「 DE DGG SKL133-39 ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス 交響曲全集 ヴァイオリン協奏曲 ドイツ・レクイエム」を通販レコードとしてご案内します。
通販レコード→DE TULIP ALLE HERSTELLER 盤, STEREO 7枚組
フルトヴェングラーの亡霊を祓いされ
カラヤンはベルリン・フィルと共に1960年代、70年代、80年代と3度のブラームス交響曲全曲録音を遺しています。いづれも甲乙のつけがたい名盤ですが、とりわけ1960年代の全集録音は、古き良きベルリン・フィルの魅力を存分に感じ取ることが出来ます。本セットは7枚組、その最初の1960年代後半の交響曲全集に、ドイツ・レクイエム、名盤の誉れ高いクリスチャン・フェラスとのヴァイオリン協奏曲、ハイドンの主題による変奏曲を加えた、ブラームスの大曲を網羅した全集です。
カラヤンは特にブラームスの交響曲の1番を得意にしていたらしいが、カラヤンのブラームスはかなり演奏回数が多いが、とくにブラームス1番は『新編・名曲名盤300』(音楽之友社刊)でも同曲のベストディスクにとりあげられています。若い頃からすでに大家に勝るとも劣らない才能があった事を思わせる完成度の高い演奏ですね。カラヤンの数多いレコード全集中ベストであるばかりでなく、すべてのブラームスの第1番の中でも注目すべきものといえましょう。第3楽章の味わいは、評価の高い後年の演奏が優れているが、冒頭のフレーズが鳴り響く直前の緊張感が伝わるような第1楽章始め、第2楽章、第4楽章はこちらを好む。ドイツ色の強い当時のベルリン・フィルの音色がブラームスにマッチしており、曲の良さを実感させる。楽器のバランスも見事で、木管群の表情も素晴らしい。フィナーレの歓喜の歌に似たテーマの幸福感溢れる歌い方も比類ない。わたしはそれぞれ、全てが好きで、3種類ある録音を組み合わせて、その日の気分で楽しんで聞いて遊んでもいる。そして、最後の来日公演より5ヶ月後のこと。楽壇の帝王死の9か月前の演奏となったのが、カラヤンの十八番「ブラ1」でした。カラヤン最後のロンドン公演は、パリからの荷物が遅れて、開演は1時間後に迫っていた、そんな中でリハーサルもなしでぶっつけ本番。異様な緊張感の中で始まったコンサートのなんと神がかりなことか!こんなに重厚かつ流麗な演奏は、彼らにしかできない。
自然体のカラヤンの美学が感じられる。
日本は春から新年度ですが、冬からシーズンが始まる西欧において、ブラームスの4つの交響曲は〝冬〟から〝春〟、〝夏〟を経て〝秋〟までの一巡として聴くことが出来る。つまり第1楽章を第4番、第2楽章を第2番、第3楽章を第3番、第4楽章を第1番にすると、素晴らしい一つの交響曲が出来るのではないだろうか。
晴朗な叙情性と豊かな楽想に溢れる第2番は避暑地ベルチャッハで作曲され、その牧歌的な曲調から〝ブラームスの田園交響曲〟とも言われている。ブラームス44歳の時のこと。素朴だからといって単調なわけではなく、情緒豊かな一面があり、聴く者を音楽に引き込んでいきます。オリジナリティのある旋律をつくることに苦しんだといわれるブラームスにとって、あれこれいじくり回すことのなかった第2番は、純粋に彼の心の音楽といってよいものだと思います。1855年から1876年まで約20年間、書いては破り続けた第2番に対して、第2番は翌1877年のたった1年で一気呵成に書き上げてしまった、筆の迷いのない作品だからです。推進力を最後までしっかり保って進んでいく。ブラームスに似つかわしくない華やかで豪華な音色も垣間見れる。華やかで豪華というその点で1978年録音の演奏が、一番成功した演奏になっている。聴き終えての感動を〝爆演〟と一言で表したいが、それは重厚さも威圧感もなく、優美さが支配している。而も横への流れが途絶えない、カラヤンらしさ満載の ― カラヤン美学に忠実な ― 演奏である。ドイツ風の質実剛健さ、武骨さに背を向け、敢えて華麗な音響と流麗な曲作りで押し通した録音で、いわゆるドイツ風の演奏とは対極にあるけれども、牧歌的で美しい曲の性格もあって、曲想的にはこの方法も良く合っていると思える。ブラームスは何も質実剛健さだけが特徴なのではないことを教えてくれる演奏である。
「想い慕っていたクララ・シューマンへの想いを表現したとされる長いホルン・ソロ」を華やかで流麗なベルリン・フィル・サウンドで聴かせてくれるそして限りない憧憬を秘めた第3楽章が映画『さよならをもう一度』で使われ広く知られるようになった、雄渾な楽想が印象的な《交響曲第3番》。そして、一巡の締めくくりに《交響曲第1番》となる。
晴朗な叙情性と豊かな楽想に溢れる第2番は避暑地ベルチャッハで作曲され、その牧歌的な曲調から〝ブラームスの田園交響曲〟とも言われている。ブラームス44歳の時のこと。素朴だからといって単調なわけではなく、情緒豊かな一面があり、聴く者を音楽に引き込んでいきます。オリジナリティのある旋律をつくることに苦しんだといわれるブラームスにとって、あれこれいじくり回すことのなかった第2番は、純粋に彼の心の音楽といってよいものだと思います。1855年から1876年まで約20年間、書いては破り続けた第2番に対して、第2番は翌1877年のたった1年で一気呵成に書き上げてしまった、筆の迷いのない作品だからです。推進力を最後までしっかり保って進んでいく。ブラームスに似つかわしくない華やかで豪華な音色も垣間見れる。華やかで豪華というその点で1978年録音の演奏が、一番成功した演奏になっている。聴き終えての感動を〝爆演〟と一言で表したいが、それは重厚さも威圧感もなく、優美さが支配している。而も横への流れが途絶えない、カラヤンらしさ満載の ― カラヤン美学に忠実な ― 演奏である。ドイツ風の質実剛健さ、武骨さに背を向け、敢えて華麗な音響と流麗な曲作りで押し通した録音で、いわゆるドイツ風の演奏とは対極にあるけれども、牧歌的で美しい曲の性格もあって、曲想的にはこの方法も良く合っていると思える。ブラームスは何も質実剛健さだけが特徴なのではないことを教えてくれる演奏である。
「想い慕っていたクララ・シューマンへの想いを表現したとされる長いホルン・ソロ」を華やかで流麗なベルリン・フィル・サウンドで聴かせてくれるそして限りない憧憬を秘めた第3楽章が映画『さよならをもう一度』で使われ広く知られるようになった、雄渾な楽想が印象的な《交響曲第3番》。そして、一巡の締めくくりに《交響曲第1番》となる。
ピュアナチュラルなオーディオ装置で堪能したい、美しい音量の均等化を成した録音。
ベートーヴェンの第九からの時をカウントするティンパニの後、ハ音の重低音が物凄い音圧で腹に響きます。本気になったベルリン・フィルの音は、とにかく音波の振幅がとてつもなく大きいのが特徴です。このブラームスは、どこがどうということはなく、磨き抜かれた美音とフォルテシモの強烈な威力で形どられた生々流転のドラマ。ごつごつせず只管、流麗に音楽の内包する摂理にのって流れる、一流の演奏だけが持つ輝きとオーラを放って見事に全体の均整がとれた《交響曲第1番》を聴かせます。ギュンター・ヘルマンスは〝カラヤンの耳を持つ男〟と言われ、カラヤンの絶大なる信頼のもとに、彼の録音のプロセスを行ってきました。カラヤン専属録音技師。カラヤン晩年の映像作品「レガシーシリーズ」を録画した、テレモンディアル社の録音も手がけた、レコーディング・エンジニア。ドイツ・グラモフォンのトーンマイスター。カラヤンとベルリン・フィルの来日に伴って来たときなど、マイク、スピーカー、ミキサーは日本で用意させ、パワーアンプだけ持って来たとのことです。重低音にこだわっていたカラヤンのサウンドに不可欠で、これはアンプは重要だと考えているためでしょう。
フルトヴェングラー時代の余韻の残るオーケストラと、推進力あふれるカラヤンの指揮が見事にマッチ。
1954年にドイツ音楽界に君臨していたフルトヴェングラーの急逝にともない、翌55年にカラヤンは、ついにヨーロッパ楽壇の頂点ともいえるベルリンフィルの首席指揮者の地位に登りつめた。ここで英EMIの親分レッグとカラヤンの関係は終止符を打つが、この約10年間に残したレッグ&カラヤン&フィルハモニアのレコードの数々は、正に基準となるようなレコード であったと断言出来ると思います。
こうして英国で基準となるようなレコード作りをレッグから嫌と言うほど学んだカラヤンは、1959年以降この手兵とともにドイツDGGに膨大な数の基準レコード作りに邁進した。
広く親しまれた名曲を最高の演奏でレコード化することに情熱を傾け続けた彼の姿勢は、このアルバムにも端的に示されています。60年代のカラヤンのものがダントツに面白い。とにかくダイナミックスの幅が広く鮮やかで迫力満点。牧歌的な部分から迫力ある部分まで表現の幅が広く、リズムも引き締まっています。
演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで、完全主義者だったレッグのノウハウが100%DGGに流出したと言っても良いのでは。出来栄えも隙が無い。DGGの製作人の中で燦然と輝く指揮者としても活躍のオットー・ゲルデス&ギュンター・ヘルマンス製作盤。1960年代の前半の録音で、ベルリンイエスキリスト教会が録音ロケーションになっていました。当時は初期のステレオですが、なかなか臨場感があり、カラヤンも颯爽としたときのもので、 前任者フルトヴェングラーの時代の余韻の残るオーケストラと、推進力あふれるカラヤンの指揮が見事にマッチした演奏です
こうして英国で基準となるようなレコード作りをレッグから嫌と言うほど学んだカラヤンは、1959年以降この手兵とともにドイツDGGに膨大な数の基準レコード作りに邁進した。
広く親しまれた名曲を最高の演奏でレコード化することに情熱を傾け続けた彼の姿勢は、このアルバムにも端的に示されています。60年代のカラヤンのものがダントツに面白い。とにかくダイナミックスの幅が広く鮮やかで迫力満点。牧歌的な部分から迫力ある部分まで表現の幅が広く、リズムも引き締まっています。
演奏はオーケストラに合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせ、さらにはダイナミズムと洗練さを同時に追求するスタイルで、完全主義者だったレッグのノウハウが100%DGGに流出したと言っても良いのでは。出来栄えも隙が無い。DGGの製作人の中で燦然と輝く指揮者としても活躍のオットー・ゲルデス&ギュンター・ヘルマンス製作盤。1960年代の前半の録音で、ベルリンイエスキリスト教会が録音ロケーションになっていました。当時は初期のステレオですが、なかなか臨場感があり、カラヤンも颯爽としたときのもので、 前任者フルトヴェングラーの時代の余韻の残るオーケストラと、推進力あふれるカラヤンの指揮が見事にマッチした演奏です
- Record Karte
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- 1963年10月(交響曲第1,2,4番)、1964年2月(ハイドンの主題による変奏曲)、1964年5月(ヴァイオリン協奏曲)、1964年9月(交響曲第3番)ベルリン、イエス・キリスト教会での録音。1964年5月(ドイツ・レクイエム)ウィーン、ムジークフェラインザール(楽友協会大ホール)でのステレオ録音。
- 布張りボックス、ブックレット&日本後解説書付属。
- ドイツ・プレス直輸入盤、最初期レア・ボックスセットです。
CDはアマゾンで
Jos Dam Gundula Janowitz Berliner Philharmoniker Herbert Karajan Wiener Singverein
Deutsche Grammophon
2008-05-13
from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/scH7iP0
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