US RCA VICS1064 ヘンリク・シェリング ワルター・ヘンデル シカゴ交響楽団 ラロ スペイン交響曲

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「 US RCA VICS1064 ヘンリク・シェリング ワルター・ヘンデル シカゴ交響楽団 ラロ スペイン交響曲」を通販レコードとしてご案内します。

Henyk Szeryng
34-23754
通販レコード→US 米国RCAプレス臙脂銀文字”VICTOROLA”ロゴ盤(LSC2456 SHADED DOG再発, 1964年発売, 1S/5S中期スタンパー)

名手シェリングがステレオ初期に RCA に録音した若き日の名演。スペイン情緒はそんなにないにしても艶やかな音で楽しませてくれる。

今でもスタンダードな解釈 ― ヘンリク・シェリングの音色は、とてもみずみずしく、のびのびしていて極めて美しい。美音の持ち主は往々にして自らの音の美しさに浸りきった演奏をしがちであるが、シェリングの演奏は調和が取れていて純粋・明瞭かつ客観的であり、耽美的な要素はない。この録音から聞き取ることができるのは、シェリングの技巧の完璧さと音のニュアンスの幅広さ、そして音楽の美しさである。
シェリングを退屈なヴァイオリニストという意見が一部にありますが、いえいえそういうことはありません。ここで聴かせるシェリングは充分に情熱的で情緒にも何の不足もありません。そのヴァイオリンの音は艶やかに歌い上げますが一切不足にならないところが流石です。
シェリングの演奏が厳しいとか精神性が高いと評されることがあるのは、音の美しさに浸りきった演奏をしないことに由来するのだと思う。和音の処理が見事なことである。随所に出てくる和音を、まるでオルガンで演奏しているかのように演奏することは生易しいことではないはずだ。また、シェリング特有の上から下に弾く和音によってリズムが躍動するのも好きだ。次に、音のニュアンスが幅広い点も気に入っている。
シェリングの演奏上歴史に名を残すドイツ・グラモフォンに録音したヨハン・セバスチャン・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲聴けば、全て納得頂けると思います。本盤は、そのバッハをラロに移し変えたような快演。

清潔で芯の通った美しい音色と卓越した技巧を兼ね備え、作品の核心に肉薄しようとする深い精神性を感じさせるシェリングの演奏は、今でもスタンダードな解釈として数多くの音楽ファンを魅了しています。
怪物奏者揃いのヴィルトゥオーゾ集団シカゴ交響楽団のLPレコード録音は、RCAが開発したばかりのダイナグルーヴ・システムでカッティングされていたため、ひずみ感を少なくするためダイナミック・レンジが平均化されてしまう傾向があり、音の立ち上がりの鋭さや迫力面では、その真価が十分に認識されませんでした。
しかし、リビング・ステレオ期の経験を経て完成の域に達していたRCAの3チャンネルの収録技術は、オーケストラの細部の明晰さとマスの迫力の絶妙なバランスを再現することが出来ていました。録音、演奏共に極めて優秀と断言できます。
  • 演奏:ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)、ワルター・ヘンデル指揮、ボストン交響楽団
  • 録音:1959年2月28日シカゴ、オーケストラ・ホール。
  • 初版はLSC2456。本盤は二版ですが、RCA VICTROLAシリーズの1964年発売「1S/5S」中期スタンパー盤。RCA一軍制作陣ジョン・プファイファー/ジョン・クロフォードが担当していますから再発VICSと言えどもステレオ黎明期と思えない位優秀。RCA BIBLE録音評価10++。高まる鼓動と情熱の支配するスペインの風を感じさせてくれます。どこか孤高な響きも秘めています。甘いメロディと、華麗な力強さシェリングの良さがハッキリと刻まれています。

販売レコードの写真

  1. US RCA VICS1064 シェリング・ヘンドル・シカゴ響 LA…
  2. US RCA VICS1064 シェリング・ヘンドル・シカゴ響 LA…

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ラロ:スペイン交響曲
シェリング(ヘンリック)
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1999-08-22


悪魔のトリル~ヴァイオリン小品集(期間生産限定盤)
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