GB EMI ASD2962 エイドリアン・ボールト ヴォーン・ウィリアムズ「ドナ・ノビス・パーチェム」「未知なる地を前に」
商品番号 34-20212
通販レコード→英カラー・スタンプ・ドッグ黒文字盤
美しくて感動的な音楽を聴きたくなったら ― 「われらに平和を与えたまえ」の邦題を持つ、カンタータ「ドナ・ノビス・パーチェム (Dona nobis pacem)」に涙し、手を合わせています。運命の数字の9曲の交響曲に、お馴染みのグリーンスリーブスや、タリスなどの管弦楽作品、協奏作品、室内楽、器楽に、オペラ複数曲、そして歌曲や声楽曲も多数。クラシック音楽のあらゆるジャンルに、万遍なく、レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872~1958)は、その作品を残した作曲家です。ヴォーン=ウィリアムズは1872年生まれで、1903年ごろ作曲を始め完成されたのは1910年なので、38歳の時の作品になる。ロンドンの王立音楽大学で作曲を学び、在学中にホルストと知り合い親交を深める。演奏形態もユニークです。民謡の採集や教会音楽の研究を通して独特の作風を確立し、イギリス人による音楽の復興の礎を築いた。9曲のうち6曲までが60歳を過ぎてから完成され、また第6番以降の4曲が生涯の最後の10年間に集中しているあたりは、大器晩成型のヴォーン=ウォリアムズらしいところだが、交響曲第5番はヴォーン=ウィリアムズの交響曲の中で最も小さな編成であり、音楽は穏やかながらも深い情感が込められています。賛美歌のような旋律が繰り返される美しく感動的。英国の田園風景や自然、そして民謡採取から生まれた懐かしさ感じる音楽にも、ふたつの世界大戦を体験した、老成作曲家の、祈りと悼み、そして戦争の辛さを、われわれに訴えかける力を、その作品たちにはうかがえることもしばしば。「ドナ・ノビス・パーチェム」は、バターフィールド合唱協会の委嘱により作曲され、1936年10月に初演。英国は、大国として、世界に植民地政策を敷いていた時期でもありながら、徐々に、その国力も衰退の色が出てきて、一方で、20年前の敗戦国、ドイツでは、ヒトラーがすでに政権を握り、この年の8月には、「ヒトラーのオリンピック」と言われた、ベルリン・オリンピックが行われております。ちなみに、日本では、2・26事件が起きた年でもある。ヴォーン=ウィリアムズは、このカンタータに、戦争の悲惨さや哀しみ、そして平和を祈る気持ちを、しっかりと込めました。6つの部分からなるこのカンタータは、続けて演奏されます。詞はラテン語による典礼文、聖書、そしてアメリカの詩人ウォルト・ホイットマン(1819~1892)の現代詩が交互に、または混合されて出来上がっている。
空は美しい、美しいから戦争も、虐殺も、時間が経過すれば、きれいに忘れられる。死と夜の姉妹の手は、たえず優しく、何度も繰り返し、この汚れた世界を洗ってくれる….人間の編み出す悲惨な戦争や殺し合い、でも、どんなときにも、変わらぬ自然の美しさ。感動的な曲に、素晴らしい名演だ。エルガーやホルスト等も得意としたイギリス音楽のスペシャリストとされるボールトによるヴォーン=ウィリアムズは、サー・ジョン・バルビローリ指揮のものと並んで決定版と言えるものです。ボールトは、ヴォーン=ウィリアムズ作品の熱心な紹介者で、多くの作品を取り上げ、4つの交響曲の初演も行うなど、その音楽を世に広めることに大きく貢献していました。長寿の作曲家と長寿の指揮者の組み合わせでもあり、極めて〝イングリッシュ〟な両者の取り合わせでもある。つまり、一歩間違えれば時代錯誤も甚だしいアナクロに陥るものが、まさに芸術の域に昇華されているわけで、極めてイギリス的な際どさがスリリング。
from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード http://bit.ly/2Hu9WNY
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