DE DGG 138 077 スヴャトスラフ・リヒテル ヴィスウォツキ ロヴィツキ ワルシャワ・フィル シューマン ピアノ協奏曲 序奏とアレグロ・アパッショナート 他

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「 DE DGG 138 077 スヴャトスラフ・リヒテル ヴィスウォツキ ロヴィツキ ワルシャワ・フィル シューマン ピアノ協奏曲 序奏とアレグロ・アパッショナート 他」を通販レコードとしてご案内します。

34-20402

商品番号 34-20402

通販レコード→独チューリップ盤 MADE IN GERMANY

蓄音機時代の演奏家は初めて演奏する曲をどう料理するかは自分の中から見つけるしかなかった。LPレコードの時代は名声は届いていても姿を見ることは幸運に恵まれる必要があった。 ― リヒテルのピアノソロは隔絶した高みにいるので、その内面からくる音楽解釈の深さと卓越した技巧により常に私たちを魅了し続けており、現在でも多くの音楽ファンは楽曲の本質的な演奏をリヒテルに求めています。リヒテルのシューマン演奏は西側にデビューして間もない時期の録音なので、技術的にも全盛期ながら、むらっけのあるピアニストの姿が良く反映していてシューマネスクな香りの漂うピアニズムが魅力。シューマンの音楽が全体に一段も二段も止揚した高みに聴こえて来るから不思議。リヒテルはシューマンの演奏が一番良いと思える。リヒテルが初めて西側のステージに上がる前、まだ名前のみ知られる存在だった1956年、ドイツ・グラモフォンはプラハに赴き、リヒテルによるシューマンのソロ作品(シューマンの「森の情景」ほか)を録音しました。この録音が大成功だったため、さらにリヒテルのレコードを作りたいと考えましたが、当時リヒテルは西側への演奏旅行をまだ許されておらず、1958から59年、録音チームをワルシャワに送り、ここに収められたシューマンの(ピアノ協奏曲イ短調 op.54、序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調 op.92、ノヴェレッテ ヘ長調 op.21-1、トッカータ ハ長調 op.7 )録音が完成した他、協奏曲も含むステレオLP3枚分の録音を行ないました。まさに白熱の演奏で、リヒテルのピアノがオーラを発しているようだ。そのオーラを披露されているからファンには堪ったもんではない。リヒテルはシューマンのピアノ協奏曲を気に入っており、その理由については『正確に何が、ということははっきり言えないのだが、でも何か本質的な部分、詩的な部分が欠落しているのだ…』と自伝に吐露している。その部分的欠落感がシューマンの音楽であり、リヒテルは模索しながら、その欠落感を補おうとしている。そんなところが伝わってきて聴いていて熱くなってくる。傑出した演奏は時代を超えて輝き続けています。

ピアノ協奏曲イ短調 op.54(ヴィトルド・ロヴィツキ指揮)1958年10月録音、序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調 op.92(スタニスラフ・ヴィスロツキ指揮)1959年4月録音、ノヴェレッテ ヘ長調 op.21-1、トッカータ ハ長調 op.7 1959年5月録音、ワルシャワ、フィルハーモニー・ホールでのステレオ・セッション。

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