【オリジナル盤】カラヤンのチャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」、「白鳥の湖」 GB COLUMBIA SAX2306 STEREO

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「 【オリジナル盤】カラヤンのチャイコフスキー/バレエ組曲「眠りの森の美女」、「白鳥の湖」 GB COLUMBIA SAX2306 STEREO」を通販レコードとしてご案内します。


11月6日

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーPyotr Ilyich Tchaikovskyが没した日(1893年)。法律を学んでいたチャイコフスキーが音楽を本格的に学び始めたのは、20歳を過ぎてから。当時はロシア国内の音楽的成熟には乏しかったものの、チャイコフスキーがバレエ、オペラ、管弦楽曲など数々の名曲を生み出したことにより、後のセルゲイ・プロコフィエフやイーゴリ・ストラヴィンスキーらにつながるロシア音楽の礎を築いた。

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  • Record Karte
  • GB ブルー&シルバー オリジナル盤
    • 1959年、ロンドン・キングズウェイホールにての優秀録音です。

誰れが聞いても絶対にココロひかれる演奏

 ― チャイコフスキーと言えば、その旋律は素晴らしいが作品の構造が弱いと言うことで常に「二流作曲家」扱いをされてきました。しかし、私たちが音楽を聞いてまず最初に心惹かれるのは「構造」でもなければ「精神性」でもありません。「旋律」に酔わされるのです。作曲家が美しい旋律を作り、それを演奏家がこの上もなく美しく歌い上げれば、聴き手はそれにのっかっているだけで、それはココロふるわせるものになるはずです。ヘルベルト・フォン・カラヤンもチャイコフスキーも聞き手を満足させることを心得た音楽家として相性が良く、カラヤンがレコードで残したチャイコフスキーは、どれを聞いても素敵です。組曲《眠りの森の美女》がメインだけに、更に旋律の歌わせ方にオーケストラ・サウンドの醍醐味が上乗せされてもっと素晴らしい。第1曲《序奏とリラの精》の劇的でありながら、後半(リラの精)の華やかなオーケストレーション、第2曲《パ・ダクション》の豪勢な音の饗宴、第4曲《パノラマ》の《白鳥の湖》のどの音楽よりも湖面を静かに泳ぐ白鳥の様を描いたような滑らかで静かな音楽などに魅了されます。もう、この手の曲はカラヤンの独壇場。カラヤンは若いころアーヘンやウルムと云った地方の名もない歌劇場で苦労したことが、その後の止揚するステップの糧となっていたと語っているが、感受性に富んだ若い時にこうした職人気質を身につけたことが、本来持つ才能と伴に、有機的に結びつき細部まで緻密に磨き抜かれたカラヤン芸術を支えたと云ってもよいのではないか。このカラヤン美学はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団といった2大最高峰のオーケストラとの録音盤で大きく開花するが、この一連のフィルハーモニア管弦楽団との〝颯爽〟たる演奏でも既にカラヤン美学が開花している。ベルリン・フィルやウィーン・フィルなどの超一流のオーケストラとの録音がいまでも愛され続けられる音盤の中心ですが、1950年代のフィルハーモニア時代の音盤にも魅力溢れるものが少なくないように思います。その中、ドイツ・グラモフォン盤にない魅力が本盤には有ります。こんな演奏聴いてしまうと、是非とも全曲盤を聴きたいと欲も感じますが、レコードの音楽だけで見事にバレエの虜になりました。
現在ではバレエの代名詞のようになっているバレエ音楽《白鳥の湖》作品20は、初演の時にはとんでもない大失敗で、その後チャイコフスキーがこのジャンルの作品に取りかかるのに大きな躊躇いを感じさせるほどのトラウマを与えました。今となっては、その原因に凡庸な指揮者と振り付け師、さらには全盛期を過ぎたプリマ、貧弱きわまる舞台装置などにその原因が求められていますが、作曲者は自らの才能の無さに原因を帰して完全に落ち込んでしまったのです。とにかく大切なのはプリマであり、そのプリマに振り付ける振り付け師が一番偉くて、音楽は「伴奏」の域を出るものではなかったのです。ですから、伴奏音楽の作曲家風情が失敗の原因を踊り手や振り付け師に押しつけるなどと言うことは想像もできなかったのでしょう。再演の機会があればスコアは見直され、磨き上げられていくのですが、意気消沈したチャイコフスキーは楽譜をお蔵入りしてしまう。チャイコフスキーの評判が決定した後の組曲《くるみ割り人形》作品71aはバレエ全曲を完成する前にオーケストラ(演奏会用)ピースとして作曲。ところが《白鳥の湖》は踊りのみが主役で、音楽はその踊りに対する伴奏にしかすぎなかった従来のバレエのあり方を変えたことだけは間違いありません。台本を一部変更したり、曲順の変更や一部削除も行った上演が現在のクラシック・バレエを代表する作品です。それが、音楽、振付、題材の3拍子が揃った究極のバレエとされています。演奏会用組曲としてコンサートで演奏されるのは『情景(第2幕)』、『ワルツ(第1幕)』、『小さな白鳥たちの踊り(第2幕)』、『情景と白鳥の女王の踊り(第2幕)』、『ハンガリーの踊り〜チャルダーシュ(第3幕)』、『情景・終曲(第4幕)』の6曲。ヘルベルト・フォン・カラヤンは、チャイコフスキーの3大バレエ音楽「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」の録音を、組曲でそれぞれ生涯に4回行っている。エルネスト・アンセルメがイギリス・デッカで〝3大バレエ抜粋〟として、LPレコード1枚でリリースしたことに始まって、以来CDでは、この3大バレエ組曲を一枚に整えてしまっているケースが多いが、LPレコード初出は「くるみ割り人形」は別にして、4回とも「白鳥の湖」と「眠りの森の美女」のカップリングでリリースされた。レコードの収録時間が関係しているとは思われず、敢えてそうする考えはわたしもわかるところがある。録音・発売の年代順に整理してみるとフィルハーモニア管弦楽団と1952年のモノラル録音と1959年のステレオ録音、1965年のステレオ録音はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、1971年のステレオ録音はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団となる。それぞれのオーケストラとは、ロンドンのキングスウェイ・ホール、ウィーンのゾフィエンザール、ベルリンのイエス・キリスト教会が録音場所で、イギリスEMI、デッカ、ドイツ・グラモフォンのマイクセッティングの特色も比較愉しめる。どれも発売当時のレコードの売れ行きは好調だったが、特に2度目のEMIのステレオ盤は人気を集めたようだ。
一方、「くるみ割り人形」の初出LPカップリングは、それぞれフィルハーモニア管との1952年モノラル録音がヘンデルの「水上の音楽」組曲、1961年のステレオ録音はウィーン・フィル盤でグリーグの「ペール・ギュント」第1組曲・第2組曲からの抜粋が組み合わされ。1966年のステレオ録音だったベルリン・フィルハーモニー管弦楽団盤がチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」、最後の1982年のデジタル録音となったベルリン・フィル盤が幻想的序曲「ロメオとジュリエット」という様に、オーケストラ(演奏会用)ピースとして自発的に作曲された「くるみ割り人形」が純然たる管弦楽組曲として、チャイコフスキーの意図を含んでいるようであった。ただカラヤンは実際のコンサートでは、この3大バレエ音楽を全曲も含めプログラムに取り上げていない。作曲家の仕事を尊重すべき高みに引き上げたのはレコードの世界的普及だった。英EMIの偉大なレコード・プロデューサー、ウォルター・レッグは正に基準となるようなレコードを作ることを信条に働いていた。レコード会社に主導権のあった時代である。オーケストラや指揮者は各レコード会社と専属関係にあった。そこにまたとないパートナーを得ることになる。そして、それはレコードを愛する私たちにも嬉しい事だった。戦後ナチ党員であったとして演奏を禁じられていたヘルベルト・フォン・カラヤンの為に、1945年、レッグは自ら創立したフィルハーモニア管弦楽団を提供し、レコード録音で大きな成功を収めた。それから10年、ウィーンやベルリンでの演奏が出来ずに、レコードだけで音楽を創りあげるだけの年月をカラヤンはおくる。1954年にドイツ音楽界に君臨していたヴィルヘルム・フルトヴェングラーの急逝にともない、翌55年にカラヤンは、ついにヨーロッパ楽壇の頂点ともいえるベルリン・フィルの首席指揮者の地位に登りつめた。ここでレッグとカラヤンの関係は終止符を打つが、この約10年間に残したレッグ&カラヤン&フィルハーモニアのレコードの数々は、正に基準となるようなレコードであったと断言出来る。演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで、完全主義者だったレッグとうまが合ったのは当然といえば当然で、出来栄えも隙が無い。決して手抜きをしないのがカラヤンの信条であったという。
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SAX2306

プロダクト・ディテール(英国オリジナル盤)

  1. オーケストラ
    フィルハーモニア管弦楽団
  2. 指揮者
    ヘルベルト・フォン・カラヤン
  3. 作曲家
    ピョートル・チャイコフスキー
  4. 曲目
    1. 眠りの森の美女
    2. 白鳥の湖
  5. 録音年、録音場所
    1952年ロンドン、キングスウェイ・ホール録音
  6. レーベル
    COLUMBIA
  7. レコード番号
    SAX2306
  8. 録音種別
    STEREO
  9. レーベル世代
    ブルー&シルバー
  10. 製盤国
    GB(イギリス)盤、オリジナル盤

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