母が同じ(?)であったと言う伊パドヴァ出身の幼なじみ故パヴァロッティとフレーニの甘く柔らかな声は見事に溶けあい、プッチーニの若き画家とお針子さんを歌うために生まれたのではないかと思えるほど。レコーディング・エンジニアのジェームズ・ロックによると、カラヤンは、このオペラに慣れていなかったベルリン・フィルにオーケストラだけの綿密なリハーサルを行なうことでプッチーニの語法を習熟させ、さらに歌手には暗譜で歌うことを求め、基本的に場面ごとの大きなテイクを録ることで、作品のドラマの流れを途切れさせないように配慮したとのことです。カラヤンがベルリン・フィルのダイナミックかつ繊細な表現力を最大限に生かして、プッチーニがオーケストラ・パートに託したドラマを完璧に再現していくさまは鮮やかなほど。そのオーケストラの豪華なカンバスの上で、適材適所の歌手がみずみずしい情感あふれる歌を披露しています。主役の二人はもちろんのこと、マルチェッロにヴェテランのロランド・パネライ、コルリーネにニコライ・ギャウロフ、ムゼッタにはドイツ・グラモフォン録音のレハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」の主役を歌わせたエリザベス・ハーウッドなど、心憎いまでに配慮の行きとどいたキャスティングです。カラヤンはその後20年に幾度となくこの上演を指揮し、美しく細やかな音色と効果に満ちたカラヤンの指揮、フレーニのみずみずしい情感、4人のボヘミアンたちの個性的な歌、すべて申し分ない出来栄えである。録音が行なわれたイエス・キリスト教会は、ベルリン郊外のダーレム地区にあって1950年代初頭から1972年までドイツ・グラモフォンによってベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていた教会です。デッカがこの教会でベルリン・フィルを録音するのはこの《ラ・ボエーム》のセッションが初めて ― そして現在に至るまで唯一のことで、その意味でも歴史的な録音といえるでしょう。ステレオ初期から〝ソニックステージ〟を標榜してオペラ録音には一家言を持つデッカの総力を結集した録音に相応しく、教会の豊かな響きを十分に生かした大きな空間の中で、スケールの大きな音像を展開させています。特に第2幕で独唱・合唱・少年合唱や別働隊のバンダなどのさまざまなアンサンブルが動員される時の遠近感の付け方の見事さや、第3幕冒頭の冬の戸外の静謐な情景など、舞台が鮮明に眼に浮かぶような音づくりがされています。録音から半世紀以上経ているが、カラヤンは、聴き手が望んでいることを完全に読み取ることができたのだろう。そして、真実はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を起用できなかったことでの苦肉の策からのことではあったが、自分が意とする響きを出してくれるベルリン・フィルという最高の楽器によって実現出来たのである。そうした姿勢がアンチカラヤンを作ってしまったのだろうが、カラヤンがやってきたことは、他の指揮者は出来るのだろうか?自分の思い通りにオーケストラをドライブするという技術において、カラヤンの右に出る者はいないと本盤を聴くたびに思います。

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