GB EMI ALP1162-5 アンドレ・クリュイタンス パリ・オペラ座管 ボリス・クリストフ ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス ニコライ・ゲッダ グノー ファウスト(全曲)

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「 GB EMI ALP1162-5 アンドレ・クリュイタンス パリ・オペラ座管 ボリス・クリストフ ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス ニコライ・ゲッダ グノー ファウスト(全曲)」を通販レコードとしてご案内します。

34-9210

商品番号 34-9210

通販レコード→英初期ラージ・ドッグ金文字盤[ロングカートン]

数々の讃辞に輝く〝理想のファウスト像〟がここに ― 豪華キャストを得てクリュイタンスがおくるフランス・グランド・オペラの名演。歌手が大スターだった時代の、言わずと知れたグノーの歌劇《ファウスト》の名盤だが、まずはボリス・クリストフ(1914~1993)のメガトン級の声について語らなければならないでしょう。ブルガリア出身の歌手には、ニコライ・ギャウロフをはじめラッファエーレ・アリエ、ニコラ・ギュゼレフ、ディミタル・ペトコフなどなど国際的な活躍をした名バス歌手たちが多くいます。彼等の、独特のヴィブラートのかかった暗い色彩の声は大変印象的。イタリア的でもドイツ的でもない、洗練からはほど遠い土臭いスラヴにしかありえない音色ですが、この土臭い、アクの強い響きでこそ生きる役というのもたくさんあるし、そうした声だからこそできる表現、そこから生まれる感動というのもある訳で、オペラというのはやはり一筋縄ではいかない世界だと思うのです。クリストフは、その持前のごつい声を駆使してかなり濃厚な表情付けを役にしていきます。もうこの声で悪魔なんかやられたらたまらない。その魁偉な容貌、それが生きる役で最大限に発揮されると他の追随を許さない。ファウストとヴァランタンを手玉にとって上機嫌のメフィストフェレスが目に見えるよう。そしてその表現力の闊達さ、豪快さ。加えて共演陣も美声揃いで、クリュイタンスの洒脱な棒も見事なもの。出身こそベルギーのアントワープですが、フランスでの広範な演奏活動と録音を通じて、20世紀を代表するフランス音楽の解釈者として知られる名指揮者です。当時のフランス音楽界はアンドレ・クリュイタンス一人が背負っていたといってもよいかもしれない。それほどにフランス音楽のスペシャリストと見られがちなクリュイタンスが、〝おぞましい声〟を生かし切って紡ぎ出した、同曲屈指の名演として変わらぬ支持を受け続けています。クリュイタンスは、戦後フランスEMI(パテ)にオペラ全曲盤を中心に録音を開始し、フランス国立放送管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団とも広範なレパートリーで録音を残しましたが、何といっても手兵のパリ音楽院管弦楽団と録音した一連のステレオ録音は、1828年に創設されたこの伝統のオーケストラの美しく古雅な響きを記録した貴重なものです。

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