GB BRUNSWICK 3812 ダニー・ケイ DANNY KAYE – Loesser – BLOOP BLEEP / Ramsey Adams – I WONDER WHOS KISSING HER NOW

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34-9849

商品番号 34-9849

通販レコード→英ブラック金文字盤 【SP盤】

あちこちに才気がひらめいていて。 ― ダニー・ケイの映画は面白かった。ところがその映画からではわからない、隠れた才能がこのコメディアンにはあったのだ。クレイジーキャッツの谷啓はこの人に肖って名前をつけた。彼は劇的な部分はあくまで役に忠実に演じ、ひとたび彼の持ち味を活かすシーンでは思い切ったダニー・ケイ・スタイルを味あわせてくれている。彼は1940年代にアジアにいて、体を使ったユーモラスな歌の芸を身につけた。彼は未だ無名の頃日本にマーカス・ショウという旅廻りの一座に入って来日したことがある。第二次世界大戦前、昭和12、13年頃の事だった。昭和13年(1938年)には、「電力国家管理法」が成立。翌年、既存企業から強制的に設備出資させた国策企業「日本発送電株式会社」が設立され、民間電力会社は9つの配電会社となり、電力の国家管理時代を迎える時期にあり、第二次世界大戦が近づいて統制色が高まる中で、家庭への電力供給事情は悪かった。当時出来立ての日劇に出演したのだが、無名のダンサーがバンドと一緒に公演している途中で停電になって舞台が真っ暗になってしまった。その時、傍らから舞台を観ていたケイが機転を利かせて懐中電灯を両手に持ち、全く即興のタップダンスで5分間電気がつくまで舞台で間をつないだという伝説の、いや真実の逸話がある。彼の得意芸のうちに早口歌というのもある。えらく発音しにくいしたを噛みそうな名前を恐るべき早口で歌いまくるというのだが、1943年の映画「Dubarry Was A Lady」で唄われる「Ma dame I Love Your Crepe Suzette」の歌詞なんかはちょっとトリッキーな英語なのに、なぜか外国人にもバカ受けしてしまう。ミュージシャンとしても一流だったわけで、その証拠には、ものすごい速さでハイブローなジャンルの歌マネをこなし、いろんな外国なまりで半分チンプンカンプンな歌を歌いあげる。それがカフェ系のおしゃれな人々にも、ビアホール系のがやがやした連中にも、両方受けてしまったのである。自身の役で堂々と出演していルイ・アームストロングと「五つの銅貨」(1959年, Five Pennies)をスキャットで本気でデュエットしたかと思うと、次は子供の遊び場で「しゃくとり虫」の歌。しかしケイのもう一つの資質を見逃すわけにはゆかないだろう。それは「ラグタイムの子守唄」で聞かせる彼の柔らかな、ソフトな、そして暖か味のある歌い方である。スラップスティックに大騒ぎする一方に、ゆったりと落ち着いたテナーを聴かせてくれるケイは実に得難い芸人といえよう。まったくこんな人はめったにいるもんじゃない。ケイの本邦初登場の主演映画は1947年の、「虹を掴む男」。本盤「BLOOP BLEEP / I WONDER WHOS KISSING HER NOW」が発売された、1948年にロンドンのパラディウムに彼のショーを持って行きライフ誌に〝Worshipful Hysteria.〟と評が載った。王室がこのショーに臨席したとき、彼はオーケストラとともに出迎えた。1948年は一世を風靡したスイング・ジャズに加え、モダン・ジャズ(ビー・バップ)も台頭した時期である。→コンディション、詳細を確認する

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