「 US RCA LSC2731 レナード・ペナリオ HUMORESQUE エリーゼのために〜ピアノをかこんで」を通販レコードとしてご案内します。
US RCA LSC2731 レナード・ペナリオ HUMORESQUE
通販レコード→US “Shaded Dog” – Black on red labels with “RCA Victor” in arc at top, and “Nipper” just above spindle hole, “Stereo Dynagroove” at label bottom オーディオファイル盤
商品番号 34-29261
飄々として、常に軽みを失わず。難しいところもさも簡単そうにサラリと弾き熟してしまう。聴き手に難曲と感じさせないピアニズム。
20世紀アメリカ音楽界の屋台骨を支え続けた大ピアニスト、レナード・ペナリオのRCA録音。若き日の小澤征爾指揮ロンドン交響楽団、アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス、そして異色のルネ・レイボヴィッツ指揮ロンドン響など、綺羅星のごとき指揮者が共演しています。また晩年にあったヤッシャ・ハイフェッツが共演を希望した数少ないピアニストの一人であり、室内楽奏者としても卓越した手腕を持っていたペナリオはハイフェッツとグレゴール・ピアティゴルスキーとの貴重な室内楽録音に結実しています。ソロ・アルバムでは、ドビュッシーの前奏曲集全曲や小品集における緻密かつ巧みな技が光ります。
誰もレナード・ペナリオほどピアノを上手く弾く者はない。アンドルー・ポーター(1952年)
アメリカが未来を信じて疑わなかった一番前向きだった頃に活躍したピアニスト、ペナリオはハリウッド系のオーケストラや野外コンサートへの出演も多く、アディンセルの「ワルソーコンチェルト」のような作品もうまいし、当然ガーシュインの演奏も得意。「ラプソディー・イン・ブルー」はかなり素晴らしい。他にもガーシュインの「第2ラプソディ」や「アイ・ガット・リズム変奏曲」もあり、これらの作品は内容も充実していて優れた印象。さらにはジャズ風な自作の曲も大いに楽しめる。また、ゴットシャルクの擁護者としても知られていた。そのように同時代の音楽だった、ラフマニノフ、バルトーク、ガーシュウィン、プロコフィエフ、ロージャを得意とした。
ペナリオは1952年に米キャピトルへの録音を開始し、その10年後にRCAに移籍。3年という短い間でしたが注目すべきアルバムを続々と録音しました。エーリヒ・ラインスドルフやウラジミール・ゴルシュマン、小澤征爾、アンドレ・プレヴィンらとの共演でペナリオが得意としたラフマニノフ、リスト、シューマン、リストなどのロマン派の精髄を伝える名作協奏曲(および協奏的作品)が選ばれ、ハイフェッツの変態に応えきる、その見事なアンサンブル能力はハイフェッツやピアティゴルスキーとの貴重な室内楽録音を残してきた。ソロ・アルバムでは、ドビュッシーの前奏曲集全曲や小品集における緻密かつ巧みな技が光ります。60枚以上のLPを遺しているが、そのほとんどがショパン以降の作品である。
ハイテクニックを発揮した和音のクリアな響きと、どんなに難しいパッセージでも流れが淀まない抜群の安定感。持ち味としては、この淀みなく流れる音楽の内には内省的な深みを感じさせる。そんな懐の大きさがペナリオの音楽にはある。
20世紀前半の覇者がウラディミール・ホロヴィッツとルービンシュタインの時代を受けて、20世紀後半にバイロン・ジャニスとレナード・ペナリオの時代を迎えるのも期待できたろう。アメリカでの評価はかなり高いと聞くし、室内楽でもハイフェッツらとの共演盤がある。
また室内楽では一転して協調性を発揮し、他の独演者より控えめに振舞う傾向から、1960年代初頭にヤッシャ・ハイフェッツならびにグレゴール・ピアティゴルスキーに共演相手として好まれてピアノ三重奏団として演奏を行う。ルービンシュタインと似た音楽性を持ち、テクニックは勿論申し分なし。しかも初見が利くピアニストを招いてのレコード会社肝いりの「ハイフェッツ&ピアティゴルスキー・コンサート」にペナリオは持って来い。そのうちの一つは1962年にグラミー賞を獲得した。また、ミクローシュ・ロージャにピアノ協奏曲を書いて貰い、ズービン・メータ指揮ロサンジェルス・フィルハーモニックとの共演でその初演を行なった。
人気の漫画「青のオーケストラ」がNHKでテレビまんが化されて放送された。その第1シーズンを締め括るエピソードで、主人公が一人、ドヴォルザークの「ユモレスク」を弾く場面がある。不思議と早く起きた早朝、まだ暗い中から朝日が差してくる過程に、練習室の奥に片付けられてしまっていた楽譜の束から、選んだ1曲。(主人公は高校生男子。就学前はヴァイオリンの神童ともてはやされ、軒並みヴァイオリンコンクールを制覇していた。しかし、有名ヴァイオリニストだった父親がソプラノ歌手と不倫していることがスクープされる。両親は離婚、母親を悲しめるのはヴァイオリンのせいだと、小学、中学とヴァイオリンを手にすることはなかった。偶然に、学生オーケストラに衝撃を受けた彼が、オーケストラ部で有名な高校に進学するストーリー。)数ヶ月前の彼だったら頭から拒絶したであろう、父親の書き込みを踏まえた上で、「しかし、僕はこう弾く」とヴァイオリンに棒を入れる場面で第1シーズンを終える。彼を変わらせたのは同学年の少女とのふれあいだ。彼の母親とは、違うタイプを見せる姿に心揺らがせる場面がちらほらしていたが、やがて知ることになるのだろう。この少女は、母親から父親を奪った女性に似ていることを。…そんな先読みをしたくなるのも、ドヴォルザークの心のプレッシャーに成っていたことは、長年連れ添った妻にも言えないことで、実はそれを妻は知っていたのです。渡米して「新世界より」をドヴォルザークが作曲していた頃には、すでに。
閑話休題。このレコードは、「エリーゼのために〜ピアノをかこんで」の邦題で、1964年にダイナグルーブ・ソサエティ(日本ビクター)から発売された(SHP-2358)、〝楽しいピアノ小曲集!〟。どの演奏も華やかだが手堅い感じで過不足はないもの。
レナード・ペナリオとアルトゥール・ルービンシュタインは、どうやら師弟関係ではなさそうだが音楽の作りが似ている。奇をてらわずに、いかにも〝華麗なるピアノ〟といった風情。しかし、どの曲も「違和感なく普通に弾ける」ということに、どれだけの底力が必要とされるかを知るべきである。ペナリオは、華麗なテクニックだけでなく、幻想的なしっとりとした作品においては、その詩的なニュアンスと人肌のぬくもりを自然に漂わせることができる稀なピアニストの一人ですが、リヒテルのような極限の深さを志向した演奏ではないので、ちょっと聴いただけでは普通の演奏にしか感じられないかもしれませんが、この連綿と流れしたたるロマンティックな曲想から美しい余韻を引き出すのは、やはり並大抵のセンスではありません。
ぺナリオは、キャピトル・レーベルの看板ピアニストとして名を馳せましたが、戦前のモーツァルト演奏や、戦後も過ぎて、1960年代から70年代にかけてカラヤンに向けられた評価が重なるくらいに ― ライトなイメージが付きまとい日本では軽視され続けてきました。しかし、シューマンやラフマニノフをじっくり聴けば明らかなように、彼の持つロマンティシズムはそんなイージーなものではなく、深い共感と見識に裏づけられたものとして、決して軽視することはできません。前述したようにラフマニノフの死後、最初に協奏曲のすべてを録音した業績の大きいピアニストであり、アメリカでは絶大な人気があって、グラミー賞なども受賞している。フィギュアスケートの伴奏にペナリオがピアノを弾いた「パガニーニの主題による狂詩曲」が心を捉えたのも、また音楽に流れているヒューマンな温かみも手伝っている可能性は特筆すべきものだ。至難の業が連続されるフィギュアスケートが華麗にも見えるとおり、ペナリオのタッチの美しさ、表現の素直さが演奏に潤いをもたらしている。
Leonard Pennario – Humoresque(エリーゼのために〜ピアノをかこんで)
- Side-A
- Dvořák – Humoresque, Op. 101, No. 7(ドヴォルザーク:『8つのユーモレスク』Op.101より第7番 変ト長調)
- Tchaikovsky – Humoresque, Op. 10, No. 2(チャイコフスキー:『2つの小品』Op.10より第2番ユーモレスク)
- Rachmaninoff – Humoresque, Op. 10, No. 5(ラフマニノフ:『サロン的小品集』Op.10より第5番ユーモレスク ト長調)
- Rachmaninoff – Polichinelle, Op. 3, No. 4(ラフマニノフ:『幻想的小品集』Op.3より第4番「道化役者」嬰ヘ短調)
- Debussy – Golliwog’s Cake-Walk (No. 6 From Children’s Corner Suite)(ドビュッシー:『子供の領分』L.113より第6曲「ゴリウォーグのケークウォーク」)
- Gershwin – Three Preludes: (ガーシュウィン:『3つの前奏曲』)
- Allegro Ben Ritmato E Deciso
- Andante Con Moto E Poco Rubato
- Allegro Ben Ritmato E Deciso
- Side-B
- Schubert – Moment Musical, Op. 94, No. 3(シューベルト:『楽興の時』D.780より第3番ヘ短調)
- Beethoven – Für Elise (Albumblatt), K Woo, No. 59(ベートーヴェン:『エリーゼのために』WoO.59)
- Tchaikovsky – Troïka En Traîneaux (Sleigh Ride), Op. 37a, No 11(チャイコフスキー:『四季』Op.37aより11月「トロイカ」)
- Grieg – Lyric Pieces, “To Spring,” Op. 43, No. 6(グリーグ:『抒情小曲集』Op.43より第6番「春に寄す」)
- Grieg – Lyric Pieces, “Butterfly,” Op. 43, No. 1(グリーグ:『抒情小曲集』Op.43より第1番「蝶々」)
- Falla – Andaluza (No. 4 From Spanish Pieces)(ファリャ:『4つのスペイン小品』より第4番「アンダルーサ」)
- Rubinstein – Romance In E-Flat Major, Op. 44, No. 1 (From Soirées De St. Pétersbourg)(アントン・ルビンシテイン:『ペテルブルグの夜会』Op.44より第1番「ロマンス」)
- Tchaikovsky – Scherzo Humoristique, Op. 19, No. 2(チャイコフスキー:『6つの小品』Op.19より第2番「ユーモラスなスケルツォ」)
- Record Karte
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- 1964年4月14-15日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール録音
- 1964年 Release
- Engineer – Bernard Keville, Producer – Peter Dellheim
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