AU DGG 2531 114 ニカノール・サバレタ ガルシア・ナヴァロ イギリス室内管弦楽団 ヘンデル ヨハン・セバスティアン・バッハ ハープ協奏曲集

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「 AU DGG 2531 114 ニカノール・サバレタ ガルシア・ナヴァロ イギリス室内管弦楽団 ヘンデル ヨハン・セバスティアン・バッハ ハープ協奏曲集」を通販レコードとしてご案内します。

34-15902

商品番号 34-15902

通販レコード→豪 ブルーライン盤

ハープの魔術 ― スペインではハープはかつて特別な地位にありました。セビーリャとグラナダで16世紀前半に出された法令では弦楽器製作者はチェンバロやリュートとともにハープの製作が義務付けられていましたし、17世紀初期までは教会をはじめ広く一般に用いられており、当時多くの貴族も演奏していたそうです。さて、ヘンデルが「オルガン協奏曲作品4第6」をハープのために編曲した《ハープ協奏曲 変ロ長調》が、音楽史上最初の〝ハープ協奏曲〟とされる。バロックや古典派の時代にも作曲されているが、むしろ近代、現代に作品が多い。モーツァルト時代、グランド・ハープがコンサート楽器として普及・認知されていった。ご大層な硬いクラシック音楽とは違ってて、あくまでも人を喜ばすような心地良い楽曲である。ヨハン・セバスティアン・バッハ、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの曲もハープの為に書かれたかのように素晴らしい。1720年にはイギリスの貴族たちによってオペラ運営会社「王室音楽アカデミー」が設立され、ヘンデルはその芸術部門の中心人物となった。ヘンデルはそのアカデミーのために出演する歌手と契約を結ぶために1719年にドイツを訪れた。このときバッハは、ヘンデルに面会を求めたが、最初はすれ違いになり、2度目はヘンデルが何らかの事情で面会を断ったまま帰英してしまったが故、同時代に活躍しながらも生涯出会うことはなかった。バッハが主として教会の礼拝で用いる音楽=教会音楽で活躍したのに対し、ヘンデルはオペラや劇場用のオラトリオなど、劇場用の音楽で本領を発揮した。バッハが「音楽の父」と評されるのに対し、日本ではヘンデルを俗に「音楽の母」と呼ぶこともあるが、結構なことですが、このとき両者が意気投合していたら、嘸やクラシック音楽のその後は模様代わりしていそうだ。現代においてハープが本格的なコンサート楽器として取り上げられた例は、ヘンデルのハープ協奏曲などですが、さて、ハープ奏者には女性が多い。ハープ界の女王と云えば、まず最初に我々はフランスのリリー・ラスキーヌの名前を思い浮かべますが、ハープ界の国王といえば、かの高名なフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが絶賛するスペインの世界的ハープ奏者ニカルーノ・サバレタでしょう。ギターと同じように爪弾くには力が必要で、今はともかく、この頃はやっぱり「男の子」が強かったはず。鐘や鍵盤楽器など「機械的」に鳴らされる楽器を除けばを最も重い楽器。本当は男の楽器だったろう。サバレタの安定感のあるクリアな演奏が曲の魅力をうまく引き出している。サバレタの表現は大変紳士的であり、音楽的な格調が高い点もとても素晴らしい。スペインの巨匠指揮者のガルシア・ナバロ(1941~2001)スペインの血のようなものや、いかに自由に音楽を拡げるかというエッセンスを、本盤は優雅で華やかな雰囲気のハープの音の世界を満喫出来る。ハープの魅力が余すところなく詰め込まれた名盤である。こういう盤を聴いていると、本当に幸福な気分になれます。

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