ミュンヒンガーのバッハ/管弦楽組曲全曲 DE DECCA 6.35697-1 STEREO デジタル DMM

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DE DECCA 6.35697-1 カール・ミュンヒンガー シュトゥットガルト室内管弦楽団 ヨハン・ゼバスチャン・バッハ 管弦楽組曲全曲

DE シルバーレーベル, STEREO DIGITAL, 優秀録音。ボックス入り。CDサイズのリーフレット付き。

  • Record Karte
    • カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団
    • ヨハン・ゼバスチャン・バッハ/管弦楽組曲第1番〜第4番
    • ボックス入り。CDサイズのリーフレット付き。
    • ミュンヒンガーのバッハも現代においては『色あせて』聞こえる。

    • ― カール・ミュンヒンガーは第二次世界大戦後に、主としてバロック音楽を小編成のオーケストラで演奏することを目的として設立されたシュトゥットガルト室内管弦楽団の創設者で、アントニオ・ヴィヴァルディやヨハン・ゼバスチャン・バッハを得意としていました。ヴィヴァルディの音楽なんて、戦前はほとんど演奏されなかったそうです。しかしながら、ミュンヒンガー指揮による協奏曲集「四季」のLPレコードが発売され、それがヴィヴァルディが再評価されるきっかけとなったそうです。尤も、バッハの名前でパブロ・カザルスの演奏盤があったり、ヴィヴァルディ作曲のヴァイオリン協奏曲として出典不明のSPレコード盤を目のあたりにすると、ヴィヴァルディの名は知られていたが作品と作曲家が結びつくような認識ではなかったというだろうし、同時代の作曲家は大方同様な扱いを受けています。とはいえ、ヴィヴァルディの12曲のヴァイオリン協奏曲からなる作品集《和声と創意への試み》から4曲を抜き出し、4つのシーズンとして一纏めにしたのは、LPレコードにピッタリの寸法だったし、売り込みやすかったことでしょう。実際季節のハッキリしている日本では、春夏秋冬が分かりやすかったことが受け入れられた大きな効果であり、ミュンヒンガーの功罪でもあるでしょう。それはともかく、ミュンヒンガーは、そうした「四季」の成功から録音に邁進します。古楽器による横に流れるラインを強調した最近の多くの演奏と違い、響きの美しさで聞かせるのが、ミュンヒンガー盤であります。ライバル独 DGG のカール・リヒターの演奏は、この対極にあるようです。アンサンブルの厳粛さは特筆されるべきものであります。冒頭から息を飲むような緊迫感がみなぎり、何気ない雰囲気から次第に全体へと視野が広がっていくような趣。バロック時代の「組曲」とは、ヨーロッパ各地に起源を持つ舞曲を組み合わせた器楽合奏曲の1ジャンル。その中でも現在最も親しまれているのが大バッハ(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ)の管弦楽組曲。カール・ミュンヒンガーの指揮で、独奏フルートが華やかに活躍する第2番。器楽合奏の楽しみ、躍動美、そんな雰囲気をミュンヒンガーの演奏からは感じます。何度目かのバロック音楽ブームも古楽器への関心が日常化してきて古楽器を使ってのバッハ演奏も、自由闊達で屈託なく解釈抜きで楽しめるようになった。モダン楽器を使ってのピリオド奏法も珍しくなくなってきて、古楽器の扱いでも演奏家も録音エンジニアもノウハウが随分と整ってきたようだ。前回の東京オリンピックが開催された昭和30年代半ば、ステレオのレコード再生の追い風になったムーブメントがアントニオ・ヴィヴァルディとバッハのバロック音楽のレコードでした。バッハの音楽では、フルートが華やかに活躍する第2番と《G線上のアリア》として有名な〈エアー〉を含む第3番の2曲は随分と好まれました。まだ当時は古楽の演奏が一般的でなく、カール・リヒターやクルト・レーデル、ジャン=フランソワ・パイヤールなどがよく聴かれていた頃。バロック音楽というと王侯貴族の生活空間を音楽が飾った時代の演奏スタイルだと説明されて、華麗で上品な音楽を思わせました。
  • Karl Münchinger(カール・ミュンヒンガー, ドイツ 1915.5.29〜1990.3.13)

      • 父親は早くに他界しており、「教会音楽なら勉強しても良い」と母親から言われていたカール少年は、学校に通い始めた頃にはすでにヴァイオリンを弾けるようになっていたので、入学と同時にオーケストラに所属した。学生生活を送るなかで「指揮者になりたい」という想いが募り、母に相談するも「短いスカートを履いた娘たち(バレリーナやオペラの歌手を指す)の指揮者」になることを反対され、学費は出さないと言い渡された。
      • その後ミュンヒンガーはライプツィヒに渡り、自分で学費を稼ぎながら指揮者ヘルマン・アーベントロートに師事した。また、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーやクレメンス・クラウスに影響を受けた。
      • 戦後、従軍から帰還したミュンヒンガーは自身のオーケストラを作りたいという思いを実行に移し、団員を集め、シュトゥットガルト室内管弦楽団を設立した。たまたま入手した、手稿の写真をコピーしたものを写譜したりした、この経験がバロック・オーケストラを志向するようになり、まもなくバロック音楽ブームの火付けの成果となった。
    • 戦争兵器の技術がもたらした音楽の快楽。― 世界大戦への気配の最中、潜水艦ソナーのために開発された〝Hi-Fiサウンド〟はレコード・マニアに大いに喜ばれ「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。

    • 第二次世界大戦勃発直前の1941年頃に潜水艦ソナー開発の一翼を担い、その際に、潜水艦の音を聞き分ける目的として開発され、当時としては画期的な高音質録音方式であった。1945年には高域周波数特性を12KHzまで伸ばしたffrr仕様のSP盤を発売し、1950年6月には、ffrr仕様の初のLP盤を発売する。特にLP時代には、この仕様のLPレコードの音質の素晴らしさは他のLPと比べて群を抜く程素晴らしく、当時のハイファイ・マニアやレコード・マニアに大いに喜ばれ、「英デッカ=ロンドンのffrrレコードは音がいい」と定着させた。日本では、1954年1月にキングレコードから初めて、ffrr仕様のLP盤が発売された。1958年にヨーロッパや米 RIAA のステレオ・レコードの規格として 45/45 方式を採用したのを期に、自社で開発した V/L 方式を断念し、ステレオ・レコードの標準規格となった45/45方式によるステレオ・レコードを7月には、発売。ffrr 技術を受け継いだ ffss ( Full Frequency Stereophonic Sound 全周波数立体音響)を発表、そのハイファイ録音にステレオ感の良さが加わり、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。録音自体は早く1955年7月、世界初のステレオによるワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」全4部作を録音を皮切りに、米RCAビクターへの録音をステレオで開始して Living Stereo シリーズは大成功する。

プロダクト・ディテール(ヴィンテージ盤)

  1. オーケストラ
    シュトゥットガルト室内管弦楽団
  2. 指揮者
    カール・ミュンヒンガー
  3. 作曲家
    ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
  4. 曲目
    管弦楽組曲全曲(第1番〜第4番)
  5. 録音レーベル
    DECCA
  6. レコード番号
    6.35897-1
  7. 録音種別
    STEREO DIGITAL
  8. 製盤国
    DE(ドイツ)盤
  9. レーベル世代
    シルバーレーベル
  1. 3419171
  2. 6 35697-1
CDの購入はアマゾンからできます。
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