「ブラックリスト」に載っている国際的作曲家

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韓国の作曲家、尹 伊桑(ユン・イサン)が生まれた日(1917年9月17日)。武満徹と並んで、20世紀アジアを代表する作曲家である。激動の時代に翻弄されながらも、独自の音楽語法を確立し、彼の作品は同時代ののみならず、後世にも大きな影響を与えた。光州事件の犠牲者に捧げられた≪光州よ 永遠に≫、韓国の伝統楽器の奏法や音世界を取り入れた≪ピリ≫などが知られる。

東洋と西洋の音楽的融合。アジアの至宝、尹伊桑の音楽

楽譜どうりに弾いたら、音楽として面白くない。と言うピアニストは青い尻をしていてそんなのは作曲家への礼儀がないものだが、そのようなピアニストは問題外。

東洋人が西洋音楽の伝統にどう立ち向かい、いかに自分の語法を見い出して世界中の聴衆に語りかけるか?

小澤征爾さんと同時代の日本の、東洋人で音楽を志した先人は同じ思いをともにしていた。

そのひとつの答えを、韓国人の尹伊桑がわが国の武満徹や松村禎三、三善晃らと共に東洋の先進として実現させた。その音楽は今日でも万人の心を打つ強さと優しさに溢れたメッセージとなって凝縮している。

尹伊桑の音楽の全貌を知ることで、東洋人が到達した東洋の伝統音楽と西洋音楽との見事な融合とその方法論を学べる。

現代音楽の名演奏家シリーズ、ジークフリート・パルム(チェロ)

これらの作品を書くに際し、当の作曲家はこのチェリストのめざましい名人芸に手がかりを得、またその楽器から彼が取り出すことができる限りの音色を念頭に置いたのである。その結果、当時の美的思考にすぐれた洞察を与える、ある時代の作曲のパノラマが得られることとなる。