「 US RCA LSC2614 フリッツ・ライナー シカゴ交響楽団 ベートーヴェン 交響曲6番「田園」」を通販レコードとしてご案内します。
US RCA LSC2614 フリッツ・ライナー シカゴ交響楽団 ベートーヴェン 交響曲6番「田園」
商品番号 34-29300
通販レコード→US SHADED DOG ED1, 初出オーディオファイル盤 [オリジナル]
全盛期のシカゴ交響楽団の超絶的な技量を聴く。 ― 第3楽章は音楽が躍動しており、これぞ愉しい踊りに相応しい。第4楽章がこれまた凄い迫力で、雷鳴の轟音や稲妻の閃光が実によく再現されている。「弾丸ライナー」の異名を持ち、バルトークやリヒャルト・シュトラウスでは剃刀で切ったような辛口アンサンブルを披瀝している、期待道理の〝田園〟だ。鉄壁のアンサンブルや各管楽セクションの超絶的な技量、そして金管楽器の大音量に度肝を抜かれる。シカゴ交響楽団と言えば、ゲオルク・ショルティの時代におけるスーパー軍団ぶりが記憶に新しいところだ。ただ、ショルティがかかるスーパー軍団を一から作り上げたというわけでなく、シカゴ響に既にそのような素地が出来上がっていたと言うべきであろう。そして、その素地を作っていたのは、紛れもなくフリッツ・ライナーであると考えられる。もっとも、ショルティ時代よりも演奏全体に艶やかさがあると言えるところであり、音楽性という意味では先輩ライナーの方に一日の長があると言えるだろう。演奏自体は必ずしも深みのあるものではなく、その意味ではスコアに記された音符の表層を取り繕っただけの演奏に聴こえるのは、カール・ベームやヘルベルト・フォン・カラヤンら同時代の演奏と比べているからだろう。しかし金管楽器や木管楽器の力量も卓越したものがあり、異様に凝縮したオーケストラのアンサンブルの鉄壁さは言うに及ばず、そのライナーがベートーヴェンの交響曲の中でもブルーノ・ワルターの大名演がある、就中ふくよかさが要求される《田園》をどう料理するか。第2楽章は流れるような小川のほとりの情景が見事に表現されています。木管の響きが、たいへん綺麗です。第5楽章のホルン・ソロは明るく、推進力も説得力があり、ややすると穏やかさ一辺倒になりがちなこの楽章を実にドラマティックに仕上げているのは、この〝田園〟に於けるポイントでしょう。振り返ると第1楽章や第2楽章など、朝露に濡れた若葉にそよ風が靡くような印象だった。第4楽章「嵐」もティンパニをこれほどコントロールした演奏は珍しいことで、ティンパニの音は豪雨の中の雷鳴に徹しています。総じて、標題性云々を越えた極めてダイナミックな演奏といえよう。
- Record Karte
- 1961年4月8日、10日シカゴ、オーケストラ・ホールでのリチャード・ムーアのプロデュース、ルイス・レイトンによるセッション、ステレオ録音。
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