DE EMI ASD4315 イツァーク・パールマン ウラディーミル・アシュケナージ リン・ハレル ベートーヴェン ピアノ三重奏曲7番「大公」

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「 DE EMI ASD4315 イツァーク・パールマン ウラディーミル・アシュケナージ リン・ハレル ベートーヴェン ピアノ三重奏曲7番「大公」」を通販レコードとしてご案内します。

34-11466

商品番号 34-11466

通販レコード→独ジャーマン後期スタンプ・ドッグ黒文字盤 STEREO DIGITAL

中期のベートーヴェンらしい力感とは別のところが追求されている ― 本盤は、名人3人が集まっての豪華版。若い彼らの友情の産物でもあり、このアンサンブルの中に若さが漲っている。全集録音に発展したベートーヴェンの三重奏曲の中でも、特に有名なピアノ三重奏曲第7番変ロ長調《大公》は往年の巨匠たちのような丁々発止の個人芸のぶつかり合いというより、はるかに緊密で室内楽的なアンサンブルを作り上げている。室内楽、とくにピアノ・トリオは演奏によって微妙なニュアンスが全然違うのでそこが面白い。カザルストリオ、百万ドルトリオに肖って命名するならば、超弩級トリオと呼ばれるのに相応しい。新型コロナウイルス禍で、外出自粛を読書で過ごしたという方もいるでしょう。その時間、村上春樹の小説『海辺のカフカ』を読み返した方もあるでしょう。村上春樹が音楽を使う時の芸の鮮やかさは、確実に物語がそれに乗って進む感覚を覚えさせられる点だ。一聴すれば誰もが魅了される名曲を題材にした優れた小説。小説『海辺のカフカ』での、ベートーヴェンの『大公』は登場人物の一人の心を狂言回しとして前向きに直進させるきっかけを与える曲として印象的な使われ方をしている。意識して『大公』を聴いたことがない人でも、『海辺のカフカ』を読んで「いったい〝大公トリオ〟ってどんな曲だろう」と思わない人はいないはず。ベートーヴェンのピアノ・トリオの中でもっとも有名な名曲『大公』の明るさ、ベートーヴェンの持つ強さが、物語のトーンを形作る。『海辺のカフカ』の中では、登場人物のトラック運転手星野君が、アルトゥール・ルービンシュタイン、ヤッシャ・ハイフェッツ、エマーヌエル・フォイアマンの〝百万ドルトリオ〟を聴いて感銘を受けるという設定になっている。戦後すぐの録音だが、当時のトッププレイヤーがタッグを組んだ演奏で『海辺のカフカ』の中ではこんな風に絶賛されている。当時は『百万ドル・トリオ』と呼ばれました。まさに名人芸です。1941年という古い録音ですが、輝きが褪せません」「そういう感じはするよ。良いものは古びない村上春樹ファンは迷わずこれを聴くべし。でも、如何せん1941年の録音だ。永遠の名盤とは虚ろな言葉で、それに値するものは決して多くはないのですが、「録音と時代の流れを超越した感動を訴えかける歴史的名演」と題して、2018年10月21日のSPレコードを蓄音器で楽しむコンサート第60回定例鑑賞会で聴いていただいたカザルス・トリオ盤などはその数少ない例の一つ。すでに80年以上経過して、いまだに評判は現役です。そこで会長との対話でも出てきたのでしたが ― 1942年にはチェロが、グレゴール・ピアティゴルスキーに代わっているので、このトリオが残したわずかな録音のうち。 ― 昔から知られた名盤ですが、個性の強いスター3人〝百万ドルトリオ〟の共演ゆえ、普通の名盤ではありません。室内楽と言えば連想される親密な対話はここにはなく、あるのは、やがて袂を分かつくらいにハイフェッツとルービンシュタインというまったく芸風の違う二人による火花散る真剣勝負に、フォイアマンやピアティゴルスキーが絡む図式。これが面白くないはずがありません。本気になった名手たちの真剣勝負は実にスリリング、録音の古さなど忘れさせてしまいます。LP期の名演とされたものにはもうひとつ百万ドルトリオのものと二つが大きく核としてあり、ダヴィッド・オイストラフ、ヴィルヘルム・ケンプ、スヴァトスラフ・リヒテルなど、力感の置かれどころが違う名前のあがる幾つかが時流の海をめぐっているという状態。そこで本盤ですが。これもまた、中庸の美、というものではなかった。いや、これもまた、安心して身を委ねることができる、何の衒いも感じさせない流れるような演奏ですが、中期のベートーヴェンらしい力感とは別のところが追求されている。《大公》の相性の由来である、ルドルフ大公はチェロの腕前がアマチュア離れしていたこと。バリバリの腕前を聴かせるのか、悠然と音楽の運びを下支えするのか。チェリストの役回りが楽曲の印象を変えてしまうものですが、リン・ハレルがどうか。それは後述していますが、朗らかな仕立て上がりながら、そこに至るイツァーク・パールマンとウラディーミル・アシュケナージのコンビ関係が面白い。

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