「 【オリジナル盤】ヨッフムのウェーバー/歌劇「魔弾の射手」全曲 DE DGG 138 639/40 STEREO 2LP」を通販レコードとしてご案内します。
11月18日
古典派の終わりから初期ロマン派にかけて活躍した作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバーが生まれた日(1786年)オペラ《魔弾射手》が現代でもよく知られている。それまでイタリアオペラ中心であった音楽界でドイツ語によるこの作品が大成功をおさめたことで、19世紀ドイツオペラの歴史を切り開いた作曲家である。
DE DGG 138 639/40 オイゲン・ヨッフム エベルハルト・ヴェヒター イルムガルト・ゼーフリート リタ・シュトライヒ バイエルン放送交響楽団 ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」全曲
- Record Karte
DE チューリップレーベル(ALLE), 1959年の優秀録音です。ボックス入り。オリジナル盤!
- オイゲン・ヨッフム(指揮)
- バイエルン放送交響楽団、バイエルン放送合唱団
- イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
- リタ・シュトライヒ(ソプラノ)
- リヒャルト・ホルム(テノール)
- エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
- クルト・ベーメ(バス)
- アルブレヒト・ペーター(バス)
- ヴァルター・クレッペル(バス)
- パウル・キューン(バス)
- エルンスト・ギンスベルク(語り)
- 1959年12月録音。2枚組。
嗚呼、これがスタンダードな演奏なんだ!
- ― と納得する程の安定感がある。オイゲン・ヨッフムらしく骨太でドラマティック、ゲルマン的なオペラ《魔弾の射手》。序曲もヨッフムが師と崇めたヴィルヘルム・フルトヴェングラーと同様のテンポ設定ながら彫りは浅く、妙な重々しさがないので聴きやすいからだろう。巨匠は終生、フルトヴェングラーの影が付き纏ったアコーギクが特徴だった。アレグロは常にアッチェレランドが掛かっているかのような推進力を感じるが、気持ちの上だけなので壮絶にはならずに何処か軽い。ここに当時の巨匠の若さがある。《魔弾の射手》は、有名なわりには録音の少ないオペラだけに、領主オット・カールにエーベルハルト・ヴェヒター、ヒロインのアガーテがイルムガルト・ゼーフリートといった往年の名歌手を起用したこの録音は貴重だ。二人の狩人が、クルト・ベーメ、リヒャルト・ホルムと歌手も粒揃いで、腹黒い狩人であるザミエルとして、エルンスト・ギンスベルクが語りで参加していて、どの場面も遜色のない仕上がりなので、この作品のスタンダード盤として推薦できる。
- フランツ・リストがチェロの序奏をつけてオーケストレーションにした「舞踏への勧誘」が馴染み親しい、カール・マリア・フォン・ウェーバーはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのいとこ。もっともモーツァルトとウェーバーに血のつながりがあるわけではなく、ウェーバーの父親の兄の娘がモーツァルトの妻のコンスタンツェ(旧姓ウェーバー)です。ウェーバーの歌劇《魔弾の射手》は、だが昔から日本の音楽ファンにも親しまれた歌劇でもある。全曲となると意外と聴く機会がないにも関わらず、合唱を披露するのに向いていることもあって、オペラ・コンサートのイベントによくプログラムされている。幼心にも、これがドイツの森の情景が伝わる。だから名盤と言われている盤も数多くある。ベルリン・ドイツ・オペラの来日公演で《魔弾の射手》を観て、2枚組という手頃さも手伝って最初に買ったオペラ全曲盤だったと思う。「狩人の合唱」を気に入っていて、序曲にゾクゾクし興味が湧いていたオペラを経験して、ドイツ・オペラがわたしの最初の興味事になった。ドイツ的な素朴さと、対立要因としての邪悪さのコントラストに取り憑かれ。そしてバイエルン地方特有の、ある種の脳天さとか明るさを刷り込まれた。シューベルトの歌曲に夢中だったから、素直にドイツ・オペラから入ることが出来た。
- この頃のドイツ系の歌手は見事にドイツ語を音楽に乗せる。パウル・キューンの農夫キリアンの一声が如何にもドイツの明朗なバス。ホルムとアルプレヒト・ペーターの掛け合いから始まり、ベーメが加わる三重唱も見事なアンサンブルで惹きつけている、そこに合唱が入るとこれこそドイツの森が浮かぶ風土的なものを感じる。この合唱を聴いて正にドイツ精神の結晶とするのは言い過ぎだろうか。ワルツも過度にならずに豪快だ。その後のホルムのアリアも破綻がなく素晴らしい。ヨッフムの伴奏は過度にはオーケストラを鳴らさないが、ベーメ演じるカスパールの感情と同調し膨れ上がる絶妙さ。第二幕の、リタ・シュトライヒのエンヒェンとゼーフリートのアガーテの二重唱の幸福感は良いものだ。バイエルン放送交響楽団がアンサンブルの整った演奏で理知的に音楽を味あわせてくれている、伝説的とも言える地位を確立しています。名演と言うより熟演と呼びたい。
- オイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum, 1902年11月1日〜1987年3月26日)は、バーベンハウゼン生まれ。アウグスブルク音楽院でピアノとオルガンを学び、1922年よりミュンヘン・アカデミーでハウゼッガーに指揮を学ぶ。1949年にバイエルン放送交響楽団の設立に関わり、音楽監督を1960年まで務め同楽団を世界的レベルにまで育てた。演奏スタイルに派手さはなく地味ではあるが、堅固な構成力と真摯な態度、良い意味でのドイツ正統派の指揮をする。やはり本領はバッハ及びロマン派音楽と思われる。彼は音楽を自己の内心の表白と考える伝統的ドイツ人で、したがってバッハ、ブルックナー、ブラームスに於いては敬虔な詩情を迸っている感動的な名盤を生むが、モーツァルトの本質を探ろうとするほどに湧き溢れて来るがごとき心理的多彩さや、ベートーヴェンの英雄的激情、それにリヒャルト・シュトラウスの豊麗なオーケストラの饒舌を表現するには乏しい結果となっている。
- ヨッフムがはたして、すでに成長すべき極言まで達してしまった人なのか、それともさらに可能性が期待できるのか、いつまでも巨匠の風貌に至らないのが、好感とともに焦燥を禁じえないが、おそらく同世代のカール・ベーム、エドゥアルト・ファン・ベイヌム、ヘルベルト・フォン・カラヤンたちに比べれば個性と想像力において弱く、名指揮者にとどまるのではないかと思われた。ところが、後年のヨッフムの録音活動の活発さは目を引いた。戦前のSPレコードでは、わずかにテレフンケンのベートーヴェンの「第7」「第9」ほどだったのと比べて、彼が晩年型の指揮者と称されることを簡易に理解できる面だろう。ベルリン放送交響楽団(1932~34年)、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団(1934~49年)、バイエルン放送交響楽団(1949~60年)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1961~64年)、バンベルク交響楽団(1971~73年)とオーケストラ首席指揮者を務めた変遷を見ると、バイエルン放送響以外は短いのに気づくが、同時に2つのオーケストラを兼務することをしていないことも見て取れる。そうした、一つ一つの歴任を経て来たことは彼の律儀な性格のあらわれかも知れない。でも彼の真価が本当に発揮されるのは1970年代に入ってからで、幾つかの楽団を渡り歩いたのちの70歳代になってからである。シュターツカペレ・ドレスデンとの「ブルックナー・交響曲全集」やロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との「ブラームス・交響曲全集」、そしてロンドン交響楽団との「ベートーヴェン・交響曲全集」をのこしたのもすべてこの時代である。
- ヨッフムは若い頃からブルックナー作品に熱心に取り組み、やがてブルックナー協会総裁も務めるなど権威としてその名を知られるようになります。交響曲全集も2度制作しているほか個別の録音も数多く存在しますが、晩年に東ドイツまで出向きシュターツカペレ・ドレスデンを指揮してルカ教会でセッション録音したこの全集は、独墺でのさまざまなヴァージョンによる演奏など、数々の経験を膨大に蓄積したヨッフム晩年の方法論が反映された演奏として注目される内容を持っています。その演奏は重厚で堂々たるスケールを持っていますが、決してスタティック一辺倒なものでは無く、十分に動的な要素にも配慮され起伏の大きな仕上がりを示しているのが特徴でもある。
- ベートーヴェンの交響曲も重要なレパートリーとしており、交響曲全集についてもドイツ・グラモフォン(1952〜61)、PHILIPS(1967〜69)、EMI(1976〜79)と3度にわたって制作しています。長大なキャリアの最初から最後まで、常にレパートリーのメインに据えられた重要な存在だったベートーヴェンだけにロンドン響を指揮した晩年の録音でも、味わい深い演奏を聴かせてくれています。早熟な天才指揮者ではなかったが、長く生き、途切れること無くオーケストラを相手したことで職人指揮者で終わることもなかった。
プロダクト・ディテール(オリジナル盤)
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レーベルDeutsche Grammophon
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レコード番号138 639/640
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作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバー
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楽曲歌劇「魔弾の射手」全曲
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演奏者
- イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
- リタ・シュトライヒ(ソプラノ)
- リヒャルト・ホルム(テノール)
- エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
- クルト・ベーメ(バス)
- アルブレヒト・ペーター(バス)
- ヴァルター・クレッペル(バス)
- パウル・キューン(バス)
- エルンスト・ギンスベルク(語り)
- バイエルン放送合唱団
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オーケストラバイエルン放送交響楽団
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指揮者オイゲン・ヨッフム
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録音年月1959年12月
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録音種別STEREO
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製盤国DE(ドイツ)盤
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レーベル世代チューリップレーベル(ALLE)
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