「 GB RCA SB2155 ピエール・モントゥー ロンドン交響楽団 ドヴォルザーク 交響曲7(2)番」を通販レコードとしてご案内します。
通販レコード→GB DARK RED GROOVED DECCA ED1相当, 160㌘重量盤 3D/1D
GB RCA SB2155 ピエール・モントゥー ロンドン交響楽団 ドヴォルザーク 交響曲7(2)番
商品番号 34-27291
《春休みに聴いておきたい交響曲8大名曲、LIVING STEREO ― RCAの決定盤》
流動性と豪快さを備えた純音楽的名演。オーディオファイル盤としても一級品の仕上がりです。
晩年のモントゥーが取り上げた、当時はマイナーであったドヴォルザークの交響曲第7番。ドヴォルザークの交響曲第7番は8番・9番に比べれば圧倒的に録音が少ないが、(当時は第2番とされていた。)このモントゥーの名演によって広く知られるようになったと言われます。モントゥーがロンドン交響楽団を振った当盤は、ステレオ初期を代表する名盤。英国デッカの録音による米国オリジナル盤で、オーディオファイル盤としても評価が高い。
ピエール・モントゥーが晩年に遺した名盤の一つ。
モントゥーの指揮は冒頭から引きつけるものがある。一言で表現すれば〝大人の風格〟か、明快さ、明朗な演奏。若手のやる気満々の指揮者のような情熱の発散ぶりに驚きを禁じ得ません。メカニックな響きはどこにもなく、細部を緻密に掘り下げるのではなく、全体の曲の雰囲気作りと大きな有機的なフレージングを信条とした演奏は、今聴いても新鮮です。
曖昧な部分がなく、それでいてスケールは極めて大きい。テンポにもフレージングにもまったく無理がなく、表情はさりげないのに味わいがあって滋味豊か。第2楽章のアダージョなど抜群だ。いかにも好好爺を思わせる指揮ぶりが目に浮かぶ。一転して、第3楽章など80歳代半ばの指揮者とは思えないチャーミングさ。最終楽章も活力があり十分に壮大だ。
モントゥーは、ブルーノ・ワルターと同じで70歳を過ぎてから益々意気盛んといった感じの人物者。健康的な快速テンポはこの老人の何処に潜んでいるのだろうか、微妙なニュアンスの豊かさ、スポーツ的にとどまらない陶酔感、推進力を裏付ける音楽性 … 。
晩年残された録音は全て傾聴に値するといいたくなるほどの名演揃いで、加えて、最晩年になってもあまり衰えることの無かった気力・体力にも恵まれた所為か、ステレオ録音にも素晴らしい演奏がたくさん残されている。何かと共通点の多いワルターとモントゥー、永遠に其の名を刻む大家と言えよう。若いが年寄りめいた指揮者が多い昨今、モントゥーのような指揮者が現れる事希求します。
しかし思うにモントゥーというマエストロは、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」のセンセーショナルな初演等々近代音楽で名を馳せましたが、晩年に近づくにベートーヴェンやブラームスなどの古典モノに傾倒した指揮者ですね。
本盤は、同時期のドヴォルザークの交響曲第7番で唯一の録音。響きの豊かさでもさることながら、気品がありながらも高揚する場面も随所に備えた、まさにこの曲を味わうには最適の盤です。
当時まだ第7番はそれほど録音される機会は少なかった作品であり、どちらかと言うと有名な第8番や第9番「新世界より」と多少異なり、民族色を前面に出した解釈が多い曲でしたが、いち早く曲の魅力をグローバルに打ち出したモントゥーの指揮は出色でした。フランスとかドイツとかチェコとかイギリスとかを感じさせない。
カバー表紙の表記は「交響曲第2番 Op.70」だが現在は「交響曲第7番 Op.70」になる1961年初リリース盤。ドヴォルザークは、ほかに第4番の録音があるのみ。ドヴォルザークの交響曲録音で、モントゥーを思い出す方は殆どいないだろう。曲と指揮者が結びつかない。実際モントゥーは4、7番の2曲しか録音していない。2曲とも1959年の英国録音でオーケストラはロンドン交響楽団。それにしてもロンドン響はドヴォルザークの名演が多い、米国のオーケストラとは異なる味わいがある。ロンドン響のアンサンブルは洗練されているといえないが、金管を中心とした荒ぶる魂の表出は素晴らしい。
モントゥーはフランス人(後にアメリカ国籍)で温厚で洒落たイメージだが予想外。ラファエル・クーベリックのような劇的な演出はないが熱く燃えた演奏だ。とにかく一途な情感と説得力がある。小細工はなしで突き進む。丁度オランダPHILIPSに録音したドビュッシーやラヴェル、シベリウスの交響曲第2番等のような雰囲気が出ている。録音場所は英国ロンドンの、キングスウェイ・ホールで音質は低域は厚くないが明確で良好。
もちろん本盤は欧州セッションですから、蜜月関係にあった英デッカチームのミシャエル・プレムナー、エンジニアは大御所ケネス・ウィルキンソンが担当した録音だ。現在では英デッカ・レーベルで聴くことが出来るが、初発はアメリカRCA LIVING STEREO レーベルからリリースされた。英デッカ社が録音に協力した旨、英国プレスのレコードであると、レーベルに説明があります。
モントゥーの指揮は冒頭から引きつけるものがある。一言で表現すれば〝大人の風格〟か、明快さ、明朗な演奏。若手のやる気満々の指揮者のような情熱の発散ぶりに驚きを禁じ得ません。メカニックな響きはどこにもなく、細部を緻密に掘り下げるのではなく、全体の曲の雰囲気作りと大きな有機的なフレージングを信条とした演奏は、今聴いても新鮮です。
曖昧な部分がなく、それでいてスケールは極めて大きい。テンポにもフレージングにもまったく無理がなく、表情はさりげないのに味わいがあって滋味豊か。第2楽章のアダージョなど抜群だ。いかにも好好爺を思わせる指揮ぶりが目に浮かぶ。一転して、第3楽章など80歳代半ばの指揮者とは思えないチャーミングさ。最終楽章も活力があり十分に壮大だ。
モントゥーは、ブルーノ・ワルターと同じで70歳を過ぎてから益々意気盛んといった感じの人物者。健康的な快速テンポはこの老人の何処に潜んでいるのだろうか、微妙なニュアンスの豊かさ、スポーツ的にとどまらない陶酔感、推進力を裏付ける音楽性 … 。
晩年残された録音は全て傾聴に値するといいたくなるほどの名演揃いで、加えて、最晩年になってもあまり衰えることの無かった気力・体力にも恵まれた所為か、ステレオ録音にも素晴らしい演奏がたくさん残されている。何かと共通点の多いワルターとモントゥー、永遠に其の名を刻む大家と言えよう。若いが年寄りめいた指揮者が多い昨今、モントゥーのような指揮者が現れる事希求します。
しかし思うにモントゥーというマエストロは、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」のセンセーショナルな初演等々近代音楽で名を馳せましたが、晩年に近づくにベートーヴェンやブラームスなどの古典モノに傾倒した指揮者ですね。
本盤は、同時期のドヴォルザークの交響曲第7番で唯一の録音。響きの豊かさでもさることながら、気品がありながらも高揚する場面も随所に備えた、まさにこの曲を味わうには最適の盤です。
当時まだ第7番はそれほど録音される機会は少なかった作品であり、どちらかと言うと有名な第8番や第9番「新世界より」と多少異なり、民族色を前面に出した解釈が多い曲でしたが、いち早く曲の魅力をグローバルに打ち出したモントゥーの指揮は出色でした。フランスとかドイツとかチェコとかイギリスとかを感じさせない。
カバー表紙の表記は「交響曲第2番 Op.70」だが現在は「交響曲第7番 Op.70」になる1961年初リリース盤。ドヴォルザークは、ほかに第4番の録音があるのみ。ドヴォルザークの交響曲録音で、モントゥーを思い出す方は殆どいないだろう。曲と指揮者が結びつかない。実際モントゥーは4、7番の2曲しか録音していない。2曲とも1959年の英国録音でオーケストラはロンドン交響楽団。それにしてもロンドン響はドヴォルザークの名演が多い、米国のオーケストラとは異なる味わいがある。ロンドン響のアンサンブルは洗練されているといえないが、金管を中心とした荒ぶる魂の表出は素晴らしい。
モントゥーはフランス人(後にアメリカ国籍)で温厚で洒落たイメージだが予想外。ラファエル・クーベリックのような劇的な演出はないが熱く燃えた演奏だ。とにかく一途な情感と説得力がある。小細工はなしで突き進む。丁度オランダPHILIPSに録音したドビュッシーやラヴェル、シベリウスの交響曲第2番等のような雰囲気が出ている。録音場所は英国ロンドンの、キングスウェイ・ホールで音質は低域は厚くないが明確で良好。
もちろん本盤は欧州セッションですから、蜜月関係にあった英デッカチームのミシャエル・プレムナー、エンジニアは大御所ケネス・ウィルキンソンが担当した録音だ。現在では英デッカ・レーベルで聴くことが出来るが、初発はアメリカRCA LIVING STEREO レーベルからリリースされた。英デッカ社が録音に協力した旨、英国プレスのレコードであると、レーベルに説明があります。
《LPレコード・ミステリー》
「新世界より」は5番。LPレコードでは番号が違う、ので間違わないように。
一人の作曲家が同じジャンルの曲を複数作った場合、交響曲第1番、ピアノ協奏曲第3番といった具合に通した番号が付きます。どんな作曲家でも、番号は作曲された順に付けられるのかと思いきや、結構例外があります。
ドヴォルザークが作曲した交響曲は、20世紀中頃までは、5曲とされてきました。LPレコードが普及していく時代。最後の《新世界より》が第5番だったわけです。SPレコード時代によく聴かれていたレオポルド・ストコフスキー、アルトゥーロ・トスカニーニのレコードでは第5番となっています。
ドヴォルザーク研究の上では、後に初期の4曲が発見され、番号が再整理されることとなりました。楽譜の確認はできていて、ドヴォルザーク原典版は刊行されていましたが、西側でも同じくするまでには時間が必要でした。レコードがモノラルからステレオになる頃が過度期と言えそうです。ヘルベルト・フォン・カラヤンのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団盤の初版は「5番」と小さくありながら、「新世界より」を大きくデザインしています。第2版で「5番(9番)」と変わり、その後は「9番(5番)」を経て、「9番」となります。番号は小さい印刷でされていることから、ドヴォルザーク研究の結果をレコード製作者は知っていたと想像できます。
それまで出版順だったのが、作曲順に番号が整理されていく転換期であったことをこの時期のレコード・ジャケットの印刷は実感させてくれる。ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団の本盤など、交響曲第7番が「2番」として表記されています。
ドヴォルザークの楽譜は複数の出版社から発表されています。ドヴォルザークの交響曲第6番作品60は、ドヴォルザークの交響曲としては最初に出版されたため、これが当初は交響曲第1番とされていた。その後につづく交響曲と、現在の番号との対比は次のようになっています。
当初は第2番とされていた交響曲が7番になるのだからと、順繰りだと、「新世界より」は4番ということになってしまう。ところが、第3番とされていた交響曲は現在5番で、4番が現在の8番、第5番は「新世界より」で0番という次第。ドヴォルザークの作品を出版した、ジムロック社のビジネス上の思惑もあり作品番号で容易に並べ替えられないジレンマもあります。
ところが、ドヴォルザークが渡米していて、「新世界」交響曲を作曲する間に、ジムロックはドヴォルザークの若いころの交響曲を、第3番として出版したのです。
ドヴォルザークの交響曲はワーグナーの影響が濃く、若いころの作品では、ワーグナーの楽劇『ワルキューレ』からの和音進行が顔を出すほどですが、後期三大となる交響曲は、スラブ風の牧歌的な作風となっていきます。スコアはドヴォルザークがジムロックに託していたのですが、以前の曲だからという作曲家の添え書きを無視して、新作として作品番号76番を付けて出版しました。そのため、作風は一気に若書きの体となるのです。
ドヴォルザークが作曲した交響曲は、20世紀中頃までは、5曲とされてきました。LPレコードが普及していく時代。最後の《新世界より》が第5番だったわけです。SPレコード時代によく聴かれていたレオポルド・ストコフスキー、アルトゥーロ・トスカニーニのレコードでは第5番となっています。
ドヴォルザーク研究の上では、後に初期の4曲が発見され、番号が再整理されることとなりました。楽譜の確認はできていて、ドヴォルザーク原典版は刊行されていましたが、西側でも同じくするまでには時間が必要でした。レコードがモノラルからステレオになる頃が過度期と言えそうです。ヘルベルト・フォン・カラヤンのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団盤の初版は「5番」と小さくありながら、「新世界より」を大きくデザインしています。第2版で「5番(9番)」と変わり、その後は「9番(5番)」を経て、「9番」となります。番号は小さい印刷でされていることから、ドヴォルザーク研究の結果をレコード製作者は知っていたと想像できます。
それまで出版順だったのが、作曲順に番号が整理されていく転換期であったことをこの時期のレコード・ジャケットの印刷は実感させてくれる。ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団の本盤など、交響曲第7番が「2番」として表記されています。
ドヴォルザークの楽譜は複数の出版社から発表されています。ドヴォルザークの交響曲第6番作品60は、ドヴォルザークの交響曲としては最初に出版されたため、これが当初は交響曲第1番とされていた。その後につづく交響曲と、現在の番号との対比は次のようになっています。
当初は第2番とされていた交響曲が7番になるのだからと、順繰りだと、「新世界より」は4番ということになってしまう。ところが、第3番とされていた交響曲は現在5番で、4番が現在の8番、第5番は「新世界より」で0番という次第。ドヴォルザークの作品を出版した、ジムロック社のビジネス上の思惑もあり作品番号で容易に並べ替えられないジレンマもあります。
ところが、ドヴォルザークが渡米していて、「新世界」交響曲を作曲する間に、ジムロックはドヴォルザークの若いころの交響曲を、第3番として出版したのです。
ドヴォルザークの交響曲はワーグナーの影響が濃く、若いころの作品では、ワーグナーの楽劇『ワルキューレ』からの和音進行が顔を出すほどですが、後期三大となる交響曲は、スラブ風の牧歌的な作風となっていきます。スコアはドヴォルザークがジムロックに託していたのですが、以前の曲だからという作曲家の添え書きを無視して、新作として作品番号76番を付けて出版しました。そのため、作風は一気に若書きの体となるのです。
- Record Karte
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- 演奏:ピエール・モントゥー指揮、ロンドン交響楽団
- 録音:1959年10月19〜20日ロンドン、キングスウェイ・ホールでのモノラル&ステレオ録音。
- ドヴォルザーク:交響曲7(2)番ニ短調作品70
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from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/ctgOzsy
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