IT RCA VL46008 アルトゥーロ・トスカニーニ ヘレン・トローベル ラウリッツ・メルヒオール NBC交響楽団 ワーグナー ワルキューレ第1幕第3場

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34-17515

商品番号 34-17515

通販レコード→伊ブラック・アンド・ホワイト黒文字盤

カーネギーホールの歴史的ライヴ。 ― ワーグナー〝にも〟旨味を発揮したトスカニーニの至芸がぎっしり詰まっている。今世紀最大のワーグナー指揮者としての本質を明らかにする貴重なアルバム。引き締まった響きで雄弁に物語を語るオーケストラ。当時メトロポリタン歌劇場で活躍していた名テノール、ラウリッツ・メルヒオールとヘレン・トローベルらとともにワーグナーの愛と死の激情を描き切っています。音楽の流れの緩急の妙や、ジークリンデ、ジークムントのフィナーレの喜こばしさ。録音は古いが、音楽はどこを取っても、決して古くありません。音楽が前へ進む、生命力あふれるワーグナーだ。キビキビしたテンポは聴き手を引きつけて離さないのです。一般的にトスカニーニといえば猛烈なテンポの早さが耳をよぎりますが、ここでは決してそれだけではないのです。オーケストラはテンポが速い所も指揮者に引っ張られて付いて行っているのが良くわかります。しかもギシギシと軋むようなボウイングです。力一杯弦楽器を弾かないと指揮者に怒られそう。チェロ、コントラバスの恐怖に満ちた刻み。強弱の表現力。そこに雪崩のように重なってくるヴァイオリン。壮麗な金管楽器。楽劇《ワルキューレ》第1幕の前奏曲を聴いただけで、嵐に翻弄される青年が森の中、一軒の家の灯りに導かれるように飛び込んでくる情景が浮かぶ。コントラバスで細かく速いパッセージを弾くのは至難の業で、しかも低音でこういう走句を奏でても聞こえるわけもない。作曲家は単なる効果音としてこういう音符を書いているケースがよくある。たとえば『田園』(ベートーヴェン)の第4楽章の嵐の部分。チェロが五連符でF#からCまで動く間にベースは16分音符でF#からBまで動く。和声上は当然、破壊的な響きだが、猛り狂う嵐の感じがでればよいのである。メルヒオールとトローベルの得難い味。トローベルは高音が自由で、ポンポン出すので、恐ろしいほど心地良い。但し高音の味わい自体は薄い気がします。そこが娘らしさに転じているので、青年をリードしている印象は感じさせない。1941年2月の録音とありますから、この時はまだメトロポリタン歌劇場に1935年に登場しワーグナー歌手として活躍するキルスティン・フラグスタートは米国内にいたものと考えられます。エルヴィン・ロンメル将軍のドイツ軍が北アフリカ戦線でイギリス軍を撃破する4月になると彼女は、リスボン経由でノルウェーに戻りました。このことはトスカニーニの神経を逆なでてしまい、フラグスタートの声の黄金期は失われました。ノルウェー帰国は夫がナチス・ドイツに協力していたのを説得してやめさせるためとされ、ワグネリアンでもあったアドルフ・ヒトラーの影響力が強かった当時のバイロイトではノルウェー人のフラグスタートはさほど重用されなかったこともあって、1947年までの間ほとんど演奏活動は行っていない。ヴェルディの歌劇「オテロ」は激しい嵐に遭難しかけた、ムーア人で、ヴェネツィア領キプロスの総督が、島の住民が待ちわびる港に帰還する場面から始まる。一切の弛緩なく、最後まで緊張感をもって進められる音楽の素晴らしさ。トスカニーニ率いるオーケストラの響きは、絶大なる力とエネルギーの放出をもって僕たちの魂を鷲づかみにする。本盤は劇場上演の制約を受けない、演奏会形式のライヴ収録だけに、この楽劇《ワルキューレ》はトスカニーニの名演だと言える。→コンディション、詳細を確認する

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