「 US VOX PL12.850 アーロン・ロザンド マイケル・ワレフスキー The Violinst」を通販レコードとしてご案内します。
時代を越えて継承されていく音楽 ― クライスラーの系譜、アーロン・ロザンドから吉田恭子へ亘されたヴィブラートの扱いの妙味
レオポルド・アウアーからエフレム・ジンバリストに。ジンバリストからロザンドヘ。リサイタルであれコンチェルトであれ、あるいはサロンでの演奏であれ、ヴァイオリンの音に「語り」や「物語」を添える流儀ばかりでなく、ロマンの息吹も受け継がれた。
ヴィブラートを自在に変化させることができるかどうか。それは成功への大きな鍵となる。
音楽の特性に合わせて、ヴィブラートの速度をコントロールすること、幅の広いあるいは狭いヴィブラートの使い方を学ぶ必要がある。
途切れることなく続く均質なヴィブラートを開発しなければならない。一方で、過度なくどくなるヴィブラートは避けなければならない。
またバッハは最低限のヴィブラートを要求している。フーガは実際的にはヴィブラートなしで演奏することになる。― 弦楽雑誌〝The Strad〟の公式サイトから
叙情的なフレーズ、速いパッセージでも、音楽的表現を最良のものにし、激しい局面でもイントネーションを正確に保つべし。そのために賢明なフィンガリングが出来るように、ひたすら日頃の練習、練習、練習。練習では200%を目指すべきだ。しかも、反復練習で済ますのではなく、練習は試行錯誤と集中がすべてだ。フィンガリングやボウイングの問題を解決するための異なった方法を多く試し、ヴィブラートを自在に変化させることができるかどうか。そうした人並み外れた正しい方法による訓練の賜物が成功への大きな鍵となる。
と5つの鍵はつづき、1つの留意点として。最近は作曲家の自筆譜に接することができ、スコアの解釈のあり方、何が正しいかという点について多様な意見が生まれるようになった。そのため、「ベートーヴェンはあのように演奏すべきではない」、「あれはバッハではない」と。クライスラーや、ハイフェッツ。ロザンドの世代でも風当たりは険しくなった。音楽には「正しい」解釈と「間違った」解釈があると頑強に主張する、そのような狭量な考え方が、若年者のコンクールで大手を振ると、若手奏者の才能を早い段階で摘んでしまう。と、演奏家の個性は一体どうなってしまうのか。そのような「正しい演奏」はロボットに教えればいい。弾き易さを追究したり、ボウイングの変化で味付けをして音楽に生命を吹き込んだり、様々な取り組みに寛容であれ、とロザンドは説く。
ベートーヴェンの音楽は、付点、フォルテピアノ、スービト、ダイナミクスや叙情の兆候など如何なる配慮にも勝つ強さがあるが、サラサーテをロザンド以上に、ロマンたっぷりに聴かせる演奏はないだろう。「好き」「嫌い」はあなたの判断で。
ただ、このクライスラーの有名曲を中心にしたアルバムにおいては、狭量な考え方をふるう鉈はないだろう。それよりも、高度なテクニックで、正確なテンポ、揺るぎないリズムでスコアに正直に向き合った演奏が、ファンタジーを味あわせてくれることを、もっと早く知っていたらと臍を噛むだろう。
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Record Karte
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- 1965年、ルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音。
- Side-1
- Perpetuum Mobile – ノヴァチェク:無窮動
- Ave Maria, Op.52, No.6 – シューベルト:アヴェ・マリア
- Schön Rosmarin – クライスラー:美しきロスマリン
- May Breezes, Op.62, No.1 – メンデルスゾーン:5月のそよ風
- Träumerei, Op.15, No.7 – シューマン:トロイメライ
- “Air For The G String” From The Orchestral Suite No.3, BWV 1068 – ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:G線上のアリア
- Liebesfreud – クライスラー:愛の喜び
Side-2
- “Meditation” From The Opera, “Thais” – マスネ:タイスの瞑想曲
- Hungarian Dance No.2 In D Minor – ブラームス:ハンガリー舞曲第2番
- Liebesleid – クライスラー:愛の悲しみ
- Caprice Viennois – クライスラー:ウィーン奇想曲
- Souvenir – ドルドラ:思い出
- Tambourin Chinois – クライスラー:中国の太鼓
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