「 GB WORLD RECORD CLUB ST627 ジョージ・セル クリーヴランド管弦楽団 シューベルト 交響曲9番「ザ・グレート」」を通販レコードとしてご案内します。
匠の技― と呼ぶにふさわしい。ドヴォルザークの交響曲第8番と同時期の、セル最後の録音と言われているもの。セルは1970年に初来日し、帰国した直後に生涯を閉じました。そして、まさにその年に録音されたのがこの『ザ・グレート』です。ロマンティシズムと古典主義を絶妙に均衡させシューベルト作品の本質を突く名演。ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団がレコードに残したシューベルトの交響曲は本盤と「未完成」の2曲のみ。溢れんばかりのロマンティシズムやリリシズムを古典主義という厳格な枠組に盛り込もうとして葛藤するのがシューベルト作品の本質であり、セルの解釈はその二つの要素を絶妙なバランスで均衡させるところにある。一つ一つの音符が生き生きと躍動するかのような緻密なダイナミズム、格調の高さ、オーケストラの各パートの綾が見えるような透明感、独自のオーケストレーションの改訂など、ゆるぎない造形力と引き締まった表現力、確かな構成力がより強固に全曲を統一している。長年にわたって手塩にかけ、完全に『自分の楽器』となっていたクリーヴランド管弦楽団を隅々までコントロールした演奏は驚異的な精度を誇ります。端正に磨き上げられた演奏で、セルの意図を100%実現したクリーヴランド管弦楽団の驚異的な演奏に引き込まれる。オーケストラ演奏の極致とも言えるでしょう。セルの最大の業績はオハイオ州の地方都市クリーヴランドのオーケストラを、大都会のニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス各オーケストラに比肩する、いや場合によっては凌駕する全米屈指の名門オーケストラに育て上げたことではないでしょう。その演奏スタイルは独裁者と揶揄されたセルの芸風を反映して、驚くべき透明さや精緻とバランスを持って演奏することであったという。セルはまたオーケストラのある特定のセクションが目立つことを嫌い、アンサンブル全体がスムーズかつ同質に統合されることを徹底したとも云う。こうしたセルの演奏からまず伝わってくるのは、あたりを払うような威厳であり作品の本質を奥底まで見つめようとする鋭い視線が窺える。 絶頂期のクリーヴランド管弦楽団の音色の美しさも特筆すべきもので、オーケストラ全体がまるでひとつの楽器のように聴こえます。ギッシリ詰まって密度が高い証左か。とにかく、セルの棒にかかると実に格調高く、またスケールの大きなものとなる。 さらに、旋律の歌わせ方などはセルがハンガリー出身であることも思い出させてくれます。西側の指揮者は真似できない何かが有ります。作曲家の意図に忠実な演奏効果のために、作曲家が残したスコアに大鉈を振るう如きオペを施す鬼軍曹。これぞセルの極意、セルのレコードを聞く醍醐味。普段の演奏とはかけ離れた厳格な演奏です。
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