NL DECCA D266D3 チョン・キョンファ FAVORITE CONCERTOS

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「 NL DECCA D266D3 チョン・キョンファ FAVORITE CONCERTOS」を通販レコードとしてご案内します。

34-24607

通販レコード→NL 1982年発売 SILVER WITH DARK BLUE LETTERING, STEREO 3枚組 (110g/110g/110g), Stamper 18V/20V 10W/7K 1G/7V

FAVORITE CONCERTOS

早熟の天才ヴァイオリニストとして、永くデッカのスターであったチョン・キョンファのベスト盤ともいうべき協奏曲集。60年代・70年代・80年代の、それぞれ名盤としてよく知られた名演を集めたレアなボックスセットです。こうして改めて通して聴いてみると、キョンファの卓越した技術と繊細な音色、女性ならではとも感じる感情表現など、彼女がいかに特別な存在であったかがわかります。指揮者の顔ぶれもまさにオールスター。

情感の激しさ、強さというものはまさに女性ならでは。

オーケストラ音楽はヘルベルト・フォン・カラヤンのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のレコードを、ピアノと言えば、マルタ・アルゲリッチの演奏盤を第1に聴いていた頃、ヴァイオリンのレコードと言えば、チョン・キョンファの全盛時代だった。サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」は、フランスものならシャルル・デュトワだ、とされていた、そのオーケストラをバックにしてて、伸びやかに熱く、輝く。上り下りするだけの音階も正確で、綺麗な音であるだけでも、弦の力強さに打ちのめされる。
特に、夢見心地の世界に誘ってくれるショーソンの「詩曲」は、お薦め。サン=サーンスとはうってかわって、神秘的で、浮遊感に遊ばされる。息の長いフレージングが、素直な透るソノリティで演奏されているだけなのに、心豊かな思いをさせてくれるのは、オーケストラが、とっても柔らかく、暖かい空気感を醸し出しているサポートあってだろう。一挺のヴァイオリンから発されているような印象が残るくらいに、間合いがとても美しい。
わずか15分程度の小品ではあるが、上等な仄暗さがあり、世紀末の爛熟した退廃的世界観と、儚い夢が綴られている。キョンファの卓越した技術と繊細な音色、女性ならではとも感じる感情表現など、彼女がいかに特別な存在であったかがわかります。

今では、あまり聴けなくなってしまった濃い演奏で包まれた時間を過ごせる。

協奏曲ではオーケストラのみで奏される序奏から第一主題の準備をする部分で、これから聴かせる音楽の、全体的なコンセプトの方向性がある程度窺い知ることが出来るのだが、ヴァイオリニストによっては、独奏を開始した途端、指揮者がお膳立てした性格や、テンポを自分の方に引っ張ってしまうタイプの演奏家もいて、肩透かしを覚えるときもある。チョン・キョンファは、指揮者とオーケストラが提示したコンセプトをその都度把握、同調した上で自己の芸術を展開していくヴァイオリニストだろう。
ソビエトの大物指揮者キリル・コンドラシンがアムステルダムで亡命し、その指揮者とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による録音。このベートーヴェンは特にそれが顕著だ。
若手であったという事も多少は影響しているのかも知れないが、ここでのチョンはコンドラシンの悠揚としたリードに、ゆったりと柔らかく、端正に呼応している。今は無いゾフィエンザールの響き、同曲の初のデジタル録音であるという事も、この盤から聴けるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に貢献していよう。

早熟の天才ヴァイオリニスト。

チョン・キョンファは韓国・ソウル出身の女性ヴァイオリニスト。12歳で渡米し、ジュリアード音楽院に学ぶ。1967年、19歳でエドガー・レヴェントリット国際コンクールに優勝。以降、国際的な舞台へ飛び出して活躍。英〈デッカ・レコード〉と録音契約を結び、年に100回以上の演奏会を行なうトップ・ヴァイオリニストへと成長。
だが、2005年に指の怪我により長期療養を余儀なくされるも、2011年12月に復帰。2013年6月には15年ぶりの来日リサイタル公演を開催、2015年にも来日公演を行なう。2016年に『バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』をリリース。

永くデッカのスターであったチョン・キョンファのオリジナル盤。

東洋人のヴァイオリニストをスターにする英デッカ社の経営陣に敬意を表します。20枚近くあるチョン・キョンファのアナログ盤はどれも人気が高いが、中でも英盤は入手難。

  • Record Karte
    • 1963年、1970年、1979年、1980年。ロンドン、キングズウェイ・ホール/ウィーン、ゾフィエンザール録音。

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