「 ハイティンクの武満/「ノヴェンバー・ステップス」ほか FR PHILIPS 6500 086 STEREO」を通販レコードとしてご案内します。
11/09Today’s Topics
武満徹作曲の《ノーヴェンバー・ステップス》がニューヨークで初演された日(1967年)。この日リンカーン・センターで開かれた、ニューヨーク・フィルハーモニックの創立125周年の記念祝賀コンサートのための委嘱作として作曲された。尺八と琵琶の二重協奏曲で、小澤征爾が指揮を務め、空前のセンセーションを巻き起こしたと言われ、20世紀後半を代表する名作となった。
琵琶と尺八という日本の楽器とオーケストラを用いた作品だが。東洋と西洋を象徴するような両者は交互に演奏され、合奏することはない。対話は強調し合っているが、二頭立ての馬車が走っていく。聴き手に何かイメージを強く喚起させると同時に、祈りや深い悲しみに通じる感情を、何とも言い難い緊迫感と官能性の入り混じった独自の音楽で表現した特異な作品である。多くの聴衆を魅了したのがこの作品、今でこそ20世紀作曲界のエポック・メイキングのひとつに数えられる名作だ。
魅力に溢れた、個性を発揮したコンセプトの選曲日本人指揮者の手による、日本人作曲家のエポック・メイキングとなった3録音。
その融合を望まれるが、東洋と西洋の在りようを対置させてみせている。東洋(日本)というのは、西洋とこんなにも精神風土が違うという自明な音楽にマエストロはどう答えたか。
《ノヴェンバー・ステップス》はニューヨーク・フィル125周年委嘱作品で、小澤征爾の指揮により披露された初演は指揮者で作曲家のレナード・バーンスタイン、アーロン・コープランド、ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキが絶賛した。ベルナルト・ハイティンクが首席指揮者にあった時代のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)が、シーズンのプログラムに日本の作曲家をいれる運びとなった。1969年12月17日、18日と2日間にわたる定期演奏会のプログラムはヘンデル《水上の音楽》、武満、リヒャルト・シュトラウス《ドン・ファン》、休憩をはさんでモーツァルト《ピアノ協奏曲第23番 K.488》であった。聴きなれたヘンデルの後に登場した武満の作品。オランダの記者は「いきなり洗礼を受けることになった」と受けたショックの大きさを表現した。この《ノヴェンバー・ステップス》を指揮した時、ハイティンクは39歳。これから関係が深まっていくコンセルトヘボウ管(RCO)とともに大いなる挑戦だった。翌1969年にオランダPHILIPSに録音します。(1969年12月アムステルダム、コンセルトヘボウ)琵琶と尺八は鶴田錦史、横山勝也。日本の楽団が演奏するときの色合いとは違い、RCOらしいヨーロッパ風な芳醇なサウンドが琵琶+尺八パートに対して、面白いほどコントラストを強調している。
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