メータのシェーンベルク/「浄められた夜」ほか GB DECCA SXL6325 STEREO

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「 メータのシェーンベルク/「浄められた夜」ほか GB DECCA SXL6325 STEREO」を通販レコードとしてご案内します。


1月6日

ロシアの作曲家、アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービンAleksandr Nikolaevich Skryabinが生まれた日(1872年)。セルゲイ・ラフマニノフより1年先に生まれ、彼らの後にイーゴリ・ストラヴィンスキーやセルゲイ・プロコフィエフが続く。少年時代にショパンやリストを敬愛していた、スクリャービンの初期の作風は「ロシアのショパン」とも呼ばれ、練習曲や前奏曲、マズルカといった、ロマンチックなピアノ作品を書きながら、後期はフリードリヒ・ニーチェや神秘主義に傾倒し、より観念と音楽を結びつけながら、ロマン派のスタイルを脱し、木管楽器と弦楽器の柔らかな色彩と、金管楽器の鋭い響きとの対比や、独奏ヴァイオリンの艶やかな響きへの好みはそのままに、豊かな音色のパレットを備えた交響曲の作曲も充実するなど独自の音楽語法『神秘和音』を獲得していった。「単なる妄想狂」と切り捨てられ、永らくスクリャービンは一過性の存在であり、音楽史上に何ら影響を与えなかったと看做されてきたが、ワールド・ミュージックや音楽ジャンルも多様性を帯びた今ではスクリャービンは、クロード・ドビュッシー、アルノルト・シェーンベルクとともに、20世紀現代音楽の先駆者の一人。スクリャービンの支持者は、フェルッチョ・ブゾーニやアルバン・ベルクがおり、信奉者はカロル・シマノフスキや山田耕筰、チャールズ・グリフス、ルース・クロフォード=シーガーなどがいる。スイス時代のスクリャービンにピアノを学んだカナダ人女性は、シカゴで音楽教師として立ち、結果的にジャズ・ピアニストの育成に貢献したとされる。ロシア暦(ユリウス暦)でのクリスマス生まれだったことも、スクリャービンの神秘主義や、救世主きどりに拍車をかけた。青年時代から「神智学」という宗教思想にのめり込んでいたスクリャービンは不思議な色彩感覚を抱いていました。彼には「自分にしか見えない色彩」が見えていたのです。1891年頃、ミトロファン・ベリャーエフのサークルの同人となり、ロシア人作曲家ニコライ・リムスキー=コルサコフの隣で二長調の曲を聴いているとき、リムスキ=コルサコフが「この曲は黄色だ」と言い、スクリャービンは「私には金色に見える」と答えたのです。さらに二人は会話を続け、ハ長調をスクリャービンは赤、リムスキー=コルサコフは白とし、嬰へ長調はスクリャービンには紫に、リムスキー=コルサコフには緑に見える、ということを発見します。それぞれ違う色を見た二人でしたが、「特定の文字や数字を見ると、それぞれ色が見える」「ある味を味わうと、ある形を感じる」「音を聴くと、色が浮かんで見える」など、現在では2,000人に一人は共感覚Synesthesiaの持ち主だと言われています。散歩中に自然界には有り得ない叫びを聞いたことが着想の元となっているエドヴァルド・ムンクの『叫び』。さまざまな感覚を呼び起こすような「総合芸術」を志向し、作品に共感覚的な属性を与えようとしたワシリー・カンディンスキー。詩『交感』の中で音と色の結びつきが表現されており、本人も共感覚を認識した記述を残しているシャルル・ボードレール。「ひとつの感覚が刺激されると、ほかの感覚も同時に引き起こされる」共感覚は今ではよく聞く言葉で、エレーヌ・グリモーはいつもCは黒、Bは青、Fは赤、リストの曲は金色がかった色調に感じる、とアメリカ公共放送PBSとのインタビューで語っていた。ほか、イツァーク・パールマンは、G線でBフラットを弾くときは深緑色、E線でAを弾くときは赤を感じると、それぞれですが、「音楽を通して色を伝えようとした」オリヴィエ・メシアンの試みにつながる、スクリャービンは交響曲第5番『プロメテ – 火の詩』では楽譜に色の指定も書き込み、照明演出を成した。「Cは赤、Gはオレンジ、Dは黄、Aは緑、Eは空色、Bは青、F♯は明るい青、C♯は紫、A♭はライラック、E♭はフラッシュ、B♭はローズ、Fは深い赤色」と色が指定されている。初演では、スクリャービンのために開発され、様々な色彩とその組み合わせの照明を鍵盤によって操作できる色光ピアノが使われる予定であったが、故障が起きて利用することができなかった。最近の演奏会ではマルタ・アルゲリッチがクラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演した際、プロジェクタによって舞台上にさまざまな色光を投影した。2006年2月にはウラディーミル・アシュケナージ指揮NHK交響楽団も同様の上演を行っている。聴覚と視覚との統合芸術を目指したスクリャービンの音楽美に対する探究は色にとどまらず、『神秘劇』と題された最後の未完作品では、さらに踊り・香り(芳香)までもが含まれる、五感全てに訴えるマルチメディア的芸術を企図したと言われる。

GB DECCA SXL6325 – Zubin Mehta, Los Angeles Philharmonic – Schönberg / Scriabin – Verklärte Nacht / The Poem of Ecstasy

370140
  • わかり易さを信条にグラマラスな掴み。

  • ― 食わず嫌いならぬ、聴かず素通りは音楽好きの名折れの一枚。ストレートに楽しむだけで心地良い。

    • レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音 ffrr の技術を用いて、1945年には高音質 SPレコードを、1949年には高音質 LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器に、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、アナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけ君臨しつづけた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。
    • 本盤は、その1967年の録音、暮れの発売。英盤はワイドバンド “ORIGINAL RECORDING BY” が初版(SXL 6325)。翌年には “MADE IN ENGLAND BY” にラベルが変わっているので評判のほどが分かる。当時、メータ指揮、ロスアンジェルス・フィルのコンビはモダンなレパートリーを DECCA の優秀録音を武器に次々に録音して、「惑星」「春の祭典」など大ヒット作を続出していた。シェーンベルクらしい壮絶なまでにの美しさを、ストレートに楽しませてくれる演奏となっている。20世紀の斬新な響きの音楽が、聴き慣れた名曲に仕上がっているから、さて不思議。メータとロス・フィルのコンビのポテンシャルを思い知らされた一枚。勿論、DECCA の優秀な録音技術も絡んでいますから凄い録音です。
    • デーメル作品を出典にする《浄夜》は、あけすけに性を主題とするので、波紋を呼んだ。《浄められた夜》とも言い文学的なる響きだけど、音楽はいやらしいくらいにネットリと甘やか。一組の男女が、冬の凍てついた月夜、林の中を逍遥している。女が男に妊娠を告げる。「私、赤ちゃんが出来たの、でもあなたの子ではないの!」。男はそれを受け入れ、二人の愛は浄化していく。そういう標題的なストーリー性のある1899年の文字通り世紀末の作品。
    • 世紀末、世の終わりの逼迫した興奮と熱情が絡み合って、本当にロマンテックな雰囲気に満ちている。複数の細い線が織りなす旋律が、オーケストラとしてのマスとなると官能的にうねり、時に叫んだり、むせび泣いたりする。演奏そののもはテンポは遅め、構えが大きくシンフォニックな響きが充満した演奏でありながら、存外リズムはシャープであり、荒れ場でも手綱をゆるめず、音楽的な緊張感が最初から最後まできちんと持続しているフレッシュなアプローチ。
    • もともとは弦楽六重奏の《浄夜》ですが、肥大した管弦楽編成の瀟洒(グラマラス)な響きに身を委ねているだけでも心地よい。
    • 交響曲第4番『法悦の詩The Poem of Ecstasy』ハ長調作品54は、オルガンやハープ、チェレスタなどを含めた四管編成の大オーケストラによる単一楽章の楽曲。調性は便宜上「ハ長調」と表記されることもあるが、決まった調性を持っておらず、「神秘和音」が頻繁に用いられる。が、作曲形式は拡張されたソナタ形式を採っている。邦題の「法悦の詩」は「The Poem of Ecstasy」を訳したものだが、「法悦」は意訳に近く、原語のまま「エクスタシー」として解釈するのが一般的です。初演の前にスクリャービンが本作をニコライ・リムスキー=コルサコフの前でピアノで演奏した際に、本作を「卑猥だ」と否定的な評価を下した事による通称で、スクリャービン自身が『交響曲第4番』と呼んでいたことから、交響曲として扱われているが、交響詩に近い性質の作品である。
  1. 370140
  2. SXL6325

プロダクト・ディテール(ヴィンテージ盤)

  1. レーベル
    DECCA
  2. 楽曲
    1. 浄められた夜
    2. 交響曲第4番「法悦の詩」
  3. レコード番号
    SXL6325
  4. 作曲家
    1. アルノルト・シェーンベルク
    2. アレクサンドル・スクリャービン
  5. オーケストラ
    ロサンジェルス・フィルハーモニック
  6. 指揮者
    ズービン・メータ
  7. 録音種別
    STEREO
  8. 製盤国
    GB(イギリス)盤
  9. レーベル世代
    ED3(ラージ、溝なし), 優秀録音。(3W/2W)
CDはアマゾンで購入できます。

シェーンベルク:浄められた夜
ロスアンジェルス・フィルハーモニック
ポリドール
1998-11-01


ショップ・インフォメーション(このヴィンテージ盤はショップサイトの扱いがあります。)

  1. 商品番号
    370140
  2. 盤コンディション
    良好です(MINT~NEAR MINT)
  3. ジャケットコンディション
    良好です
  4. 価格
    11,000円(税込)
  5. 商品リンク
  6. ショップ名
    輸入クラシックLP専門店 ベーレンプラッテ
  7. ショップ所在地
    〒157-0066 東京都世田谷区成城8-4-21 成城クローチェ11号室
  8. ショップアナウンス
    べーレンプラッテからお客様へ
    当店のレコードは、店主金子やスタッフたちが、おもにヨーロッパに直接出向き、実際の目と耳で厳選した、コンディション優秀な名盤ばかりです。国内で入手したものや、オークション品、委託商品はございませんので、安心してお求めになれます。

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